ホンダの軽自動車N-BOXを買って後悔するとしたら、「どの要素」が原因になるのでしょう。
カスタムを含めたN-BOXの"欠点"としては、
- 燃費が悪い
- 走りに軽快さがない
- 人気車ゆえ他人と被る
この3つが挙げられます。
したがって、これらマイナス要素が、そのまま後悔につながるかもしれません。
たとえば「どこに行ってもN-BOXだらけで嫌になってきたな……」という具合です。
では、後悔を避けるためにできる工夫や対策はあるのでしょうか。
それとも、N-BOXの"弱点"は許容できる程度のものなのでしょうか。
大切なのは、購入前の情報収集です。
納車されてから「こんなハズでは……」とガッカリしないよう、良い情報だけでなく、N-BOXのネガティブな側面についても知っておきましょう。
この記事では、
- 軽自動車のなかでは燃費が悪い
- ボディが重たく走りに軽快さがない
など、「ホンダN-BOXを買って後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
ホンダN-BOXを買って後悔するリスク3選
いったいどんな理由で、私たちはN-BOXの購入を後悔する可能性があるのでしょう。
具体的に考えられるのは、
- 燃費が悪くて後悔
- 走りがイマイチで後悔
- 他人と被り過ぎて後悔
これら3つのパターンです。
つまり、ガソリン代が嵩んで嫌になるかもしれない、もっさりした走りに嫌気が差すかもしれない、大衆車過ぎて興醒めするかもしれない、ということです。
どういうことなのか、N-BOXを買って後悔しそうか否か、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 燃費が悪くて後悔
N-BOXのオーナーになったとして、その燃費の悪さにガッカリするかもしれません。
N-BOXのカタログ燃費(WLTCモード)は、
- 自然吸気モデル:21.2km/L
- ターボモデル:20.2km/L
ご覧のとおりです。
これはFFの数値で、4WDを選ぶと20.0/Lを切って19.0km/L台になります。
すべてカタログ値ですので、実燃費は1〜2割ほど下がると考えて良いでしょう。
では、N-BOXの燃費が「良いのか悪いのか」を判断するため、ほかの軽自動車の燃費も見てみましょう。
たとえば、低燃費で知られる軽自動車としてダイハツのミライース、スズキのアルトが挙げられます。
- ミライース:25.0km/L
- アルト:25.2km/L
- アルトHYBRID:27.7km/L
このように、いずれもN-BOXの燃費を大きく上回っていることがわかります。
仮に100kmのドライブをするとして、5Lのガソリンを使うN-BOXターボ(20.2km/L)にたいし、アルト(25.2km/L)は4Lの燃料で済みます。
レギュラーガソリンの単価を160円とすれば、両者には1リットル分160円の差が生じる計算になります。
おなじ距離を移動しているのに、です。
160円あれば、移動の途中でコンビニに寄ってコーヒーや肉まんを買うことができるでしょう。
もっと視野を広げて「月々のガソリン代」で比べてみても、N-BOXの燃料代は、アルトの1.25倍かかる計算です(N-BOXのほうが1.25倍燃料を消費するため)。
したがって、もしアルトのガソリン代が5,000円なら、おなじ走行距離のN-BOXは6,250円かかります。
アルトが1万円なら、N-BOXのガソリン代は1万2,500円です。
燃費の差など瑣末なことに思えるかもしれませんが、燃料代に換算して考えてみると、案外バカにできません。
「ところでなぜN-BOXは燃費が悪いの?」
そう疑問に思っている方もいるでしょう。
N-BOXの燃費が悪いのは、N-BOXの車両重量が重たいからです。
- ミライース:670kg
- アルト:680kg
- N-BOX:890〜1,020kg
このように、N-BOXは軽自動車のなかでも"ヘビー級"に該当します。
重たいボディを走らせるにはたくさんのパワーが要るため、N-BOXは多くの燃料を消費せざるを得ないのです。
これはN-BOXに限った話ではありません。
スーパーハイト系と呼ばれる軽自動車、たとえばタントやスペーシアなども、燃費はイマイチです。
もし燃料代を節約したいなら、無駄なガソリン代を払いたくないなら、ボディが小さな軽自動車を買ったほうが良いかもしれません。
2. 走りがイマイチで後悔
N-BOXは車両重量が重たいとお伝えしました。
この「重さ」は燃費を悪化させるだけでなく、走りにも悪影響をもたらします。
なぜなら、車重が重たいほど走りが鈍くなるからです(だからスポーツカーは軽量化にこだわる)。
