ホンダ・フリードプラスは、2016年9月に販売をスタートした小型ミニバンです。
通常のフリードが3列シートであるのにたいし、フリードプラスは2列シートで、広い荷室を備えているのが特徴です。
フリードとの主な違いは「座席数」だけですので、定員5名で問題ないならフリードプラスを選んでしまって良いでしょう。
フリードプラスのほうがやたら燃費が悪い、なんてことはありません。
なかにはフリードプラスを使って、
- 釣りに出かけたい
- キャンプに行きたい
- 車中泊をしてみたい
などと考えている方もいるはずです。
フリードプラスを買ったら、充実したアウトドア生活を楽しめるのでしょうか。
……いえ、もしかしたら、フリードプラスの購入が後悔に変わる瞬間がやってくるかもしれません。
たとえば、フルモデルチェンジした新型フリードを見て嫉妬したり、です。
この記事では、
- 2023年にフルモデルチェンジ予定?
- 人気車だから他人と被る
- フリードプラスじゃなきゃダメか
など、「フリードプラスを買って後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
HONDAフリードプラスを買って後悔する3つのリスク
フリードプラスの購入を後悔するとしたら、次のケースが考えられます。
- 他人と被り過ぎて後悔
- フルモデルチェンジして後悔
- ほかの車でも問題なくて後悔
いざ納車されてから「こんなはずでは……」と後悔しないよう、あらかじめネガティブな要素をチェックしておきましょう。
フリードプラスは機械製品としてよく出来ていますが(故障が多かったりはしない)、あまりの人気にうんざりするかもしれません。
1. 他人と被り過ぎて後悔
普通車の月間登録台数ランキングにおいて、フリードはトップ10入りの常連です。
つまり、売れまくっている、ということです。
人気があって支持されているのは結構ですが、そのぶん他人とよく被ります。
たとえば、
- 近所のお宅にフリード
- 対向車線からフリード
- 自分の後ろにフリード
- コンビニの駐車場にフリード
- 会社の駐車場にもフリード
という具合です。
まるで「ニトリの家具」のようにみんなが持っているクルマ、それがフリードだといえます。
したがって、フリードに乗っていて個性や特別さを感じることはありません。
むしろ、あまりの多さにうんざりするかもしれません。
よく「自分が買ったクルマは多く走っているように感じる」といいますが(意識するので気づくようになる)、フリードの場合は錯覚でもなんでもなく、ほんとうに台数が多いだけです。
ファッションのようにクルマを介して自分らしさをアピールしたいなら、街に溢れているフリードは避けたほうが良いでしょう。
「でも、フリードプラスなら台数が少ないから」
と思うかもしれません。
たしかに売れているのはほとんどが3列シートのフリードですが、外観のデザインはフリードもフリードプラスもおなじです。
違いといえば、リアにある「フリード+」のバッジくらいです。
フリードプラスであることに気づく人など、ほとんどいません。
したがって、
- 人とおなじ服は嫌だ
- みんなが読んでる本は読まない
- 人と違うことをして目立つのが好き
といった方にフリードプラスは向かないといえます。
「どこに行ってもフリードばかりで嫌になってきた……」と購入を後悔するかもしれないからです。
あるいは、被りを避けるためにフリードプラスのCROSSTARを選ぶのも一つの手です。
2. フルモデルチェンジして後悔
2016年にデビューしたフリードおよびフリードプラスは、「2023年にフルモデルチェンジする」と噂されています。
自動車雑誌にも載っている信憑性の高い情報ですので、フルモデルチェンジの実施はほぼ間違いないでしょう。
とすると、現行型のフリード(2代目)は、2023年には「先代モデルの旧型」になるわけです。
ここに後悔のリスクが潜んでいます。
街中で新型フリードを見て、その「新しさが詰まった魅力」に嫉妬するかもしれません。
たとえば、
- 刷新されたデザイン
- 快適性が増した車内
- 飛躍した走行性能と快適性
- 進化した安全支援システム
これらを目の当たりにしたら、自分が所有している旧型フリードが途端にショボく感じられることでしょう。
「あっちのほうがカッコいいし高級感がある……」という具合です。
まるで、新型プレイステーションの登場によって、自分の持っているプレステが"時代遅れ"に見えるようなものです。
- 新型を見たら嫉妬しそう
- 新型のオーナーに見下されそう
- 旧型に乗るなんてプライドが許さない
こんな考えをお持ちなら、あるいは車の購入が急ぎでないなら、新しいフリードが出るまで待つのも悪くないといえます。
とはいえ、待ちに待った新型フリードのデザインが「好みでない」場合もあります。
結局2代目のフリードプラスを買うとしたら、新型の発売を待った意味がありません。
が、これは結果論であって、内外装のデザインはメーカーが発表するまでわかりません。
- 新型を見るまで買うのを我慢する
- 新型を待たずして現行型を買う
どっちを選ぶかは賭けのようなものです。
3. ほかの車でも問題なくて後悔
ここまでマイナス要素を見てきましたが、それでもフリードプラスにこだわる理由はありますか?
