フリマアプリ・メルカリで本を買うユーザーは、「なるべく状態が良い商品をなるべく安く手に入れたい」と考えています。
つまり、おトクな買い物がしたい、ということです。
本を選ぶときに消費者が注目しているのは、
- 値段
- 書籍の状態
この2点です。
ただしメルカリにおいて、商品の値段は、ほかの出品者と差別化できません。
なぜかというと、商品価格はすべておなじサイズ、おなじカラー、おなじフォントでサイト上に表示されるからです。
注目を引くために本を安売りすれば、そのぶん利益は減ります。
だからこそ大切なのは、価格設定ではなく、書籍の見せ方(つまり画像)だといえます。
そこでこの記事では、
- 写真を撮るときのポイント
- なぜ表紙の画像だけではNGなのか
など、「メルカリで本を10円でも高く売るためのコツ」をわかりやすく解説します。
売上を増やすため、ぜひ参考にしてみてください。
メルカリで本を高く売るための工夫3選
いらない本をメルカリに出品して、10円でも多くのお金を得るためには、見せ方の工夫が必要です。
なにも考えず本を床に置き、スマホで写真をとって機械的に出品しているだけでは、それなりの報酬しか得られません。
むしろ、ほんとうはもっと高く売れた、損をした、と考えるべきです。
- 画像の枚数
- 帯の位置
- 価格設定
この3点に工夫を凝らしましょう。
そうすれば、ほかの出品者より値段が50円高くても、メルカリユーザーから選んでもらえるようになります。
工夫1. 画像は少なくとも5枚
メルカリには、表紙の画像1枚だけをアップしている出品者がいます。
これは中古車でたとえるなら、フロントの写真しか掲載していないようなものです。
- どんなタイヤ履いてる?
- ボディの後ろにキズはない?
売り物のクルマにたいして、消費者がこうした疑問を抱くのは当然でしょう。
ですが、フロントの画像1枚では、ユーザーから寄せられるクエスチョンに答えられません。
結果、この中古車は売れません。
メルカリに出品する本もおなじです。
ユーザーが手に取って状態を確かめられないからこそ、添付画像が、大きな役割を果たします。
メルカリでは「商品の状態」を出品者が選ぶようになっていますが(未使用に近いなど)、これはただの主観でしかなく、客観性を欠いています。
ゆえに出品者から見た「商品の状態」は信用できず、さほど意味がありません。
大事なのは、商品画像です。
- 表紙
- 裏表紙
- 背表紙
- 天
- 小口
1冊の本につき、かならずこれら5箇所を撮影し、ユーザーにむけて公開しましょう。
表紙です。
裏表紙です。
背表紙です。
日焼けしやすい場所なので、多くの人が気にします(あと、角が折れていないかどうかも)。
天です。
日焼け跡や汚れの有無を伝えます。
小口です。
手垢がついて変色していないかどうかを伝えます(繰りかえし読むと汚れやすい場所)。
これで本を買いたいユーザーが 「気になるポイント」をすべて押さえているので、納得して買ってもらえます。
それだけでなく、さまざまなアングルから本を撮った画像は、ユーザーに安心感や信頼感を与えます。
「この人から買うのが良さそうだ」と思ってもらえる、ということです。
最低でも5枚の画像を載せて、ぜひ「選ばれる出品者」になりましょう。
なかには表紙の画像オンリー(しかも手ブレしている)で勝負している出品者もいます。
残念ながら、これではお話になりません。
おなじ書籍を販売するとしたら、たとえ私たちのほうが50円、100円高くても、消費者から選んでもらえるはずです。
というのも、ビジネス(商売)でもっとも大事なのは信用だからです。
- 表紙
- 裏表紙
- 背表紙
- 天
- 小口
これら5箇所の状態を隠すことなく伝えて、読書好きなユーザーを納得させましょう。
工夫2. 帯のズレを正す
ところで、出品したい本に「帯」はついていますか?