高速道路や峠道など「パワーを要する道路」をN-BOXで走る機会が多いなら、力不足を感じてストレスが溜まるかもしれません。
事実、世の中には、自然吸気エンジン(ノンターボ)のN-BOXカスタムを買い、すぐに手放してしまった女性オーナーがいます。
どうしてかというと、自然吸気のN-BOXがあまりに非力だったからです。
ちなみにこの人物はその後、ターボエンジンのN-BOXカスタムを買い直しました。
金銭的な損失とパワー不足のストレスを天秤にかけたとき、「パワー不足のストレス」が勝った、ということです。
したがってN-BOXを買うなら、自然吸気モデルではなく、ターボモデルを選んだほうが良いでしょう。
後悔して無駄な出費を増やさないために、です。
ただし、N-BOXのターボがパワフルかといえば、けっしてそんなことはありません。
軽自動車には「64馬力自主規制」というルールが存在しており、64馬力を超えないように設計されています。
ですので、いくらターボとはいえ、100馬力近い普通車には遠く及ばないのが現実です。
おなじ64馬力のエンジンを積んでいる場合、ボディが軽い軽自動車のほうが、素早く軽快に走れます。
車重が重いN-BOXは不利ですので、"イカついルックスに見合った力強い走り"に期待しないようご注意ください。
もし「走り」にこだわるなら、高速道路を気持ち良く飛ばしたいなら、軽自動車だけでなく普通車を検討するのも良いでしょう。
たとえばスズキのスイフトスポーツという普通車は、N-BOXとほぼおなじ車両重量(970kg)で、最高出力140馬力を発揮します。
おなじくほぼ1トンの車体に64馬力(しかも空気抵抗が大きいボディ形状)のN-BOXとは、比べものになりません。
重量がおなじでもパワーが全然違う……たとえるなら、肥満の中年オヤジとプロレスラーくらいの差があります。
200万円近いN-BOXカスタムの購入を考えているのであれば、おなじ予算で普通車を考えてみてはいかがでしょう。
スイフトスポーツの車両価格はN-BOXと大差ありません。
「でも普通車は自動車税が高いから……」
と敬遠している方がいるかもしれません。
- 軽自動車:10,800円
- コンパクトカー:30,500円
差額はご覧のとおりで、大きいと見るか小さいか見るかは人それぞれです。
ちょっと多く税金を納めることで、かなり力強いパワー(すなわち快適さ)が手に入る……けっして悪い話ではないはずです。
もちろん全員に普通車を勧めるわけではなく、
「いや、法定速度を守って安全運転しているから非力でも構わない」
という方は、N-BOXでも問題ないでしょう。
3. 他人と被り過ぎて後悔
ホンダN-BOXの人気は凄まじく、軽自動車の販売台数ランキングでは毎月1〜3位あたりにランクインしています。
N-BOXは「もっとも売れている軽自動車」だといって良いでしょう。
売れている人気車だからこそ、ご近所さん、職場のあの人など、皆がN-BOXに乗っています。
スーパーやショッピングモールの駐車場も、決まってN-BOXだらけです。
だからこそ、人とクルマが被り過ぎて嫌気が差すかもしれません。
どうしてかというと、
- 個性
- 特別感
- 優越感
これらの"満足感"をN-BOXではほとんど味わえないからです。
たとえるなら、みんなが着ているGUやユニクロの洋服では自慢にならないようなものです。
ファストファッションは珍しくもなんともありません。
そしてN-BOXは、"自動車界のファストファッション"そのものです。
個性を求めるユーザーが買い求める、
- フィアット500
- MINI COOPER
- プジョー208
などの輸入車、あるいは台数が多くないMAZDAやスバルの車とは正反対に位置するクルマ、それがN-BOXです。
だから、N-BOXで自分らしさを表現することはできません。
たとえば一般道を運転しているとき、
- 前の車:N-BOXカスタム
- 自分の車:N-BOXカスタム
- 後ろの車:N-BOXカスタム
こんな状況に遭遇するかもしれません。
これを「すごいぞ奇跡的だ!」と喜べるでしょうか、それとも「恥ずかしい……」と前後どちらかのN-BOXが曲がっていなくなることを願うでしょうか。
後者であれば、N-BOXは向いていないかもしれません。
あるいは、GUやユニクロを「人とおなじ服を着るなんて嫌だ」と敬遠している方も、N-BOXは向きません。
というのも、N-BOXはまるでランドセルのように"みんなとお揃いの軽自動車"だからです。
ホンダは公式Webサイトにて「N-BOX 10年累計販売台数No.1」とアピールしています。
めちゃくちゃ売れているということは、めちゃくちゃ他人と被るということです。
