車を運転していて交通事故を起こすと、私たちの人生はガラッと変わります。
良い方向にではなく、悪い方向に、です。
たとえば、歩行者をクルマで撥ねて死なせてしまった場合、私たちは犯罪者として刑務所に入れられることがあります。
事実、交通事故で人の命を奪ったせいで服役している囚人(凶悪ではないふつうの人)も少なくありません。
では、どんなことを意識しながら運転すれば、われわれは交通事故を防げるのでしょうか。
この記事では、
- 車間距離を空けて走る
- 駐車場はお化け屋敷だと考える
など、「交通事故を起こさない運転のコツ5選」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
交通事故を起こさない運転のコツ5選
車を運転する際に気をつけるべきポイントは、5つあります。
- スピード
- 一時停止
- 車間距離
- 右折
- 駐車場
これら5つに気を配りながら運転すれば、交通事故のリスクをグッと下げられます。
ところで、急いで食べ物を口にかき込むと、たいていロクなことになりません。
早食いは、
- 食べ物が喉に詰まる
- 血糖値スパイクを招く
- がんや肥満のリスクを高める
といった残念な結果を招きます。
運転もおなじです。
焦って運転していると、
- スピード違反
- 一時停止無視
- 信号無視
- 交通事故
といった危険が生じかねません。
安全運転をする上で大切なのは、マイペースであること、です。
1. 制限速度を守る
国内の道路にはもれなく制限速度が定められています。
スピード違反をするデメリットは、警察に取り締まられるリスクが生じること、だけではありません。
スピードを出せば出すほど交通事故を起こすリスクが高まり、事故を起こした際のダメージも大きくなります。
時速10kmでノロノロと塀に突っこんでも死にはしませんが、時速80kmで塀に突っこんだら、自動車のドライバーはたいてい死にます。
そもそも法定速度は道路交通法によって定められている規則なので、われわれドライバーが守るのは当然です。
たとえば、まだ会計を済ませていない菓子パンを、スーパー店内で食べる人はいません。
なぜなら、 会計前の商品を食べてはいけない「ルール」があるからです。
法定速度もおなじです。
世の中には「標識に書かれている制限速度のプラス20km/時まではOK」などと不可思議なマイルールを設けている人もいますが、「レジに並んでいる最中なら会計前のパンを食べてもOK」といっているようなもので、無理があります。
一般道/高速道路に関わらず、運転でスピードを出しすぎると、目的地ではなく「刑務所」へたどり着いてしまう恐れがありますのでご注意ください。
2. 一時停止は白線で止まる
世の中のドライバーのほとんどが、
- 一時停止の場所で徐行するだけ
- 白線を超えてやっと一時停止
このいずれかに該当しています。
一時停止の白線でピタッと止まる律儀なドライバーは、ほとんど存在しません。
たとえば、電車が駅のホームで停止線を超えて止まった場合(オーバーラン)、電車の運転士は、上司やお客から叱られます。
いっぽうで、クルマが一時停止の白線を超えて止まった場合、誰かに「怒られる」程度では済みません。
- 歩行者を跳ね飛ばす
- 自転車を跳ね飛ばす
一時停止の白線を超えると、このような事故につながる恐れがあります。
列車がオーバーランしたところで運転士が刑務所へぶち込まれることはありませんが、私たちドライバーが一時停止の白線を超えて止まると、歩行者を轢き殺し、刑務所にぶち込まれるリスクがあります。
一時停止の白線に"後輪"をあわせて止まるのではなく、前輪、あるいはボディ先端を合わせてピタッと止まりましょう。
3. 前の車との車間距離を空ける
動物園でライオンのいる檻に近づきすぎると危険です。
ライオンに爪で体を引っかかれ、大怪我を負ってしまうかもしれません。
車の運転もおなじで、前の車に近づいて走るのは危険です。
ブレーキが間に合わず、ガシャンと追突してしまうかもしれません。
前を走る自動車にたいしては、「いきなり急ブレーキをかけるしれない」と警戒すべきです。
たとえば、人や動物がいきなり道路に飛び出してきたら、前のドライバーはあわてて急ブレーキをかけるでしょう。
「あ、いきなり少年が飛び出してきたけど、まぁいっか、轢いちゃえ」
とそのまま歩行者を跳ね飛ばして走り去るサイコパスは、まずいません。
前を走るクルマが急ブレーキをかけるリスクに備えるなら、車間距離は、空けて空けて空けるに限ります。
車間距離を詰めると「車間距離不保持」で取り締まりの対象になりますが、いっぽうで車間距離を空けすぎていても、なんら問題ないのが実情です。
白バイに乗った警官から「運転手さん、空けすぎだよ」などと注意されたりはしません。
私たちの後ろにいるドライバーはイライラするかもしれませんが、われわれの知ったことではありません。