もし残っていれば、帯を正しい位置に合わせてから写真を撮りましょう。
なぜかというと、帯が斜めにズレていたり、書籍の中間あたりにきていたら、その画像を見たユーザーは買う気が失せるからです。
帯を正すひと手間がかけられない出品者というのは、
- ズボラ
- ガサツ
- テキトー
- いい加減
- 本を大事にしていない
消費者からこうしたレッテルを貼られる恐れがあります。
当然、選んでもらえず、買ってもらえません。
というのも、
- 梱包が雑かもしれない
- ページが折れているかも
- ページに汚れがついているかも
こうした不信感を、ユーザーに抱かれかねないからです。
帯の位置がマズかっただけで、人となりが推測され、信用はあっけなく地に堕ちます。
メルカリで本を高く売るためには、 「状態が良ければ、多少は高くても買いたい」と考えている優良ユーザーに購入してもらうことが重要です。
そして、私たちが本を丁寧に扱う人間かどうか、信用できそうかどうかは、帯の位置でジャッジされます。
たとえるなら、寝グセを直さずに出歩いている人間が「だらしない」と世間に思われるようなものです。
消費者にネガティブな印象を与えてしまわないよう、帯の位置には注意を払いましょう。
もしも帯を捨ててしまって残っていないなら、次に本を買うときから、外さずにつけておくことです。
なぜなら、帯付きのほうが高く売れるからです(印象が良い。帯は本の一部だと考える人にとって、帯なしは欠損)。
ただし、帯があっても破れているなら、いっそ外して「帯なし」として売るのが得策です。
臨機応変にいきましょう。
工夫3. 相場より高い価格設定
本を高く売るコツは、高い値段で出品することです。
500円よりは600円、600円より700円で売れたほうが、そのぶん儲けは大きくなります。
したがって、価格設定で弱気になり、妥協する必要はありません。
むしろ、おなじ書籍の相場を上回る「強気の価格設定」で勝負です。
- さまざまなアングルの写真
- ビシッと巻かれた帯
こうした品行方正な私たちの商品は、ほかの出品者のソレにくらべて誠実かつ親切で、ユーザーの目には魅力的に映ります。
付加価値を見出してもらえる、ということです。
だからこそ、「付加価値」を価格に反映させましょう。
おなじ書籍がメルカリで過去にいくらで売れているかをチェックし、取引相場よりも10〜20%ほど高い値段で出品しましょう。
これで誰かに買ってもらえたら、文句なし、です。
もしユーザーから値下げ交渉をされたら、「相場と希望額の間」を提示します。
合意に至らなければ、値下げに応じる必要はありません。
売れるチャンスはいくらでもあるからです。
焦らずじっと待っていれば、本がよほどボロボロでない限り、かならず買い手がつきます。
最後に、ややテクニカルな情報をお伝えします。
もし1,000円で売りたい本が手元にあるとしたら、1,000円ではなく、あえて990円で出品してみてください。
- 1,000円
- 990円
両者の差は10円ですが、パッと見たときの印象は大きく異なります。
たった10円の違いなのに、それ以上の差があるように感じられてしまうのです。
このあたりのテクニックや駆け引きについては、心理学を知っていると有利です。
ぜひこちらの本を参考にしてみてください。
「モノやサービスを売る人たち」が読んでいる本です(あるケースではむしろ値上げしたほうが売れる、といった禁断の情報も)。
読破して、知識を吸収したら、『価格の心理学』はメルカリに出品しましょう。
もちろん、高値で売るための工夫を凝らした上で、です。
以上、メルカリで本を10円でも高く売るためのコツでした。
【結論】画像は最低でも5アングル。表紙、裏表紙、背表紙、天、小口。もし本に帯がついていれば、撮影前に正しい位置へ。価格設定は強気で。心理学をかじっていると、有利にビジネスを進められる。つまり、もっと利益を増やせる。