テレビを見ながら勉強するように、何かをしながら筋トレをすると効果が薄まるのでしょうか。
たとえば、
- テレビ番組を見ながら筋トレ
- ネット動画を見ながら筋トレ
- 音楽を聴きながら筋トレ
という具合です。
余計な情報をシャットアウトして筋トレだけに集中すべきか否かは、トレーニングの目的しだいです。
運度不足の解消やダイエットが狙いで、筋肥大を目指していないなら、バラエティ番組を見ながらスクワットをしても問題ありません。
ソファに座って眺めるよりも多くのカロリーを消費できるからです。
それにたいして、本気で肉体改造に励んでいるなら、「何かをしながら」の筋トレはやめたほうが良いでしょう。
ただ身体が疲れるだけで、じゅうぶんなトレーニング効果が得られない恐れがあります。
労力にたいしてリターン(筋力アップや筋肥大)が見合わなかったら、損だと思いませんか?
まるで8時間働いて300円しかもらえないようなもので、ほとんど筋トレの効果が感じられず、嫌になって挫折するかもしれません。
この記事では、
- マインドマッスルコネクションとは
- 動作が雑になる
- 力を出しきれない
- 画面を見やすいトレーニングに偏る
- 時間の有効活用にはならない
など、「何かをしながらの筋トレは効果が弱まるのか」をわかりやすく解説します。
努力に見合った変化を感じるため、ぜひ参考にしてみてください。
何かをしながらの筋トレは効果が薄まる?
テスト勉強をする際には、テレビや動画を見ないのがふつうです。
爆音でJ-POPを流したりもしないでしょう。
なぜなら、気が散って勉強に集中できないからです。
それにたいして、漢字練習などの宿題(勉強というより作業)なら、動画を見ながら行っても問題ありません。
終わらせることが目的であって、集中する必要がないからです。
筋トレにもおなじことがいえます。
- 逞しい腕
- バキバキの腹筋
- メロンのような肩
これらを目指してトレーニングに励んでいるなら、筋トレに集中するに限ります。
テレビやYouTubeなどの動画、音楽はトレーニングの妨げになるため、筋トレ中は見聞きしないほうが良いでしょう。
ただし、健康維持や運動不足解消のためにスクワットをする程度(マッチョは目指していない)であれば、そこまでシビアに考える必要はありません。
テレビや動画を見ながら、あるいは音楽やラジオを聴きながら行ってOKです。
「でも、動画や音楽を再生するとテンションが上がるから筋トレを頑張れる」
という方がいるかもしれません。
がしかし、それはトレーニングのツラさを他の刺激で紛らわしているだけで、筋トレには集中できていないといえます。
だから、じゅうぶんな効果が得られません。
ドラマを見ながらテスト勉強をするようなもので、「やった気分」になるだけです。
マインドマッスルコネクションとは?
ところで、「マインドマッスルコネクション」という言葉をご存知でしょうか。
- mind:精神
- muscle:筋肉
- connection:連結
英単語の意味はご覧のとおりで、「どこを鍛えているか意識すると筋肥大に影響が及ぶ」ことを表します。
早い話が、鍛えている部位に意識を集中したほうが大きなトレーニング効果が得られる、ということです。
おなじ重量で、おなじ回数の動作を行ったとしても、です。
たとえばダンベルカールをするにしても、
- 上腕二頭筋を意識して行う
- 他のことを考えながら行う
この両者では、「上腕二頭筋を意識して行った人物」のほうが倍近く筋肥大の効果を示したとするデータもあります。
筋肥大を狙うなら、鍛えている部位を意識してトレーニングに励みたいところです。
がしかし、テレビや動画、音楽を流していたら、意識がそちらに向いてしまいます。
悲しいことを考えながら嬉しいことを考えられないように、テレビを見ながら鍛えている部位に集中することはできません。
結果として、マインドマッスルコネクションが低下し、望む効果が得られなくなる、というわけです。
- テレビを見ながら筋トレ
- 動画を見ながら筋トレ
- 音楽を聴きながら筋トレ
いずれも控えておくことをおすすめします。
見たいテレビ番組や動画は、筋トレを頑張った「ご褒美」にとっておきましょう。
トレーニング中ではなく、トレーニング後にストレッチをしたりプロテインを飲んだりしながら見るのがベストです。
「ながら」の悪影響は他にも
