もし他人に興味がないとしても、それを「他人」にむかって公言するべきではありません。
なぜかというと、「どいつもこいつもツマラナイ連中ばかりだ」と周囲を見下しているも同然で、感じが悪いからです。
では、他人に興味がないことを黙ってさえいれば、問題ないのでしょうか。
答えはノーです。
というのも、他人への関心が薄い人ほど、お金持ちになれる可能性も薄まるからです。
ミルクがバターに変わるように、他人への興味・関心は、お金に変わります。
「収入の素」を捨ててしまうのはもったいないといえます。
この記事では、
- 興味がお金に変わる理由
- お金を払っているのは他人
など、「他人に興味がない性格のデメリット」をわかりやすく解説します。
人に興味がない、人望がない、カネもない、ナイナイ尽くしの殺風景な人生を送らないため、ぜひ参考にしてみてください。
他人に興味がない性格のデメリット
風呂に入らないデメリットは、学校や職場で人々が自分から遠のくことです。
カラダが臭いから、皆に避けられます。
他人に興味を持たないデメリットも似たようなもので、こちらは人ではなく、高収入が遠のいていきます。
もしハリウッドセレブのようなお金持ちを目指すのであれば、自分以外の人間にも目を向けたほうが良いでしょう。
自分にしか興味を持たないのは、毎日毎日ラーメンしか食べないようなものです。
「偏り」は好ましくありません。
収入は他者貢献の対価
仕事の本質は、人の悩みを解決すること、です。
もし誰ひとりお金を払ってくれなかったら、私たちは給料を受け取れません。
売上が立たない企業は倒産します。
つまり、"興味のない他人ども"が私たちにお金をもたらしている、ということです。
たとえばスポーツジムのトレーナーは、
- 正しいトレーニング方法を学びたい
- 太りにくい食事術やメニューを知りたい
といった人々をサポートし、報酬を得ています。
水道メーターの検針員は、「使用量に応じた料金を各家庭に請求したい」と考える水道局のために歩き回り、メーターをチェックし、収入を得ています。
ただし、人に雇用されている会社員のままお金持ちになるのは、難しいといえます。
たとえるなら、目隠しをしたままAmazonで買い物をするくらい困難です。
どうしてかというと、会社員はリスクを背負っていないからです。
もし私たちが業務中にミスを犯したら、 責任を取るのは会社です。
われわれ従業員が100万円の借金を抱えたり、300万円の預金を失ったりすることはありません。
つまり会社員は、ローリスクな働き方だ、ということです。
リスクが低いぶん、収入もそこそこです。
ローリスクハイリターンのウマい儲け話など、この世に存在しません。
他人への興味がお金につながる働き方
私たちがお金持ちになろうと思ったら、
- 経営者
- 自営業者
このいずれかとして働くのがセオリーです。
会社員のまま億万長者を目指そうとするのは、まるで山奥に住みながらプロサーファーを志すようなもので、現実的ではありません。
では会社員と経営者・自営業者との違いとは、いったい何でしょうか。
それは「やるべきこと」の決まり方です。
会社員のすべきことは、自分自身ではなく、上司が決めます。
たとえば、経理担当者が会社から期待されているのは「財務の管理」であって、プレス機の操作ではありません。
指示された内容を行うのが、従業員の仕事の基本だ、ということです。
それにたいして経営者や自営業者は、誰かの指示を受けません。
自らがトップだからです。
人に指示されるのではなく、自分の頭で「やるべきこと」を考え、探し、見つける必要があります。
そしてそれを、経営者であれば従業員に指示します。
自営業者であれば、自ら実行します。
経営者・自営業者にとっての「やるべきこと」というのは、
- 人々が何を望んでいるか
- 人々が何に困っているか
これらを明らかにし、提供・解決することをいいます。
自分でビジネスをする
ここまでの話をまとめてみます。
- お金持ちになるなら経営者か自営業者
- 人の悩みを解決して報酬を得る
- 他人に興味がないと「悩み」はわからない
- 他人への興味・関心がお金に変わる
こんな流れでした。
大金を稼ぐには「雇われの身(会社員やアルバイト)」を抜け出し、自らビジネスを手がける必要があります。
そして自分で商売を行うなら、他人への興味が欠かせません。
ちょうど遊園地へ入るとき、入園券が欠かせないようなものです。
入園券を持っていなければ園内には入れませんし、他人に興味を持っていなければ、富裕層の仲間には入れません。
ミルクがバターに変わるように、他人への興味・関心は、お金に変わります。
だから興味は、ないよりあったほうがマシです。
まとめ
ところで、ほんとうに他人に興味がないのでしょうか。
ずっと自らをB型だと思って生きていた人間が「血液検査をしたらAB型だった」と判明することがあるように、他人に興味がないと思っていたけど、じつは気にしていた、なんてこともありえます。
たとえばスマホで、芸能人のゴシップ記事やスキャンダル記事を読んだりしていませんか?
もし俳優やタレントの「不倫報道」を無視できなかったり、YouTuberの炎上騒動を「野次馬」のように眺めていたりするなら、それは他人に興味を抱いている証です。
ただ、自分を"他人より優れた人間"だと位置づけるために、「人に興味がないから」とあえて見下すようなポーズをとっているだけかもしれません。
もちろん、他人に興味を持つことは、恥ずかしいことではありません。
官能小説に興味を抱くのとはちがいます。
「リッチになってメルセデス・ベンツを転がす道」を閉ざさないため、他人に興味を持ってみてはどうでしょう。
あるいは、他人への興味・関心を認めてみてはいかがでしょう。
窃盗容疑を認める云々の話ではないので、損はしないはずです。
以上、他人に興味がない性格の短所でした。
【結論】お金持ちになるなら経営者か自営業者。どちらも人の悩みや困りごとを解決して報酬を得る。課題を探るためには「他人への興味・関心」が欠かせない。ミルクがバターに変わるように、他人への興味・関心はお金に変わる。
お金持ちになるための心得が詰まった本です。
他人に興味がある人間は、他人が求めているものを適切な形で与えられます。
だから、成功できます。
Amazonではこんな本も売れています。
天才と呼ばれている「さまざまな他人」の日課を紹介した本です。
他人へ関心を寄せ、他人を知ろうとする第一歩に最適です。
たとえば映画監督のデヴィッド・リンチは、毎日の瞑想を習慣とし、30年以上にわたって1度も欠かしたことがないといいます。
ドイツ人小説家のトーマス・マンは、1日にタバコは12本まで、と上限を設けていたそうです。