マニュアル車で変速することなく、1速で走り続けてみました。
結果どうなったのかを皆さんとシェアしたいと思います。
なぜ1速で走り続けようと思ったのか?
私はマニュアル車(トヨタ86)に乗っています。
が、シフトチェンジが上手ではありません。「え?追突された?」レベルの変速ショックを連発します。
そんな自分の技量に嫌気がさして、「だったら変速なんかしなけりゃいいじゃん」と思った(ふてくされた)わけです。変速しなければショックも起こらない。
「MT車は変速して走るもの」という固定観念を打ち破りました。
走れ86!
1速でも快適に走れるようであれば、今後2速、3速は使いません。決別します。
「1速だけなんて無理でしょ」と思うかもしれませんが、私は本気です。
軽トラを思い浮かべてください。メーターには140キロまで表示があります。で、5速マニュアルです。
続いて86です。メーターには260キロまで表示があり、6速マニュアルです。
1速がカバーしている範囲を考えてみると、86のほうが圧倒的に広いはずなんです。
軽トラの時速40キロはもはや5速の域ですが、86なら1速でもいけるんじゃないか、と(時速40キロで5速なんか使ってたら240キロのときにどうするんだっていう話)。
勝算はあります。
変速しないとうるさい
「うるさっ!」
これが第一印象でした。よく「第一印象は覆せない」なんていいますが、あれは本当です。終始うるさい。
バルバルバルルルル!とエンジン音が車内に轟きます。
86にはサウンドクリエイターというシステムが備わっていまして、エンジン音をあえて車内に取りこむ構造になっているんです。これが仇となりました。
時速50キロでエンジンの回転数は5000近くです。5000回転って相当です。音もハンパじゃありません。
「これ以上サウンドをクリエイトしないで!」と思いました。
音と速度が見合わない
爆音を響かせているわりには進みません。
かつて、マフラーを改造した友人がいました。ものすごい音が出るんです。ボボンボンボン!って。でも、彼はすぐにマフラーをもとに戻してしまいました。
「せっかくお金かけて改造したのにどうして?」私は思いました。
「なんかさ、音ばっかりでぜんぜん進んでる感じがしないんだよね」
彼はいいました。
「なんだそりゃ。ダサッ!」
私はツッコみました。
しかし、いまならわかります。音が先行してしまう恥ずかしさが(めちゃくちゃカッコいいゴーグルしてるのに泳げない、みたいな感じ)。
1速で走ってると時速30キロでも爆音が発生します。120キロくらいスピードが出ていないとおかしいでしょ、の音が出ます。
そんな、いかにも速そうな音をかき鳴らしながら、30キロで走るスポーツカーなんて。超ダサいでしょう(それが私)。
圧倒的遅さ……ッ!
そしてまぁ遅いのなんの。スポーツカーを買った意味がありません。ビュンと加速したくても1速では不可能。ただし音だけは一丁前。結果として、ただただ恥ずかしいっていう。
もし刑罰に「街中を1速で爆走の刑」があったら、世界はもっと平和になります。
変速しないと色々心配になる
ずっと1速で走っているといろいろ心配になる、ということも学びました。
まずは物理的な心配ですね。「壊れないかな?大丈夫かな?」と。
つぎに金銭的な心配ですね。「燃料捨ててるようなもんだよな。ハイオクなのにな」と。
それから法律的な心配ですね。「いかなる状況においても1速で走り続けてはならない、とかないよな?」と。
精神衛生上あまりよろしくありませんでした。
検証結果
こんな運転を続けていたらきっと寿命が縮まる。
私も。86も。