ホンダフリードの維持費は高くありません。
「維持費がもっとも安い軽自動車」にちょっとプラスしたくらいの低額で済みます。
どうしてかというと、フリードは燃費が良く、エンジンの排気量が小さいからです。
つまり、
- ガソリン代
- 自動車税(年に1回)
この2つにかかる出費を抑えられる、ということです。
クルマの維持費としてはほかにも、
- タイヤ代
- ワイパー代
- ウォッシャー液代
- エンジンオイル交換費用
など消耗品にかかるコストが挙げられますが、どれも発生頻度が少ない(そして金額も小さい)ことから、今回は考えません。
維持費の大部分を占めているガソリン代と自動車税に絞って、ほかの自動車とくらべながら「高いのか安いのか」を確かめていきましょう。
この記事では、
- フリードにかかる年間の自動車税
- 月々のガソリン代
など、「フリードの維持費」をわかりやすく解説します。
購入後に出ていくお金をイメージするため、ぜひ参考にしてみてください。
フリードの維持費が安い2つの理由
自動車はしばしば"金食い虫"と呼ばれます。
ガソリン代、車検代、自動車税、駐車場代、部品の交換費用など……クルマの所有には何かとお金がかかるからです。
そんな金食い虫のなかでも、フリードは"小食"なほうだといって良いでしょう。
つまり、さほど維持費がかかりません。
重量が2トン近いアメリカンサイズの自動車と違って、「車重が重いからタイヤがすぐ摩耗する」ようなこともないといえます。
オイルやワイパーゴムの交換にかかる"些末な費用"はさておき、もっとも負担が大きい自動車税とガソリン代を確認してみましょう。
自動車税は年間30,500円
自動車税の額は、エンジンの排気量によって異なります。
排気量が大きくなるほど税金は高くなります。
ちょうど、ホテル内の大きな部屋ほど宿泊料金が高くなるようなものです。
フリードのエンジン排気量は1,496ccで、年間30,500円が自動車税として毎年春にかかります。
ガソリン/ハイブリッドどちらを選んでも排気量は変わりません。
年30,500円の自動車税は「安いほう」です。
極端な例として、たとえばレクサスLCという車は、エンジン排気量が4,968ccで、自動車税は年間8万7千円です。
フリードの2倍以上の税金がかかります。
ちなみにレクサスLCは車両価格が1,400万円近くするので、値段も維持費も"ハイクラス"だといえます。
高級車はさておき、自動車税の安さで知られる「軽自動車」と比べたらどうでしょう。
軽の自動車税は年額10,800円です。
フリードが年額30,500円なので、両者の差は19,700円/年です。
約2万円の自動車税の差を高いと取るか安いと取るかは、人それぞれの考え方しだいでしょう。
エンジン排気量が大きいということは、そのぶんパワーがあるわけで、高速道路や峠道ではフリード(普通車)のほうがスイスイ快適に走れます。
それから軽自動車にはボディサイズの上限を定めた規制がありますが、普通車にはありません。
軽自動車のボディはN-BOXあたりが限界です。
だからサイズに規制のないフリードのほうが車内空間が広く、乗員はくつろぎやすいといえます。
こうしたメリットを考慮すれば、軽自動車にプラス2万円した自動車税は、妥当といえるのではないでしょうか。
たとえるなら、心地よさや快適さを求めてホテルのちょっと良い部屋(もっともチープな狭い部屋ではなく)に泊まるようなものです。
お金を払って満足度を高める、ということです。
パワーや広さを軽自動車にない普通車ならではの"特権"と考えるなら、自動車税が高過ぎることはけっしてありません。
「いや、年間2万円の差は大きい」
そう思う場合には、フリードではなくN-BOXなどの軽自動車を選ぶことです。
ちなみに、フリードのライバル車としてよく挙げられるトヨタのシエンタも、エンジン排気量がおなじ1,496ccで、ゆえに自動車税も同額の30,500円となっています。
どちらを選んでも自動車税に差はありません。
フリードより若干サイズが大きいホンダのステップワゴンは、排気量が1,993ccで、自動車税は年間36,000円かかります。
フリードの額にプラス5,500円/年です。
自動車税は毎年1回、4〜5月に納める決まりになっています。
ちなみに2019年の税額変更によって、普通車の自動車税は引き下げ、軽自動車のそれは引き上げが行われています。
軽自動車を選ぶ金銭的なメリットは以前にくらべて薄れているといえるでしょう。
低燃費だからガソリン代を抑えられる
月々のガソリン代は、走行距離と燃費によって決まります。
フリードのカタログ燃費は、もっとも良いハイブリッドモデルで28.0km/L、もっとも低いガソリンモデルで16.4km/Lです。
使用燃料は一般的なレギュラーガソリンです。
レギュラーの燃料単価はハイオクよりも10円/Lほど安いため、ハイオクで走る自動車(輸入車や高級車、スポーツカー)よりもガソリン代を安く抑えられます。
ちなみに燃料単価がもっとも安いのは軽油で、軽油で走るクルマは、たとえばマツダのクリーンディーゼル車(CX-5など)が挙げられます。
レギュラーガソリンよりも軽油のほうが20円/Lほど安いため、とことんガソリン代を節約したいならディーゼル車に乗るのが一番です。
では、ホンダのフリードに話を戻しましょう。
燃費が良いのはハイブリッドモデルですが、車両価格が安いのはガソリンモデルです。