テレビや動画を見ながら行う筋トレは、マインドマッスルコネクションを低下させるとお伝えしました。
が、デメリットはそれだけではありません。
たとえばほかにも、
- 動作が雑になる
- 力を出し切れない
- 画面を見やすい種目に偏る
こうした弊害が生じるリスクがあります。
動作が雑になる
アップテンポな音楽を聴きながらノリノリでダンベルカールを行った場合、動作が乱れ、狙った部位とは異なる筋肉を使ってしまうかもしれません。
背筋にしても、大胸筋にしても、どこを鍛えるにしてもおなじです。
つまり、動画や音楽に気を取られて動作が雑になりやすい、ということです。
正しくないフォームで行う筋トレは、効果が得られないだけでなく、怪我につながる恐れがあります。
音楽や画面に意識を向けるのではなく、
- 鍛えている部位
- 正しいフォーム
トレーニング中はこれらに集中しましょう。
限界まで追い込めない
それから、テレビや動画を見ながらの筋トレでは力を出し切れない可能性があります。
筋トレは「限界まで筋肉を追い込む」ことが重要ですが、そんなキツいことをしていたら、動画どころではありません。
せっかく見ていたバラエティ番組やアニメの内容が頭に入ってこなくなります。
だから、ほどほどにキツくなってきたところで「よし、こんなもんだな」と終わりにしてしまうのではないでしょうか。
というのも、限界まで追い込むとテレビや動画を見る余裕がなくなるからです。
とはいえ、「余裕」たっぷりのトレーニングを繰りかえしたところで筋肥大は望めません。
ただ、バラエティやアニメに詳しくなるだけです。
ウオォォォー!と雄叫びを上げるほどギリギリまで追い込んで筋肉をデカくするなら、テレビや動画は見ないに限ります。
トレーニング種目が偏る
テレビを見ながら、動画を見ながらの筋トレでは、種目に偏りが生じます。
- 腕立て伏せ
- 腹筋
- 背筋
- 大胸筋
これらのメニューは動作の途中で画面を見にくいため、敬遠されがちです。
結果として、ダンベル種目ばかり、スクワットばかり、チューブトレーニングばかりの偏ったメニューになる恐れがあります。
トレーニングが偏れば、当然ながら、筋肉のバランスも偏ります。
優先させるべきは「鍛えたい部位のトレーニング」であって、「テレビが見やすい体勢のトレーニング」ではありません。
優先順位を間違えないためにも、テレビやスマートフォンの電源をオフにして筋トレを始めましょう。
結局のところ、無音の環境で集中してトレーニングを行うのが一番です。
音楽やYouTubeで気を紛らわすのではなく、筋トレのツラさに真っ向からぶつかり、ついでに精神力も鍛えましょう。
まとめ
テレビを見ながら、動画を見ながら、音楽を聴きながら……こうした「ながら」の筋トレはおすすめしません。
理由は次のとおりです。
- マインドマッスルコネクションの低下
- フォームへの悪影響
- 限界前にやめる甘さ
- トレーニング種目の偏り
ちなみに「ながら筋トレ」のメリットは、楽しい気分を味わえること、それだけです。
とはいえ、J-POPを聴きながら庭の草むしりをするのとはワケが違います。
アイドルソングを聴きながら雑草は取れても(庭は綺麗になる)、筋肉はデカくなりません。
というのも、
- 正しいフォームで
- 鍛えている部位を意識して
- 回数/重量で限界に挑む
これらが筋肥大させるための条件だからです。
音楽や動画、テレビに気を取られていたら、上の要素が疎かになります。
だからいつまで経っても身体が変わりません。
「理屈はわかったけど、刺激がなきゃどうしても筋トレの意欲が湧かない」
そんな方は、スマートフォンやタブレット端末の画面に「グラビアアイドルの写真集」を表示しておくと良いでしょう。
筋トレを邪魔することなく、テンションやモチベーションをぶち上げてくれます。
以上、何かをしながらの筋トレは効果が弱まるのか、でした。
【結論】マッチョを目指すならテレビや動画、音楽は厳禁。マイナスになっても、プラスになることはない。テスト勉強中にバラエティ番組を見るメリットがないのとおなじ。人間の脳はマルチタスクに向かない。筋トレなら筋トレ、動画なら動画の時間を設けよう。さもなければ「わちゃわちゃしながらテレビを見て疲れた人」になるだけで、滑稽。
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