たとえば、
- 釣りやキャンプに行けれる
- 車中泊ができる
といったフリードプラスの利点は、ホンダのSUVヴェゼルも有しています。
ヴェゼルはフリードプラスとおなじ2列シート5人乗りの乗用車です。
後席を倒してフルフラットにすれば車中泊の寝床にもなります。
車中泊できるのはフリードプラスだけ、ではないのです。
ミニバンのフリードプラスにたいしてヴェゼルはSUVですので、悪路走破性はヴェゼルのほうが優れているといえます。
釣りやキャンプといったアウトドアな趣味を楽しむなら、ヴェゼルを選んだほうが良いでしょう。
フリードはあくまでもファミリーカーであって、アウトドアを楽しむための車ではありません。
アウトドアにはSUVのほうが適しています。
ちなみに新型ヴェゼルの車両価格は、ガソリン車、ハイブリッドともにフリードプラスに10万円を上乗せした程度です。
たった10万円の差額で基本設計が新しい新型ヴェゼルに乗れる……悪い話ではないはずです(フリードは2016年、新型ヴェゼルは2021年発売)。
「車中泊をするならフリードプラスが一番だ」
そんな固定観念を抱いているとしたら、視野の狭さが後悔につながるかもしれません。
べつにフリードプラスじゃなくても良かったな……被るし……などと後悔しないために、ほかの車も検討してみてください。
冷蔵庫にポン酢がなくても醤油と酢とみりんで代用できるように、フリードプラスにこだわらなくても、ほかのクルマで代替可能です。
- 他人と被るのはちょっと……
- 買ってすぐ旧型になるのは……
などと購入を躊躇しているなら、なおさらです。
まとめ
フリードプラスを買って後悔するリスクが高いのは、次のような人です。
- 目立ちたい
- 個性的でありたい
- 優越感を抱きたい
- 古いモデルが嫌い
- 車中泊するならフリードプラスしかないと思っている
上のような方は、契約書にサインをする前に、ほかの車に当たってみてください。
それにたいして、
- 人とおなじほうが安心する
- 変に目立ちたくない
- 旧型でも気にならない
- 現行型のデザインが大好き
という方は、フリードプラスに満足できるかもしれません。
ここまで読んで「欠点が特に気にならなかった」なら、ぜひホンダのディーラーへ行ってフリードプラスの実車に触れてみてください。
展示車を見たり、試乗車を運転したりすれば、新たな発見があるはずです。
それは、「思っていたより車内が広い」というプラスの発見かもしれませんし、「パワーが足りない」というマイナスの発見かもしれません。
フリードプラスが近くのディーラーに置いてあるかどうかは、ホンダのWebサイトから確認できます。
もし試乗車が近くにあれば、ネット上で試乗予約を行いましょう。
美容院や歯医者とおなじで、試乗もあらかじめ予約を入れておくとスムーズです。
くれぐれも「ディーラーに行ったは良いがフリードプラスが置いてなかった……」などという無駄足を踏まないようご注意ください。
展示車や試乗車に関するディーラーごとの情報は、ホンダのWebサイトから検索できます。
以上、フリードプラスを買って後悔するリスクでした。
【結論】台数が多く被りやすい。2023年にフルモデルチェンジが実施されるとの情報あり。フリードプラスでできることはヴェゼルでもできる(プラス10万円)。これらの要素が後悔につながるかもしれない。どれも気にならないなら、ディーラーに行って車内の広さや運転のしやすさを確かめよう。
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
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ガリバーに査定依頼したい方はこちらです。
ネット通販サイトAmazonでは、フリードプラスに興味があるユーザーにムック本『新型フリードのすべて』が売れています。
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Kindle版はお手持ちのスマートフォンやタブレット端末で閲覧が可能で、専用の機械は必要ありません。
シエンタの後部座席に関して、当サイトにはこんな記事があります。
ちなみに、2列シート5人乗り仕様のシエンタなら車中泊が可能です(トヨタも公式サイトでアピールしている)。
シエンタの購入を後悔するリスクについて、当サイトにはこんな記事があります。