- 86にヒルスタートアシストはついてる?
- ヒルスタートアシストってどんな感じ?
後期型の86に乗っている私が、これらの疑問にお答えします。
マニュアル車の坂道発進をサポートしてくれるヒルスタートアシスト機能。
はたして86には搭載されているのでしょうか?
前期型はヒルスタートアシスト無し
すべての86にヒルスタートアシストがついているわけではありません。
86は2016年7月にビッグマイナーチェンジをしていて、これを境に前期型、後期型と呼ばれています。
このうち、ヒルスタートアシストがついているのは後期型のみ。
前期型の86には搭載されていないんです。オプションでもありませんでした。
ですから、MTの運転が不安だからヒルスタートアシストが欲しいという人は、後期型一択ということになります。
近頃のマニュアル車には搭載されることが多い機能なので、マイナーチェンジを機に86も流れに乗ったのでしょう。
後期型には標準装備
ビッグマイナーチェンジの際に採用されたため、後期型であれば、標準でヒルスタートアシストがついています。
グレードは関係ありません。後期型ならどのグレードを買っても坂道発進をサポートしてくれます。
初期設定ではオフになっている
ただし、ヒルスタートアシスト機能は初期設定でオフになってます。
買ってそのまま乗っても作動しません。「オンになっている」と思いこんでいると坂道で後退してしまうため注意が必要ですね。
ヒルスタートアシストをオンにする方法は取扱説明書に載っていますので、86を購入したら確認してみてください。
設定はちょっぴり複雑でした。
ヒルスタートアシストが作動するのはいつ?
ヒルスタートアシストは、その名のとおり、坂道発進をアシストしてくれる機能です。
具体的には、車体が後退しないように1〜2秒間踏ん張ってくれるというもの。
久しぶりにMTを運転する人、MT初心者にとっては非常にありがたい機能ですよね。
アシストがあるのとないのとでは、坂道発進の緊張度合いがまるっきり変わってきます。
とはいえ、すべての登り坂で作動するわけではありません。
「おっ!これは発進が大変そうだな」と感じる坂で止まったときにだけ発動するようなイメージですね。
スロープ程度の坂道では機能しません。
きっと「甘えるな。自力で頑張れ」ってことだと思います。
使ってみた感想
マニュアルの運転がヘタクソなので、私はつねにヒルスタートアシストの設定をオンにしています。
ちなみに設定がオンなのかオフなのかは、インパネの表示を見れば一目でわかるようになっています。グリーンのマークが点灯していればオンです。
坂道で止まったときにこの表示が点滅していたら作動中。ずり落ちを防止してくれます。
ピカピカと点滅していなければ作動していません。ブレーキを離せば車体は後退していきます。
実際にお世話になっている身としては「とにかく便利で助かる」というのが率直な感想です。
坂道発進のたびに毎回サイドブレーキを引いてクラッチをつなぐのも大変ですが、だからといって、サイドブレーキを使わずに瞬時につなぐのも難しい。
後退して後ろの車にぶつかったりでもしたらシャレになりませんしね。
作動時間が短すぎて心配?
MT初心者やMTに不慣れなドライバーにとって、ヒルスタートアシストは欠かせません。
1〜2秒は短いようにも思えますが、クラッチをつなぐのにはじゅうぶんです。焦らずに落ち着いて操作すれば大丈夫。
いくらMTがヘタクソな私でも、ヒルスタートアシストが時間切れになって後退しはじめた、なんて経験はありません。
サイドブレーキを引く発進方法に比べてエンストのリスクも減りますし、本当に便利な機能だと思います。
ぜひヒルスタートアシスト機能をご活用ください。
※繰り返しになりますが、この機能が搭載されているのは後期型だけです。
某質問サイトで「前期型に後付けできますか?」の問いにたいし「難しいですね」との回答が寄せられていました。
……でしょうね。
ぜひ後期型を買いましょう。
トヨタ86に関して、当サイトにはこんな記事もあります。