マニュアル車の運転って楽しいですよね。
ATやCVTにはない、MTならではの楽しさがあります。
この記事では、MT車を運転したことのない人にも伝わるように、マニュアルの楽しさについて書いていきます。
マニュアル車の運転が楽しい理由
シフトチェンジが面倒くさそう?
いえ、シフトチェンジがあるからこそ、マニュアル車の運転はとっても楽しいんです。
1. 操ってる感がハンパない
マニュアル車を運転すると、尋常でないくらい「操ってる感」を味わえます。
クリープ現象があるオートマ車とちがい、マニュアル車はブレーキを離しても進みません。
マニュアル車を動かすためにはクラッチをつなぐ必要があります。
発進の瞬間に「1トン以上の機械を動かしてる」という実感が得られて、ワクワクするんです。
2. 運転に集中するから楽しい
マニュアル車をボーッと運転するのは難しいでしょう。
クラッチをつないだりシフトチェンジをしたり、やるべきことがたくさんあります。
エンジンの回転数にも意識を向ける必要があり、どうしても運転に集中せざるを得ません。
だからこそ楽しいんです。
テレビを観ながら食べる料理は美味しいか?
運転をしながら夕飯のメニューを考えたり、休日の予定を立てたりできるのは、オートマ車がそこまでの集中を必要としないからです。
運転をしているけれど、意識は他のところに向いている。
それはまるで、テレビを観ながら食事をしているような状態です(料理の味に集中していません)。
一方でマニュアル車の運転は、静かな空間で食事をするのといっしょ。
食事に意識を向ければ、ごま油の風味やキュウリの歯ごたえなど、あらゆることに気がつくはずです。
おなじ理由で、MTを運転するとたくさんの楽しさに気づけるのです。
3. シフトチェンジが楽しい
マニュアル車の場合、スピードが上がるにつれ、ギアを2速から3速、3速から4速へと上げなければなりません。
オートマ車であれば機械が自動で変速してくれますが、マニュアル車は自分でやる必要がある。この手間も楽しさのうちです。
スコッと決まると気持ちいい
シフトチェンジしたときに回転数が合っていないと、ガクンという衝撃が起こります。
これを変速ショックといいます。
一方で、驚くほど滑らかに変速できることもあります。
つまり、シフトチェンジはつねに勝負なわけです。
スムーズに決まるのか。ガクンという衝撃が起こるのか。
スパッとシフトチェンジができると、嬉しい楽しい気分になれます。
4. 自分がいないと走れないところがカワイイ
マニュアル車は世話が焼けるのでカワイイ、という側面もあります。
クラッチをつながないと進めないし、坂道ではズルズルと動くし、シフトチェンジも必要だし、すべてドライバー任せです。
「私がいないとダメだなぁもう」ってな気分にさせてくれます。
なんでも一人でこなせる長男より、甘えん坊の末っ子のほうがカワイイ、みたいな感覚です。
5. 坂道でもグイグイ走れて楽しい
登り坂をグイグイ走れるのもMTの楽しいところです。ギアを1つ下げれば、坂道だってへっちゃら。
ATは燃費重視の変速をするため、パワーを発揮すべきシーンでもどかしさを感じます。
ガソリンを節約できて経済的だとは思います。でも楽しくありません。
坂道や峠道を走っていて楽しいのは断然マニュアル車ですね(その代わり燃料もグイグイ減りますが)。
86のMTとATをそれぞれ運転したことがありますが、圧倒的にMTのほうが楽しかったですし、パワーもあるように感じました。
まとめ
マニュアル車がなぜ楽しいのかを書いてみました。
便利さや燃費を優先すると、運転は退屈でつまらないものになります(ATのことです)。
運転を楽しみたいのならぜひマニュアル車に乗りましょう。
本格的なスポーツカーでなくとも、たとえばポンコツの中古車や軽自動車であっても、MTなら運転が楽しいと思えますよ。