したがって、あまり乗らない(たとえば年間走行距離が5,000km以下)なら、ガソリン車を買ったほうがトータルで安く済みます。
ほとんど乗らないのにハイブリッド車を買ってしまうと、(差額の)元が取れません。
おトクなように見えて損をします。
燃費、それからガソリン代という「目先の安さ」に惑わされないようご注意ください。
年間8,000km、1万km、それ以上の距離を走るなら、ハイブリッド車で問題ないでしょう。
たとえるなら、
- 高価だけど電気代が安いエアコン
- 安価だけど電気代が高いエアコン
この2種類が売っているとして、ほとんどエアコンをつけないのに前者を買ったら損をするようなものです。
ハイブリッドか否か、走行距離に応じたモデルを選ぶのが、賢い買い方です。
では最後に、月々にかかるガソリン代をざっくりと計算してみましょう。
- 燃費:28.0km/L
- レギュラーガソリン:150円/L
- 月間走行距離:800km(年間1万km)
このように仮定すると800÷28=29となります。
これは毎月29Lのガソリンを消費することを意味します。
単価が@150円なので29L×150円=4,350円です。
つまり、(上の条件なら)フリードハイブリッドにかかる月々のガソリン代は4,350円だ、ということです。
カタログ値よりも実際の燃費は落ちますし、走行距離やガソリン価格によって金額は変わります。
ひとつの参考としてお考えください。
もしレギュラーガソリンの単価が150円ではなく160円なら、29L×160円=4,640円です。
ちなみに、
- ステップワゴンHV:20.0km/L
- トヨタヴォクシーHV:19.0km/L
- トヨタアルファードHV:14.8km/L
それぞれご覧のカタログ燃費(WLTCモード)となっています。
HVはハイブリッドの略です。
28.0km/LのフリードHVがいかに低燃費か、いかに燃料代がかからないか、お分かりいただけるのではないでしょうか。
まとめ
ホンダフリードにかかる自動車税・ガソリン代は、ともに「普通車のなかでもっとも安い部類」に入ります。
いわば"食が細い金食い虫"です。
したがって「維持費が家計を圧迫したらどうしよう……」と心配する必要はありません。
その証拠に、フリードはよく売れています。
月間の登録台数ランキング普通車部門において、フリードはトップ10入りの常連です。
たいていのオーナーが問題なく維持できているコンパクトミニバンですので、よほど収入が少なくない限り、まず所有できます。
毎年かかる自動車税が高すぎてイヤになることもないでしょう。
タイヤサイズが大きいわけではないので、タイヤの購入にかかる費用も平均的ないし普通です。
「フリードは特にこの部分にお金がかかる」といった欠点はありません。
フリードよりさらに維持費を抑えたいなら自動車税が安い軽自動車を買う手がありますが、パワーや車内空間は"それなり"なので、トレードオフの関係にあるといえます。
ちょうど、宿代をケチった旅行者が"それなり"の部屋に泊まるハメになるようなものです。
ところで維持費ではなく、フリードの購入費用(ローン)を月々どれくらい返済していくか、イメージはできていますか?
ホンダのWebサイト(フリードのページ)へアクセスすると、シミュレーターを使ってオプション等含めた合計金額や、その返済シミュレーションが行えます。
たとえば、
- 5年ローンだとどうなる?
- 7年にすると月々いくら?
- 月々5万円の返済を考えている……
- このオプションをやめたら?
といった具合です。
維持費とあわせて購入金額の支払いも具体的にイメージするため、ぜひホンダのサイト内にある無料のシミュレーターをお試しください。
個人情報の入力は不要なので、いきなりディーラーから「フリードにご興味あります?」なんて営業の電話がかかってくることはありません。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。
カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
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ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
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- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、フリードの維持費が安い理由でした。
【結論】普通車のなかでもフリードは維持費が安い部類に入る。低燃費かつ排気量が小さいから。維持費の大部分を占めるガソリン代と自動車税が安い。タイヤ代やオイル代はコンパクトカーと変わらないし、毎月生じるわけでもない。維持費の次は、毎月数万円ほどに達する「購入金額の支払い」に意識を向けてみては?
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通常のフリードとモデューロXの違いに関して、当サイトにはこんな記事があります。
ステップワゴンの燃費について、当サイトにはこんな記事があります。
シエンタの後部座席に関して、当サイトにはこんな記事があります。