大切なのは、後ろにいるドライバーのご機嫌を損ねないことではなく、交通事故を起こさないこと(自分が加害者にならないこと) です。
前の車に近づけば近づくほど、自分自身も刑務所に近づくと思ってステアリングを握るのが良いでしょう。
「さすがに空けすぎかな」と心配になるくらいの間隔が、理想的な車間距離の目安です。
4. 右折は後続車にクラクションを鳴らされてもOK
行けるかどうか微妙なタイミングで、リスクを冒してまで右折することはありません。
- 対向車が来ない
- 横断している歩行者もいない
- よし、安全だ
と確信できるまで、右折する必要はないといえます。
無理をして右折すると、直進車と衝突する恐れがあり(右直事故という)、危険です。
あるいは右折した先で、横断歩道を渡っていた人を撥ねてしまうかもしれません。
つまり、一か八かで右折するのはやめたほうが良い、ということです。
右折は、卒業式当日の告白とは違います。
卒業式の別れ際になって好きな人に「一か八か」で告白するのは問題ありませんが、右折で焦って「一か八か」で曲がるのは、大問題です。
- 直進車と衝突する
- 人や自転車を跳ね飛ばす
- 後続車ドライバーをイライラさせる
これら3つのうち、どれがもっともマシでしょうか。
いちばん被害が小さいのは「後続車ドライバーをイライラさせる」です。
いつまでも曲がらずにいると、痺れを切らした後続車のドライバーが、
- 車間を詰める
- パッシングする
- クラクションを鳴らす
といった暴挙に出ることがあります。
「とっとと曲がれ」という合図です。
がしかし、せっかちで短気な後続車ドライバーに怖気づくことはありません。
なぜなら、もし私たちが慌てて右折し、直進してきた車と運悪く衝突事故を起こしたとしても、後続車のドライバーが責任を取ってくれるわけではないからです。
せっかちで短気なドライバーに人生を狂わされるのは、損です。
右折待ちをしていて車間を詰められたり、クラクションを鳴らされたりしても、無視しましょう。
「でも、事故を起こしたら後ろの人が代わりに刑務所に入ってくれるわけじゃないしな」
と考えれば、冷静さを保てます。
右折時にはどれだけモタモタしても問題ありません。
5. 駐車場はお化け屋敷だと考える
スーパーやショッピングモールの駐車場内を、時速30〜40kmで爆走するドライバーがいます。
- 止まっていた車が出てくる
- 車の間から子どもが飛び出してくる
このようなリスクがあるため、駐車場内でスピードを出すのは危険です。
店の駐車場というのは、たとえるなら、お化け屋敷のようなものです。
お化け屋敷をズンズンと突き進む人はいません。
というのも、いつどこからお化けが出てきたり、恐ろしい仕掛けに襲われたりするのかがわからず、怖いからです。
お化け屋敷は恐ろしいので、警戒しながらおっかなびっくりノロノロと進むのが一般的です。
駐車場もおなじで、いつどこから車や人が飛び出してくるかわかりません。
駐車場内を運転するのは、お化け屋敷内を歩いているも同然なのです。
ゆえに駐車場を走行する際には、ビビって、ビビって、ビビりまくりましょう。
「怖い…怖い…やだ…急になんか出てきそう…あー怖い!」
と怯えながら徐行するのが正解です。
後ろにピッタリ車がついて来ても、気にする必要はありません。
もしガシャンと追突された場合、後続車側に非があるからです。
大切なのは、私たちが加害者にならないこと、ひいては犯罪者になって刑務所で過ごさないこと、です。
したがって後続車は無視し、駐車場という名のお化け屋敷を、恐る恐る進みましょう。
まとめ
交通事故を起こさない運転のコツをお伝えしてきました。
- スピード
- 一時停止
- 車間距離
- 右折
- 駐車場
安全運転をするために意識すべきは、これら5つです。
狂った腕時計は、側面の竜頭を回せば正しい時刻に戻せます。
がしかし、腕時計とちがい、交通事故の加害者になり狂ってしまった私たちの人生は、二度ともとに戻りません。
- 失業
- 離婚
- 罪悪感
- 精神疾患
- 刑務所ライフ
- 愛車スクラップ
- 被害者家族からのバッシング
など、事故を起こしたクルマ同様、私たちの人生はめちゃくちゃになります。
交通事故を防ぐために重要なのは、
- 想像力
- マイペースさ
これら2つの要素だけです。
1〜2トンある鉄の塊を運転する際には、くれぐれもご注意ください。
以上、交通事故を起こさない運転のコツ5選でした。
結論。交通事故を起こすドライバーには、想像力と心の余裕が足りていない。駐車場が、お化け屋敷に見えていないのだ。ちなみにたくさんお金を稼げば、リスクのある運転という行為を他人に任せられる。運転手を雇ったり、タクシーに乗ったり。臆病で慎重な私たちが目指すべきはここ。
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