高級車は優越感をもたらしてくれます。
「すごいだろ俺」ってな気分で運転できるわけです。
でも、気づいてしまいました。
たぶん本人が思っているほど他人はすごいと思っていません。
この記事では、高級車がもたらす優越感について考えていきます。
他人からは運転手の顔がよく見えない
高級車を運転しているところを想像してください。
レクサスでもベンツでもベントレーでも、お好きな車で構いません。
対向車に乗った人たちが、すれ違いざまにあなたの高級車を見てきます。注目されているわけです。
優越感を覚えますよね。
「すごいでしょ。もっと見て」という気分になります。
でも、他人が見ているのはあくまでも車。せいぜいナンバーの地域名を確認するくらいで、運転手の顔までは見ていません。
フロントガラスが反射するせいで、ドライバーの顔って見えにくいんです。
高級車に乗っている優越感は自己満足なのか?
顔が見えていないのであれば、高級車と所有者は完全に切り離されています。
高級車に羨望の眼差しが向けられているだけで、所有者は無視されているということです。
ただ高級車をカッコイイと思って見ている。どんな人が運転していても関係ない。
ところが運転している本人は、自分自身が注目されているかのような錯覚に陥ってしまいます。
つまり、「俺すごいだろアピール」をするのに高級車は適していない、ということになります。
運転手が誰からも注目されていないからです。
駐車場だけが本物の優越感をもたらす
高級車だけでなくオーナーの存在もアピールできる場所があるとすれば、それは駐車場です。
メルセデスAMG GTRが駐車場に入ってくればおそらく注目を浴びるでしょう。
そこで車を止めて降りたところで、はじめてドライバーの存在が認識されるわけです。
「うわっ。若い人が乗ってる。すごいな」という具合です。
このときに所有者が感じている優越感は本物だといえます。
誰もがあなたと、あなたのメルセデスAMG GTRをセットで認識した上で、「すげぇ」と思っていることでしょう。
高級車の存在感、圧倒的な美しさに「すげぇ」1票。
高級車を買えるだけの財力を持ったあなたにも「すげぇ」1票です。
高級車に乗ったらあちこちに寄りまくれ
高級車に乗って本物の優越感を得ようと思ったら、あちこちの駐車場で乗り降りするのが効果的だといえるでしょう。
用もないのにコンビニに立ち寄ります。
ティッシュ箱のような形をした車が並ぶ駐車場に、美しい流線型のメルセデスAMG GTRを止めて颯爽と降ります。
「おぉ」となります。
コーヒー片手に颯爽と車に戻ります。
「おぉ」となります。
用もないのにサービスエリアに寄ります。ガソリンスタンドに寄ります。ホームセンターに寄ります。
あちこちで乗降車を繰りかえします。
それでようやく、「あの人すごい」と思ってもらえるわけです。
ただ運転しているだけだと、車そのものは注目されますが、所有者は無視されます。
「頑張って稼いで買った俺」は気に留めてもらえないわけです(ガラスが反射して顔がよく見えない)。
考察まとめ
高級車で優越感に浸れるのは、降りる瞬間と車に戻る瞬間です。
つまるところ駐車場オンリー。シチュエーションはかなり限定的ですね。
とはいえ、自分が思っているほど他人が注目していないのもまた事実。
優越感どうこうを気にするのは、ただの自意識過剰なのかもしれません。
そもそも車に詳しくない人には価格が高いのか安いのかもよくわかりませんし(ポルシェケイマンと911ターボのちがいなど)。
せっかく高級車を買っても、駐車場でしか購入者の存在を認識してもらえないのは、なんだか残念です。
「高級車に乗ってるのは俺やで!」とアピールしたい人にとっては、高級スポーツカーのオープンモデルがいいのかもしれませんね。
太陽光に照らされるオープンカーなら顔もバッチリ認識してもらえますし。
フェラーリスパイダーが最強。
こんな感じでよく見えます。
あるいは、高級車よりも高級腕時計のほうがいいのかもしれません。