それでもN-BOXを買うとしたら、ボディ色を選ぶ際、白と黒だけは避けたほうが良いかもしれません。
人気カラーを避ける……「被り」へのささやかな抵抗です。
あるいは、オプションをてんこ盛りにして他人のN-BOXと見た目を差別化する手もあります。
カネで解決、というやつです。
有料オプションを多数つけていれば、おなじ大勢のN-BOXユーザーにたいして優越感を抱けるかもしれません。
「これ見て……あなたが断念したであろう3万円超えのフロントグリルブラックメッキ、それから後ろには1万円のゴールドエンブレム……ドヤ」という具合です。
N-BOXに乗りながら「自分は人と違うんだ」というプライドを保つには、「オプションてんこ盛り」が最善の方法です。
まとめ
ホンダN-BOXを買って後悔するとしたら、
- 燃費が悪くて後悔
- 走りがイマイチで後悔
- 他人と被り過ぎて後悔
このあたりが考えられます。
ただし、燃費の悪さと販売台数の多さは客観的事実ですが、走行性能に関しては「人それぞれの感じ方」があります。
N-BOXを運転して「遅い」と首を傾げる人もいれば、「じゅうぶんなパワーだ」と満足する人もいる、ということです。
N-BOXをどう感じるかは、これまで運転したことのある自動車や、いま乗っているクルマのパワー次第でしょう。
早い話が、走りについてはN-BOXを試乗して体感するのが一番だ、ということです。
試乗予約はホンダのWebサイトから行えます。
ぜひスマートフォンやパソコンを使ってWebサイトにアクセスし、N-BOXの試乗予約をしてみてください。
あわせてホンダの公式ページでは、自宅近くのディーラーに置いてある試乗車の情報を調べられます。
N-BOXの試乗車がない店舗を訪れても意味がないため、あらかじめ試乗車情報を確認しておきましょう。
「お客さま……N-ONEの試乗車ならございますが……」これではただの無駄足です。
くわえて試乗車のN-BOXについて、
- グレード
- ボディカラー
- ターボか自然吸気か
- FFか4WDか
といった細かい仕様までチェックできますので、ご自身が検討しているタイプに近いかどうか確かめてみてください。
カスタムが欲しいのに試乗車は普通のN-BOXか……ターボを考えているのに試乗車は自然吸気だ……このように希望と一致しない場合には、地域にあるほかのホンダのディーラーを調べてみてください。
最寄りの店舗になくても、べつの店舗に「買いたい仕様のN-BOXの試乗車」が置いてあるかもしれません。
歯医者や美容院とおなじように、前もって試乗予約を入れてからディーラーに向かいましょう。
予約しておけば、当日は待たされることなくスムーズに対応してもらえます。
「でも、N-BOXは新車じゃなくて中古で買おうと思っているんだけど……」
という方も、ひとまずホンダのディーラーでN-BOXに試乗することをおすすめします。
なぜかというと、中古車ショップでは「試乗不可(エンジンをかけるだけならOK)」としているケースが多いからです。
試乗せずに100〜200万円の買い物をしたら後悔するかもしれません。
試飲せずにジュースを買うのとは訳が違います。
大きな損失を被らないよう、リスクを軽減するべく、かならずホンダのディーラーでN-BOXの試乗車を運転しておきましょう。
- ハンドリング
- シートの座り心地
- ブレーキの効き方
- 快適な運転姿勢を取れるかどうか
これらも、体感しなければ「合うかどうか」わかりません。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。
カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
事故車や廃車にも強いカーネクストへの査定依頼はこちらです。
ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
ガリバーの査定額に興味がある方はこちらです。
- 一括査定のイカプラ
- 手軽に売却できるカーネクスト
- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、N-BOXを買って後悔するリスクでした。
【結論】N-BOXは燃費が悪いから余計にガソリン代がかかる。N-BOXは車重が重いから走りに軽快さがない(高速道路や峠道では非力さを痛感するシーンも)。N-BOXはみんなが乗っているから個性や特別感がない。これらの欠点が後悔につながる恐れあり。走行性能に関しては感じ方に個人差があるため、ディーラーで試乗して確かめたい。
N-BOXの燃費が悪い理由について、当サイトにはこんな記事があります。