ガソリン車にはない、電気自動車(EV)ならではのデメリットをご存知でしょうか。
- 充電に時間がかかる
- バッテリーが劣化する
これら2つが電気自動車のデメリットです。
たとえば、ガソリン車なら2〜3分で満タンにまで燃料を給油できるところ、EVの充電には"急速充電"でも30分ほどかかります。
しかも、30分かけて急速充電を行なっても、充電残量が100%に達するわけではありません。
とはいえ、「だから電気電気自動車はダメだ」という話ではなく、「EVを買うのはまだ待つべきだ」というのが一番のメッセージです。
なぜならいま、リチウムイオン電池に代わる「全個体電池」の開発が進んでいるからです。
全個体電池が素晴らしいのは、
- バッテリーの充電に時間がかかる
- バッテリーが劣化する
EVが持つこれら2つの短所を克服できる点にあります。
そこでこの記事では、
- 電気自動車の不便さ
- 全個体電池が実用化されたら買う
など、「電気自動車(EV)のデメリットと買うべきタイミング」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
電気自動車(EV)のデメリットと買うべきタイミング
電気自動車(EV)は、バッテリーにためた電気を使い、モーターに電圧をかけて走ります。
ガソリンをエンジンで燃焼させて動力を得る「ガソリン車」とは、まったく異なるメカニズムを持つのがEVです。
ただし、現状の電気自動車はまだ発展途上であり、完成形ではありません。
たとえば、
- 充電にかかる時間の長さ
- バッテリーの劣化
などは、ガソリン車にはない、EVならではの短所です。
1. 充電にかかる時間が長い
電気自動車のバッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。
リチウムイオン電池はけっして特殊なものではなく、たとえば、スマートフォンのバッテリーもリチウムイオン電池でできています。
仮にスマホのバッテリー残量が5%になったとして、充電プラグを差し込でも、30秒で100%にまで充電できるわけではありません。
スマホの電池を充電するには、数十分〜数時間ほどかかります。
電気自動車もまったくおなじで、バッテリーを充電するのには時間がかかります。
ガソリン車の給油時間に慣れていると、EVの充電にかかる時間は、長すぎてイライラするかもしれません。
事実、お急ぎモードである「急速充電」を選んでも、30分ほど時間を要します。
しかも、バッテリー残量100%にはなりません。
旅行などの移動中、車のためだけに30分も足止めをくらうなど、ガソリン車の常識では考えられないことです。
「ショッピングモールの充電スタンドを使って、買い物のついでに充電すれば待ち時間は苦にならない」
そう考えるかもしれません。
ただし、商業施設などの駐車場に設置されている「EV用の充電スタンド」がいつでも空いているとは限らず、先客(ほかのEV)がいれば使用不可です。
もし充電スタンドが空いていたとしても、数時間にわたって止めておくのはマナー違反であり、充電が済んだらさっさとEVを移動させなければなりません。
たとえば、運転してきたEVを充電スポットに停めたまま、2時間の映画を見るのはアウトです。
イメージとしてはガソリンスタンドに2時間ずっと停まったまま占拠している車のようなもので、他のドライバーにしてみれば迷惑でしかありません。
全個体電池なら超高速充電ができる
ただし、リチウムイオン電池に代わる「全個体電池」が登場すれば、状況は一変します。
なぜなら全個体電池は、超高速充電が可能だとされているからです。
まだ明確な時間はわかっていませんが、現在普及しているリチウムイオン電池よりも、全個体電池を使ったバッテリーのほうが短時間で充電できることは間違いありません。
たとえるなら、プールの中を歩くよりも(水の抵抗がジャマ)、陸を歩いたほうが速いようなものです。
ちなみに両者の差は、電気を通すための液(電解液)があるかどうか、です。
リチウムイオン電池は電解液を含んでいますが、全個体電池には、電解液がありません。
もし充電時間を縮めようとして、リチウムイオン電池に大量の電気をドカンと送った場合、 バッテリーが劣化します。
というのも、リチウムイオン電池は高温になりやすく、温度が上がるとバッテリーの劣化を招いてしまうからです。
ですので、「バッテリーの劣化を避けるため」に充電速度を抑えているのが現状です。
いっぽうで全個体電池は高温になりにくいので、大量の電気をいっきに送り込んでも問題ありません。
これが充電速度に差が生じる理由です。
そんな全個体電池(次世代のバッテリー)は現在、トヨタが実用化を目指して開発に取り組んでいます。
EVに搭載されるバッテリーが、リチウムイオン電池から全個体電池へとシフトしたとき、電気自動車はいっきに普及することでしょう。
なお、高温になりにくい全個体電池は、安全性においてもリチウムイオン電池より優れています。
試しに「EV 発火」や「電気自動車 爆発」などと入力してネットで調べてみてください。
上のワードそのままの、衝撃的な映像がいくつか見れます。
安全性を考慮するなら、全個体電池の登場を待つのが賢明です。
2. バッテリーが劣化する
たとえばおなじスマートフォンを何年間も使っていると、だんだんバッテリーの持ちが悪くなってきます。
これは、スマホのバッテリーが劣化しているために起こる現象です。
とはいえ、バッテリーに限らず、どんなものも経年劣化は避けられません。
家なら、築50年も経てば壁や床が傷んできますし、私たち人間だって、年をとるにつれて筋力や視力、記憶力、体力が落ち、体のあちこちにガタが出ます。
電気自動車のバッテリーもおなじで、劣化したバッテリーは、充電残量の減りが早くなります(中古市場でEVが安い・不人気なのはそのため)。
まさに使い古したスマホそっくりです。
やっかいな説明は抜きにして、リチウムイオン電池よりも全個体電池のほうが「劣化しにくい」とされています。
EVに関して「バッテリーの劣化が気になる」のであれば、全個体電池を積んだ電気自動車が出てくるのを待ちましょう。
まとめ
電気自動車の欠点をお伝えしてきました。
- 充電に時間がかかる
- バッテリーが劣化する
いずれも「リチウムイオン電池」の弱点です。
ですので、次世代のバッテリーと呼ばれている全個体電池が実用化すれば、EVのデメリットは消えてなくなります。
EVを買うのは、それから(全個体電池が実用化されてから)でも遅くはありません。
リチウムイオン電池と全個体電池は、たとえるなら、蛍光灯とLED照明です。
照明器具として優れているのはLEDで、最近は室内灯だけでなく、自動車のヘッドライトやテールライトもLED化されています。
このLEDのように優秀な次世代バッテリーが、登場しようとしています。
何年後に出てくるのかはわかりませんが、それまでEVを買うのは控えて、ガソリン車に乗るのが良いでしょう。
(全個体電池に劣る)リチウムイオン電池を搭載したEVを、あえて買う必要はありません。
以上、電気自動車(EV)のデメリットと買うべきタイミングでした。
結論。充電時間の長さとバッテリーの劣化は、多くの消費者が感じているEVのネガティブポイント。だから全個体電池は「EV普及の切り札」と呼ばれている。よほど新しいもの好きでもない限り、切り札が出てからEVを買うのが無難。EVは黎明期で、現状まだ発展途上。
日産SAKURAの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。
フィアット500eの販売方法について、当サイトにはこんな記事があります。