ホンダフリード(2代目・2016年9月デビュー)は、扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトミニバンとして人気を博しています。
しばしば比較されがちなトヨタのシエンタ、スズキのソリオを、フリードは月々の登録台数で上回っています。
つまり、シエンタよりもソリオよりも売れている、ということです。
多くのユーザーがフリードを買っているなら、われわれもおなじくフリードを選んでおけば間違いないのでしょうか。
もし納車されてから後悔するとしたら、どんな点にガッカリするのでしょう。
この記事では、
- ステップワゴンにしておくべきだった?
- 他人と被りすぎて萎える?
など、「ホンダフリードを買って後悔する可能性」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
ホンダフリードを買って後悔する3つのリスク
人気が示すとおり、フリードは良くできた自動車です。
- 車内空間の広さ
- 運転のしやすさ
これらを両立しており、実用性に優れているといえます。
それでいて車両価格は200万円台と安く、おまけに低燃費なので、経済性もバッチリです。
世の中には、N-BOXなどの軽自動車をファミリーカーとして使う家族もいます。
軽自動車よりスペースが広く、エンジンのパワーもあるフリードなら、より快適なカーライフを送れることでしょう。
そんなフリードを買って後悔するとしたら、
- 通常のミニバンより狭い車内
- 人気車ゆえの被り
- フルモデルチェンジで旧型に
このあたりが懸念事項だといえます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 通常のミニバンより狭い車内
フリードは5ナンバーの普通車です。
すなわち、フィットなどのコンパクトカーとおなじで、フリードは普通車のなかでも小さめの部類に入ります。
これは良くいえば「運転や駐車がしやすい」、悪くいえば「車内の広さがそこそこ」という表裏一体の関係にあります。
事実、フリードよりサイズが大きいステップワゴンやトヨタのノア/ヴォクシーのほうが、車内スペースが広く、乗員はいっそう快適に過ごせます。
ですので、もし4〜5名かそれ以上で乗車する機会が多いなら、
- ホンダ ステップワゴン
- トヨタ ノア/ヴォクシー
- 日産 セレナ
このあたりの「フリードよりひと回り大きいミニバン」も視野に入れ、ディーラーで展示車を確認してみてください。
知人のミニバンに乗って「こんなに広いの?」と後悔しないために、です。
たとえば、2列シートのフリードプラスに大人5名が乗るのは窮屈で、ちょっと無理があります。
移動できないことはありませんが、後部座席の乗員は疲労が溜まり、不快な思いをするかもしれません。
3列シートのフリードが気になっているなら、展示車に触れて、3列目シートへの乗降性を確かめておきましょう。
2列目シートの背もたれを倒して、座席を前へスライドさせて、スペースを空けてから……という手間を億劫に感じる可能性があります。
ちなみに、ホンダのステップワゴンも5ナンバーのミニバンです。
したがってフリードと車幅は変わりませんが、全長が違います。
全長が長く、車内にゆとりがあるのはステップワゴンです。
ステップワゴンなら3列目へ乗り込む際、2列目のシートを倒すことなく、2列目シートの間をすり抜けて3列目へ到達できます。
フリードの場合は、2列目キャプテンシートの6人乗りモデルがおなじように間を通り抜けられる仕様で、乗降性に優れています。
しばしば3列目を使うのに「2列目キャプテンシートでない(つまり7人乗りの)」フリードを買うと、その不便さに後悔するかもしれません。
毎日使うスマホが操作しにくいようなもので、ストレスが溜まります。
大人数で使う機会が多いなら、フリードよりサイズが大きいミニバンも検討する価値があるといえます。
もしステップワゴンやヴォクシーを無視して、
- フリード
- シエンタ
- ソリオ
- 軽自動車
このあたりの車種だけで比較を済ませて決めてしまったら、フリードの購入を後悔するかもしれません。
たとえるなら、小さい水筒を買って「これじゃ足りない」と後悔するようなものです。
それにたいして、ほとんど1〜2人の少人数で使うとしたら、フリードの広さは過剰です。
間違いなく持て余すので、「もっとコンパクトでもっとキビキビ走る車にすれば良かった」と後悔することでしょう。
フリードに適した乗員数は3〜5名です。
2. 人気車ゆえ他人と被る
フリードは人気があってよく売れている車なので、希少性はありません。
ちょうど、ニトリで買ったカーペットが珍しくも何ともないようなものです。
したがって、「人と違うクルマに乗りたい」タイプのユーザーには向いていないといえます。
街中でフリードとすれ違い、スーパーの駐車場で見かけ、ご近所さんがフリードに乗っているところを目撃するうちに、だんだんその多さに萎えてくることでしょう。
たとえば、他人とおなじ服を着たくない人は、ユニクロやGUで買い物をしません。
なぜなら、ユニクロのアウターやGUのプリントTシャツは人と被るからです。
GUのTシャツを着るのは「他人との被り云々」を気にしない人です。
フリードもおなじで、フリードを所有しているのは「人と違う個性的なクルマ」に興味がない人です。
正直なところ、ご自身を「目立ちたがり屋(人の視線を感じて心地良くなるタイプ)」だと思いますか?
