そろそろ寝ようと部屋を暗くして、気分まで暗くなっていませんか?
たとえば、布団に入って、就寝前にその日の反省をするのはタブーです。
どうしてかというと、湧いてくる後悔や罪悪感のせいで気分が沈むだけだからです。
ニワトリが卵を産むように、反省は、自己嫌悪を生み出します。
自責の念に潰されそうになっていては、睡眠どころではありません。
まるで重たい土嚢をお腹の上に載せているようなもので、苦しくて眠れません。
何を食べても自由なホテルビュッフェで、わざわざ苦手な食べ物をプレートにとる物好きはいないでしょう。
おなじように、何を考えるも自由な入眠前の時間に、好きこのんでネガティブな思考をすることはないのです。
目を閉じて布団のなかで考えること、たとえばリラックスできて楽しくて建設的なことが、もっと他にあります。
この記事では、
- 無を想像する
- 宇宙から地球を眺める
- 妄想でデートを繰りひろげる
など、「寝る時に考える3つのこと」をわかりやすく解説します。
気持ちよく眠りにつくため、ぜひ参考にしてみてください。
寝る時に考えること3選
寝る時に考えることといえば「羊を数えること」が有名ですが、おなじことを私たち日本人がしても意味はありません。
羊を数えているうちに眠くなる理由は、
- 羊:sheep
- 睡眠:sleep
これら2つの英単語の発音が似ているからです。
したがって、母国語が日本語であるわれわれには関係のない話だといえます。
就寝時、ヒツジの代わりに頭に思い浮かべたいのは、
- 無
- 宇宙
- 妄想デート
これら3つの事柄です。
詳細をひとつずつご説明していきます。
1. 無
布団に入ってサッサと眠りたいときには、何も考えることなく、脳内を無の状態にするのがおすすめです。
とはいえ、「言うは易く行うは難し」で、頭を空っぽにするのはそう簡単ではありません。
ゴミ箱を空にするのとはまったく次元が異なる話です。
だいいち、何も考えないようにしようと「考え」ざるを得ないわけで、ほんとうの無にはなれません。
であればいっそ、「無」という字を頭に思い浮かべてみてはどうでしょう。
真っ白な空間にほんのり浮かぶ、白色の「無」を想像します。
そうすると、ちょうど受精卵がほかの精子の侵入をブロックするように、あれこれの雑念が意識内に入りこんでくるのを阻止できます。
たとえば、
- 進路の悩み
- 仕事の悩み
- お金の悩み
- 家族の悩み
- 恋愛の悩み
- 健康の悩み
といった心配事を寄せつけません。
私たちの頭のなかは、白くて大きな「無」の字が占領しているからです。
使用中のコインロッカーとおなじで、思考は硬くロックされています。
何も考えない、何も考えない、頭をカラッポにしよう、雑念を排除しよう、などと瞑想のような無謀なことはせず、寝るときにはただ「無」一字を思い浮かべてみてください。
赤や黄色など、"ファストフード店の看板"みたいなカラーに文字や背景を設定すると心が落ち着かないので、雲のようなやわらかい純白をおすすめします。
2. 宇宙
寝る直前の時間帯というのは、自己催眠(自己暗示)をかけるのに最適なタイミングだとされています。
というのも、精神がリラックスしていて、思考やイメージが潜在意識にまで届きやすいからです。
ちょうど、雨が降ってやわらかくなった庭の土に、園芸用の支柱が深く刺さりやすいようなものです。
したがって寝る時こそ、
- 自信をつける
- 自己肯定感を高める
- 膨大なエネルギーを感じる
といった作業をするには絶好のタイミングだといえます。
ただしネガティブな想像や思考もおなじく意識の奥深くまで浸透してしまうので、けっして考えず、代わりに前向きなイメージを抱きましょう。
おすすめは、宇宙です。
音のない宇宙空間にポツンと浮かぶ地球を想像してみてください。
神秘的かつ壮大な宇宙と一体となった感覚に浸り、無限のエネルギーを感じましょう。
私は宇宙だ、私は無限だ、私は限りない、私に限界はない、私こそすべてだ……ハハハハハ!
こんな何もかも超越した雄大な気分、全知全能の感覚を味わい、この上ない心地よさとともに眠りにつきましょう。
その際にも視点は、宇宙空間から地球を見つけたまま、動かしません。
『スターウォーズ』のように宇宙空間を激しく飛び回ると興奮して眠れなくなるので、視点は固定しておくのがおすすめです。
もし「私は宇宙で、私は無限なのだガハハ!」と声に出したら周囲に心配されますが、寝るときに、頭のなかでこっそり考えるぶんには安心安全です。
これから毎晩、布団のなかから宇宙までトリップしてみませんか?
