食事や栄養のことを考えずに筋トレだけを行うと、せっかくのトレーニングがムダになる恐れがあります。
なぜなら、筋肥大にはさまざまな栄養素が欠かせないからです。
本書には、筋肉に必要なすべての栄養や、おすすめの食事が載っています。
効率よく筋肉を鍛えたい方に本書はおすすめです。
この記事では、岡田隆、竹並恵里監修『筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト辞典』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト辞典』の要約と感想
まずは本書の要約から。
ただウエイトトレーニングに励んでも、筋肥大は望めない。
なぜなら、筋肉をデカくするには栄養が必須だからだ。
「プロテインを飲んでいれば大丈夫」という考えも誤りである。
そもそも、食事からじゅうぶんなタンパク質を摂れていれば、プロテインを飲む必要はない。
三大栄養素、PFCバランス、プロテイン、サプリメント、食生活、高タンパクレシピなど筋肥大に欠かせない知識を、オールカラーの写真や図解とともに解説する。
以上がおもな内容です。
筋トレをしているすべての人にとって本書は参考になるでしょう。
プロテインの解説がグッド
筋トレをしている人にとって、プロテインは必須ともいえる存在です。
食事からじゅうぶんなタンパク質を摂取できていればプロテインは不要ですが、それでも「トレーニング後はプロテインを飲まないと気が済まない」という方も少なくないはずです。
本書が優れているのは、そんなプロテインについて細かい解説がなされている点です。
プロテインには、
- ホエイ
- カゼイン
- ソイ
という3種類が存在しています。
それぞれの特徴やタンパク質含有量、消化吸収速度について本書には載っていました。
それだけではありません。
プロテインの王道であるホエイプロテインは、製造方法によって4種類に分類できることをご存知でしょうか。
- WPC
- WPI
- CFM
- WPH
おもな違いは、牛乳に含まれていた乳糖や脂質の有無です。
たとえば、ホエイプロテインWPCは安価で種類も豊富ですが、なかに乳糖が残っており、牛乳が苦手な人が飲むとお腹を壊すリスクがあります。
牛乳を飲んでお腹を壊しやすい人は、乳糖をほぼ除去してあるWPIというホエイプロテインを飲んだほうが良いでしょう。
WPCにくらべてWPIのほうが高価ですが、乳糖や脂質が少ない代わりにタンパク質含有量が高いため、コストに見合うだけの価値があるといえます。
ザバスやグリコ、DNSのプロテインについて
本書において特徴的なのが、市販されているさまざまなプロテインについて解説している点です。
- ザバス
- グリコ
- DNS
- バルクスポーツ
など各メーカーが販売しているプロテインが、パッケージの写真とともに載せてあります。
そして、それぞれの主要栄養素や特徴についての解説が記されていました。
つまり本書は、プロテイン選びの参考になる、ということです。
世の中にはさまざまなプロテインが出回っており、情報の信憑性も不確かで、どれを選んだら良いか迷ってしまいがちです。
本書を参考にすれば、自分に必要なプロテインを選び、納得して飲むことができるでしょう。
各メーカーのプロテインを個別に解説している本は、なかなかありません。
載っているのは専門家の意見ですので、プロテインを比較する上でたいへん参考になります。
まとめ
本記事ではおもに「プロテイン」に焦点を当ててご紹介してきました。
もちろん、本書にはプロテイン意外にもさまざまな知識が詰まっています。
プロテインに関する情報はほんの一部に過ぎない。
たとえば、高タンパクレシピとして、「鶏むね肉のレンジ酒蒸し」という料理が本書には載っています。
レシピが簡単で手軽に作れそうですし、なにより写真を見る限り、とても美味しそうです。
つい「タンパク質=プロテイン」と考えてしまいがちですが、プロテインはあくまで補助食品であり、絶対必要なものではありません。
プロテインに頼らず、できれば食事からタンパク質を摂りたいと考えている方にとっても、本書は参考になるでしょう。
食生活においては、PFCバランスを考慮して食べることが重要です。
PFCバランスについては本書をご参照ください。
以上、岡田隆、竹並恵里監修『筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト辞典』の要約と感想でした。
結論。筋肉をつくる上で欠かせない食事や栄養の知識が網羅されている。まさにパーフェクト辞典である。筋肉はキッチンで作られる、というくらい食事は重要。
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