ソリオは、スズキが製造・販売するコンパクトカー(普通車)です。
フルモデルチェンジを行い、2020年から販売をスタートした4代目ソリオは、「後部座席の快適性」にウエイトを置いて設計されています。
たとえば、後ろの乗員もくつろげるように、ソリオ後席の背もたれにはリクライニング機能がついています。
あの高級ブランド・レクサスのUXにはついていないのに、です。
他にもソリオの後部座席にはさまざまな工夫がなされており、便利で、快適で、静かな居住空間を実現しています。
コンパクトかつお手頃なファミリーカーとして、ソリオはちょうど良い自動車なのではないでしょうか。
この記事では、
- 後席のリクライニング
- 5名乗車しても平気?
- リヤのサイドガラスはUVカット仕様?
など、「スズキソリオの後部座席」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
スズキソリオの後部座席はどんな感じ?
2020年に販売スタートした4代目ソリオ/ソリオ バンディット(カスタム系)は、3代目にくらべてボディが大きくなっています。
そのぶん室内空間も広がっているため、車内に乗りこむと開放的に感じられるはずです。
先代との比較に限った話ではなく、ほかのコンパクトカーと比べてみても、ソリオのキャビンは「広い」といえます。
後席もリクライニング可能
ソリオ/ソリオ バンディットともに、後部座席はリクライニングが可能です。
シートの背もたれは、斜め45度をもうちょっと超えて、最大で56度まで倒せます。
リクライニングの可否は、後席の快適性に大きく影響します。
どうしてかというと、後ろに座っている乗員が眠くなったとき、具合が悪くなったときなど、背もたれが倒せないと不便だからです。
背もたれが固定されている映画館のシートと違い、ソリオの後席なら、上体を寝かせてラクな姿勢で休めます。
子どもからお年寄りまで、すべての乗員に優しい「後部座席」だといえるでしょう。
もちろん、後席のシートは、左右それぞれ個別にリクライニングできます。
「背もたれがつながっていて、左右いっしょに倒れちゃう」といった不自由さはありません。
先代よりも後席の乗り心地が向上
2020年から販売されている4代目ソリオは、先代よりも快適性が高まっています。
たとえば、リアサスペンション、コイルスプリングといった部品の見直しを行い、しなやかな乗り心地を実現しています。
それからルーフの接合部分を改良したことで、先代にくらべて、こもり音や雨音も低減されています。
ほかにも「ロードノイズ侵入の抑制」によって静粛性がアップしており、現行型の4代目ソリオは、先代から着実な進化をとげたといえるでしょう。
ソリオは、乗員が気持ちよく移動できるコンパクトワゴンです。
ソリオ/ソリオバンディットを買うなら、型落ちの中古車ではなく、品質が高まった2020年以降のモデル(4代目)を選ぶのがベストではないでしょうか。
後部座席に人を乗せる機会が多いのであれば、なおらさです。
後部座席のココがGood
ソリオ後席の魅力はまだまだあります。
テーブル
たとえば、ソリオには後席専用のテーブルが設けられています。
イメージとしては、飛行機や新幹線、高速バスについている折りたたみ式のテーブル、あれとほとんどおなじモノです。
ソリオの後席に座り、前席(運転席と助手席)の背もたれ裏側をパカッと開くと、ドリンクホルダーやフックがついたテーブルが出てくるのです。
乗員はここへドリンクやスマホ、イヤホンといった荷物を置いたり、バッグを吊り下げたりしておけれます。
移動しながら車のなかで軽食をとる際にも、テーブルがあると便利です。
おにぎりやサンドイッチ、ペットボトル飲料の置き場に困りません。
UVカットガラス
フロント、サイド、リア、すべての窓ガラスにUVカット機能が標準装備されています。
ですので、ソリオに乗っていて紫外線で肌が焼けることも、シワやシミができる心配もありません(ただし100%カットではない)。
ハエにとって殺虫剤が脅威であるのとおなじで、私たちの肌にとって、紫外線は大敵です。
太陽光に含まれている紫外線が、われわれの肌に突き刺さり、細胞を傷つけ、老化させる要因になるからです。
全面UVカットガラスは、肌にとって嬉しい機能、美容にとってありがたい配慮(アンチエイジング)だといえます。
センターアームレスト
後席の中央には、アームレスト(肘掛け)がついています。
使わないときには背もたれの部分に格納しておけれるため、アームレストが邪魔になることはありません。
肘掛けがあると、私たちはラクな座り姿勢をとりやすくなります。
たとえば、映画館の座席を思い浮かべてみてください。
もしシートの肘掛けが両方とも隣のお客に占拠されていたら、イラッとするのではないでしょうか。
アームレストは重要です。
アームレストに腕を乗せて座れば、移動の快適性がグッと高まります。
ただし後席のアームレストはセンターのみで、外側(ドア側)には備わっていません。
両腕は載せられない、ということです。
ソリオ後席のココがBad
ソリオの後部座席はよくできていますが、残念なポイントもあります。
たとえば、後席のヘッドレストです。
ソリオ/ソリオバンディットは5人乗りの普通車ですが、3人が座れる後部座席には、ヘッドレストが2つしか備わっていません。
もし後ろの席に3名が乗ったとしたら、中央の人物は「ヘッドレストなし」で過ごさなければならないのです。
頭を押し当てる場所がないので、真ん中に座っている乗員は、首や肩の筋肉が疲れてしまうことでしょう。
まるで「枕なしで寝る」かのような居心地の悪さ、収まりの悪さを覚えるに違いありません。
後席には左右2つしかヘッドレストがないため、ソリオに乗るのは「最大4名まで」を推奨します。
4人までなら快適にドライブを楽しめますが、もしソリオに5人が乗りこんだら、真ん中の5人目が不憫です。
くわえて5人目の背もたれはアームレスト部分なので、硬く、お世辞にも「クッション性があって心地よい」とはいえません。
それに5名が乗車していると、後席のシートを片方だけリクライニングさせることもできません(中央の人物が困るので)。
ソリオは定員5名の乗用車ですが、快適に移動できるのは4名までです。
軽自動車(定員4名)を得意としているスズキらしいクルマだといえるでしょう。
5人目の乗員は、ソリオの眼中にありません。
まとめ
スズキソリオの後部座席についてお伝えしてきました。
大人4名までなら、ソリオで気持ちよく移動ができます。
後部座席はリクライニングが可能で、前後にスライドもできて、アームレストがあり、テーブルがあり、窓ガラスには紫外線を防ぐバリアが備わっています。
居住性や広さを確かめるためには、ぜひスズキのディーラーへ足を運び、展示車をチェックしてみてください。
ディーラーに置いてあるソリオの試乗車を自分で運転してみたり、あるいはスタッフに運転を任せ、自分は後席に座って「後ろの乗り心地」を確かめたりもできます。
高級外車ポルシェのディーラーにフラッと入っても従業員から相手にされず、空気のような存在と化しますが、スズキのディーラーなら、訪れるやいなやスタッフに大歓迎されます。
遠慮はいらない、ということです。
以上、スズキソリオの後部座席についてでした。
結論。後席の乗員から不満が出る要素はない。ただしソリオに5人乗ってしまうと、5人目が忍耐を強いられる。4名までなら快適。広くて使い勝手が良くて、疲れたらシートをリクライニングできる。テーブルも肘掛けもあって、降り注ぐUVはカットしてくれて、至れり尽くせりだ。