旅行代はかからず、Gに耐えたり無重力で過ごしたりするための肉体的訓点に励む必要もありません。
このカラダは布団に寝かせたまま、意識だけを宇宙へ打ち上げれば完了です。
あらゆる悩みがちっぽけに思えるほどの壮大な気分と全能感に浸れます。
人生で何かを成し遂げたい、どうしても叶えたい夢があるというなら、就寝前の宇宙体験、おすすめです。
3. 妄想デート
ワクワクしたハッピーな気分で眠りにつきたいときには、妄想デートで決まりです。
好きな相手を選び、好きな場所を選び、頭のなかでデートを繰りひろげる、想像力のもっとも有意義な活用法、それが妄想デートです。
デート相手には、俳優、歌手、アイドル、モデルなど、「実際にデートできる可能性が極めて低い人」を選びましょう。
何でもありの妄想で、おなじ学校や職場のあの人を選んでデートをするのは損です。
たとえるなら、旅行先でのディナーで、(全国どこにでもある)マクドナルドのハンバーガーをパクつくようなものです。
地に足など着けず、せっかくの妄想なので10mくらい宙に浮かびましょう。
好きな有名人、好きなシチュエーションを選んだら、デート開始です。
最大級にキュンキュンしたいなら、「交際前のデート」という設定にするべきです。
まだ彼氏/彼女の関係になっていない、探り合いの、いわば"恋愛のもっとも楽しい瞬間"を味わいましょう。
向こうもこちらにたいして気がありそうな、両思いに近い、プラトニックな関係性に設定しておくのがポイントです。
そうして相手に"脈ありっぽい言動"を連発してもらい(脚本家は私たちなのですべて自由)、心肺停止寸前レベルの胸キュンを堪能しましょう。
妄想世界の私たちは笑いが止まらないほどモテるので、デート相手は毎晩取っ替え引っ替えして構いません。
まるでマリオカートでキャラクターを選択するように、「今夜のデート相手は誰にしようかしら」といった具合です。
ニヤニヤしながら迷っているうちに就寝し、気づいたら朝を迎えていることもあるでしょう。
デートに至らない、こんなデート未満の妄想もまた一興です。
妄想デートの脚本づくりに慣れてくると、相手を1人ではなく2人選び出し、デートの最中にこちらを奪い合ってもらうことも可能になります。
ただし何でもアリとはいえ、妄想デートでベッドシーンを描くのはいただけません。
情事は禁忌です。
おかしなスイッチが入って脳が興奮し、睡眠どころではなくなってしまうからです。
戦争にさえ戦時国際法というルールがあるように、妄想デートにもルールは存在しています。
あくまでもプラトニックな、小中学生の頃のような甘酸っぱい恋を楽しみましょう(手をつなぐのが最高到達点)。
今夜は誰とデートしますか?
妄想デートを毎晩の習慣にすると、寝るのが俄然楽しくなります。
たとえ恋人や配偶者がいようと、気を咎めることはありませんし、遠慮もいりません。
脳内の、しかも実現するはずのない浮気デートは、もっとも安心安全かつ健全なセーフ・インモラル・ランデブーです。
まとめ
寝る時に考えても意味がないのは、
- 反省
- 心配
- ヒツジたち
こうした事柄です。
それにたいして就寝時に考えたいのは、
- 無
- 宇宙
- 妄想デート
これらのポジティブな、ニュートラルなイメージです。
シーツのように、無から宇宙へ、宇宙から妄想デートへと、その日の気分しだいでテーマを変えても良いでしょう。
サッサと寝たいときには「無」、自信を失いかけているときには「宇宙」、楽しいことがないときには「妄想デート」といった具合です。
考えることのレパートリーを増やさず、これら3つだけにしておけば、ルーティン(入眠の儀式)となってスッと眠りにつけれるのではないでしょうか。
部屋の照明を消し、都合の良いデートがはじまったら寝る合図、そう脳が認識してくれるかもしれません。
以上、寝る時に考える事3選でした。
【結論】寝際にうざったいヤツのことを考えても仕方ない。いきなり大動脈解離で死んでくれたりはしない。だから無、宇宙、デート。支払いの心配をしたって残高が増えるわけじゃない。だから無、宇宙、デート。なにはともあれ無、宇宙、デート。
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布団に入って適当なページを開き、よく顔を見て、記憶したら、すぐ電気を消して、 デートに出かける……つまり妄想デートのお助けアイテムです。
もちろん杉咲花でなく、お好きな俳優、モデル、アイドルの写真集で構いません。
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