結婚指輪を外さず、薬指につけたままお風呂や温泉に入っても、なんら問題ありません。
なぜなら、結婚指輪がお湯に濡れたところで、困ったことはなにも起こらないからです。
入浴する際、
- 腕時計
- マスク
- イヤホン
- チョーカー
- サングラス
などは体から外すのが普通ですが、結婚指輪に関しては、つけたままで大丈夫です。
外さなかったせいで指輪が変形したり、変色したり、錆びたりすることは、ありません。
この記事では、
- プラチナの優れた特性
- 入浴時に指輪を外すリスク
など、「結婚指輪をつけたままお風呂や温泉に入っても問題ないのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
結婚指輪をつけてお風呂や温泉に入ってもOK
お風呂や温泉に入る際、いちいち結婚指輪を外す必要はありません。
なぜなら、
- 風呂や温泉の湯に触れる
- シャンプーの成分がつく
これくらいで傷んだり、変色したり、錆びたりするほど、結婚指輪はヤワではないからです。
結婚指輪というのは、カップルが「お揃いだね〜」と買って喜ぶペアリングとは、質が違います。
結婚指輪はたいていプラチナという高価な金属でできており、
- 錆び
- 変色
- 変質
などにめっぽう強いといえます。
たとえるなら、石ころを湯船に入れたとして、この石ころに何の変化も生じないようなものです。
結婚指輪(プラチナ)にとって、入浴など、脅威でもなんでもありません。
プラチナの優れた特性
結婚指輪の素材として広く使われているのは、プラチナという金属です。
なぜならプラチナは化学的に安定した物質で、
- 錆びない
- 変色しない
といった、結婚指輪にぴったりな特性を持っているからです。
プラチナの融点(溶ける温度)は1,768度ですので、熱で変形することもありません。
2,000度近い環境にさらされたら、結婚指輪よりも先に、私たちの薬指がどうにかなってしまいます。
プラチナは安定した物質なので、
- 入浴剤の成分
- バスソルトの成分
- シャンプーの成分
- ボディソープの成分
- 温泉の成分(硫黄など)
などによって変化することもないといえます。
酸化してどんどん黒ずんでいく10円玉(成分の95%が銅)とも違います。
たとえるなら、海にどれだけたくさんのコーヒーを注いでも、海が真っ黒になったりしないようなものです。
プラチナでできた結婚指輪をつけて温泉に浸かり、「リングが変色したらどうしよう」と心配するのは、海辺でコーヒーをこぼし、「青い海が黒く染まってしまったらどうしよう」と心配するのとおなじくらいナンセンスです。
あるいは、余計な心配です。
むしろ、お風呂や温泉に入るたびに結婚指輪を外したりつけたりしているほうが、紛失のリスクが高まって「危ない」といえるでしょう。
大切な結婚指輪は、失くさないよう、入浴時にもそのまま指にはめておくのが無難です。
結婚指輪はプラチナの純度が高い
結婚指輪はおもにプラチナでできていますが、100%プラチナだけで作られているわけではありません。
というのも、プラチナは柔らかく、変形しやすい(傷がつきやすい)金属だからです。
ゆえに結婚指輪の場合、
- 純度95%(PT950)
- 純度90%(PT900)
など、あえてプラチナの純度を100%にせず、ほかの金属を混ぜて指輪の強度を高めています。
ちなみに「4℃」というメーカーは丁寧な鍛造法により、PT995やPT999(つまり99.9%プラチナ)のマリッジリングをつくっています。
ここまでプラチナの純度を高めている結婚指輪はなかなかありません。
なおプラチナは金(ゴールド)よりも希少な金属であり、プラチナの純度が高いほど、結婚指輪の値段も高くなります。
結婚指輪を作る際、プラチナといっしょに混ぜるのは「パラジウム」という物質が一般的です。
このパラジウムも安定しているため、プラチナと同様、変色や変形、錆びたりする心配はないといえます。
もし指輪をつけたままお風呂や温泉に入り、指輪が変色するようなことがあるとしたら、たとえばプラチナに「銅」が混ぜてある場合などです。
とはいえ、ジュエリーの用途で銅を混ぜることはまずないので、心配ないでしょう。
よほど格安の「怪しい」マリッジリングを買わない限り、そしてプラチナでできている限り、指輪をつけたままお風呂や温泉に入っても大丈夫です。
まとめ
若者がファッションとしてつけるお手頃なリングとは違い、結婚指輪は、買った人が一生つけることを想定して作られています。
ですので結婚指輪の素材には、プラチナという、安定していてジュエリーに向いている貴金属を使うのが一般的です。
結婚指輪の値段が高いのは、原料のプラチナが高価だからです。
たとえば4℃のマリッジリング(PT995)は、1つ10万円(税抜)ほどの価格に設定されてます。
ちなみにこれは男性用、つまりダイヤモンドなどの宝石が埋め込まれていない、純粋なプラチナ合金のマリッジリングの値段です。
金よりも希少価値が高いプラチナは、石ころのようにそのへんに転がっているようなものではありません。
指輪がこの優れたプラチナでできているのであれば、「高かったからもったいない」と慎重になるのではなく、むしろ「安定している物質だから大丈夫だ」と指輪を信用し、つけたままお風呂や温泉に浸かったり、髪をゴシゴシ洗ったりするべきです。
入浴時にわざわざ着脱するのは無駄な手間ですし、紛失するリスクがあるため、やめておいたほうが良いでしょう。
ただし、お手持ちの指輪の主成分がプラチナではない場合、この限りではありません。
以上、結婚指輪をつけてお風呂や温泉に入っても問題ないのか、でした。
結論。一般的なプラチナの結婚指輪なら平気。