人とおなじ洋服を避ける傾向にあるなら、クルマだって人と被らないほうが心地良いはずです。
月間の登録台数ランキング(普通車部門)において、フリードはトップ10入りの常連です。
個性的でありたいのに"みんなが乗っている没個性的なクルマ"を買えば、後悔するに違いありません。
フリード被りを避けるためには、
- グレードCROSSTARを選ぶ
- トヨタのシエンタを買う
といった"マイナーなほう"を選ぶ手があります。
もちろんフリードとはまったく異なる車種、たとえばマツダのSUVを選ぶのも良いでしょう。
みんなとおなじ自動車に乗っていても平気かどうか、考えてみてください。
3. フルモデルチェンジで旧型になる
現行型(2代目)のフリードは2016年9月に登場しています。
発売からそれなりに時間が経過しているため、フリードに関して、2024年にフルモデルチェンジが実施される、との情報がネットや雑誌でチラホラ出ています。
当然ながら新型はデザインが刷新され、インテリアの質感は向上し、よりいっそう使い勝手が良くなることでしょう。
先進安全装備などもさらに充実するはずです。
したがって、今このタイミングでフリードを買い、2024年に新型が出て愛車が「型落ち」してしまったら、「もうちょっと待って新型フリードを買えば良かった……」と後悔するかもしれません。
なにもかもパワーアップして魅力が増した新型を見て、自分の持っているフリード(2代目)が相対的にショボく感じられてしまうからです。
街中で新型フリードを見るたびに嫉妬を覚えるかもしれません。
「あっちのほうが断然カッコいいし高級感がある……」という具合です。
旧型に乗っていても気にならない性格なら、問題ないでしょう。
2024年に控えているとされるフルモデルチェンジになど構わず、現行型の2代目フリードを買うまでです。
それにたいしてもし、
- 自分の型より新型があるなんて気分が悪い
- 見下されている気がして不愉快になる
- 古いモデルは貧乏臭くてイヤだ
といった考えや価値観を持っているなら、そしてクルマの購入が急ぎでないなら、新型フリードの発表を待ったほうが良いかもしれません。
ただし、待って待ってようやく登場した新型フリードが「好みのデザインではない」リスクはあります。
どうせ2代目フリードを買うなら新型を待つ必要などなかったわけですが、それは結果論で、発表されるまでデザインが確かめられないため仕方ありません。
- 新型を見るまで買うのを我慢する
- 新型を見ずに現行型を買う
どっちを選ぶかは"賭け"のようなものです。
まとめ
フリードを買って後悔するとしたら、
- 通常のミニバンより狭い車内
- 人気車ゆえの他人との被り
- フルモデルチェンジによる型落ち
このあたりが懸念事項だといえます。
他人との被り、型落ち、この2点についてはフリードというより私たち自身の精神的な問題です。
したがって、「自分の性格からしてどうなのか。満足できそうか」を考えてみてください。
洋服や靴、腕時計など、クルマ以外の持ち物へのこだわりがヒントになるかもしれません。
たとえば、大量生産されていて人と被るファストファッションは嫌い、個性的な洋服が好き、ということであれば、恐らくフリードは適していません。
というのもフリードは、みんなが乗っている大人気コンパクトミニバンだからです。
いっぽう車内空間については、自宅で悩んでいても仕方ありません。
食べたことのない料理の味を想像するようなもので、時間の無駄です。
ホンダのディーラーへ行って、展示車を細部まで細かく見ましょう。
フリードだけでなく、少しサイズが大きいステップワゴンも確かめてみてください。
ステップワゴンよりさらに広いトヨタヴォクシーあたりも確認し、納得した上でフリードを買うなら、「狭さ」に後悔することはないでしょう。
ちなみに、フリードは運転席の位置が低いことから「視界が悪くて運転しにくい」と感じる人もいます。
くわえて、
- 騒音がうるさい
- 振動が大きい
こうした点を指摘する声もあります。
いずれも、ご自身で試乗して確かめることをおすすめします。
ただし、フリードの試乗車がないホンダディーラーへ行っても意味がありません。
あらかじめ展示車/試乗車の情報をWebサイトで調べておきましょう。
くわえて、サイト上からそのまま試乗予約も行えます。
試乗予約を入れておけば、当日ディーラーにて「営業が対応中で……」といって10分も20分も待たされる心配はありません。
ちょうど、あらかじめ美容院にカットの予約を入れておくようなものです。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。
カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
事故車や廃車にも強いカーネクストへの査定依頼はこちらです。
ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
ガリバーの査定額に興味がある方はこちらです。
- 一括査定のイカプラ
- 手軽に売却できるカーネクスト
- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、ホンダフリードを買って後悔する可能性でした。
【結論】フリードはコンパクトミニバン。運転しやすいが、裏を返せば室内空間はそこそこ。念のためステップワゴンやヴォクシーも見ておきたい。他人との被り、新型の登場を後悔するかどうかは各人の性格しだい。
ネット通販サイトAmazonでは、フリードに興味があるユーザーにムック本『新型フリードのすべて』が売れています。
紙媒体が売り切れている場合、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。
フリードの維持費に関して、当サイトにはこんな記事があります。
通常のフリードとモデューロXの違いについて、当サイトにはこんな記事があります。
フリードプラスの購入が後悔に変わる瞬間に関して、当サイトにはこんな記事があります。
シエンタの後部座席について、当サイトにはこんな記事があります。
シエンタの購入を後悔するリスクに関して、当サイトにはこんな記事があります。