木曜日はなんだか人が少ない、道路や電車が空いている……そう感じていませんか?
木曜日に「人が少ない」と感じるのは、錯覚でも気のせいでもありません。
なぜなら、世の中には「木曜日を休日としている業界」が存在するからです。
つまり、
- 木曜休みの職業が存在する
- 木曜日は彼/彼女らが出勤しない
- 電車の乗客や交通量が少なく感じる
というわけです。
木曜休みが多い業種としては、具体的に「病院・歯科医院」が挙げられます。
病院で働く医師やスタッフが木曜日に通勤しないのはもちろん、患者も通院しないため、道路や公共交通機関が空いている印象を受ける、といえるでしょう。
この記事では、
- 病院や歯科医院は木曜休みが多い
- クリーニング店も木曜休みが多い
- 花屋の定休日も木曜が一般的
など、「木曜日に人が少ないと感じる理由」をわかりやすく解説します。
疑問を解消するため、ぜひ参考にしてみてください。
木曜日に「人が少ない」と感じるのはなぜ?
木曜日だけなぜか電車が空いていたり、人が少なかったりするのは、木曜休みの業界が存在するからです。
木曜を定休としている代表的な職種はつぎの3つです。
- 病院
- クリーニング店
- 花屋
これらの業界で働く人たちにとって木曜日は休日なので、当然ながら出勤しません。
のみならず、「耳鼻科に行こう」や「服をクリーニングに出そう」といって外出する人もいません。
したがって、
- サービスを提供する人間
- サービスを受ける人間
双方がいつもの電車、いつものバス、いつもの通勤道路から"消える"わけです。
両者を合わせればそれなりの人数になるため、あなたは「今日はやけに人が少ないな……」と異変に気づいた、そうお考えください。
ちょうど、学校が休みだから小中学生の姿が見当たらない、みたいなことです。
通勤/通学中にいつも遭遇する人たちに「医療やクリーニング、花屋関係者(ないしサービス利用者)」が多ければ、なおさらです。
ではそもそも、上の業界はなぜ「木曜休み」が一般的なのでしょうか。
業界ごとにそれぞれの事情をチェックしていきましょう。
1. 病院は木曜休診
大学病院や総合病院をのぞく病院(クリニック等)や歯科医院、すなわち医療機関の多くが、木曜日を休診としています。
木曜日が休診の理由はつぎのとおりです。
- セミナーや研修会が多いから
- 週半ばで体力を回復するため
なかには「どこの病院も木曜日の午後を休診にしているから」といって倣う開業医もいます。
ほとんどの医師が激務を強いられているため、サッカーのハーフタイムのように、週の半ばで休みをとる必要があるのでしょう。
世の中には「木曜日が一番疲れる」と考える社会人が多く、休息のために木曜日を休診にするのは理に適っています。
したがって、皮膚科や耳鼻科、眼科、歯科、整形外科などで働く医師やスタッフ、およびこれらを受診する患者たちと、木曜日に遭遇することはありません。
木曜日の行きや帰り、お昼休憩時などに「いつもより人が少ない」と感じるのは、医療従事者や患者に会わないから、かもしれません。
2. クリーニング店は木曜休み
クリーニング店の多くも、木曜を定休日にしています。
理由は単純で「1週間のうち木曜日の売上がもっとも少ないから」です。
売上が少ない木曜日に営業していても、ただ人件費や光熱費を垂れ流すだけで、利益につながりません。
だったらいっそ休みにしよう、というわけです。
イメージとしては、(儲からないので)居酒屋が昼間に営業しないのとおなじです。
「でも、どうして木曜日は売上が少ないの?」
と疑問に思った方もいることでしょう。
そもそもクリーニング店の利用がもっとも多いのは土日です。
そして、お客から預かった品をクリーニングして返すまでに、中2日の日数を要するのが一般的です。
したがって、
- 土曜日に預かった品:火曜日
- 日曜日に預かった品:水曜日
それぞれご覧の曜日に「引き取り可能」となるわけです。
多くの品が水曜日までに捌けることから、クリーニング業界では翌日の木曜が定休日として定着した、とされています。
3. 花屋も木曜定休
フラワーショップの定休日もたいてい木曜日です。
理由は「仕入れ元となる市場の定休日も木曜と日曜が多いから」です。
東京のフラワーショップに関しては、
- 切り花市場からの仕入れ日:月・水・金
- 鉢物市場からの仕入れ日:火・木・土
すべての店舗が上のスケジュールに沿って仕入れているため、切り花系の花屋は、ほとんどが火曜か木曜を定休日としています。
なかには年中無休の花屋、水曜定休の花屋もあったりしますが、基本的には「仕入れの都合上、木曜定休が多い」と考えて良いでしょう。
まとめ
木曜日に電車が空いていたり、人が少なく感じたりするのは、木曜休みの業界が存在するからです。
彼/彼女らも毎日通勤していますが、木曜日だけは(休みなので)姿を現しません。
と同時に、営業していない病院やクリーニング店、花屋へ向かう人もいませんし、そこから帰ってくる人もいません。
だからこそ、いつもより道路や電車が空いていたり、街に人が少なかったりするのでしょう。
事実、土日の朝は道路や電車が空いています。
なぜなら、大半の会社員や学生が休みだからです。
そんな土日の"規模が小さいバージョン"が木曜日(一部の業界だけが休みの日)だとお考えください。
木曜日だけ見かけないあの人、あのクルマの運転手は、
- 医療機関
- クリーニング店
- 花屋
いずれかの業界で働いているのかもしれません。
参考までに、木曜以外の平日を定休日とする業界も紹介します。
- 月曜日:美容室や理容室
- 火曜日:自動車関係
- 水曜日:不動産関係
例外はありますが、たいていは上記に該当するはずです。
以上、木曜日に人が少ないと感じる理由でした。
【結論】目の錯覚ではない。金曜日より少ないことは確か。なぜなら病院やクリーニング店、花屋の多くが木曜日に休むから。とりわけ影響しているのが病院の休診。医療従事者はもちろん、病院へ向かったり病院から帰ってきたりする人たちがいないのは大きい。ちなみに病院は、木曜が全日休診のところもあれば、午後だけ休診のところもある。
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