2017年6月に発生した東名高速道路の追突事故がきっかけとなり、ドライブレコーダーが普及しつつあります。
が、ドライブレコーダーって本当に必要なんでしょうか?
この記事では、
- ドライブレコーダーがないと困る?
- 数万円払ってでもつけておくべきなのか
など、「ドライブレコーダーの必要性」について書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
ドライブレコーダーの必要性
ドライブレコーダーは「あったほうが便利なもの」です。
ないと困るような製品ではありません。
- タイヤがなければ走れない
- ガソリンが空だと走れない
- フロントガラスが粉々では走れない
タイヤもガソリンもフロントガラスも必須ですよね。
ただ、ドライブレコーダーがなくても車は問題なく走ります。
つまりドライブレコーダーは、お掃除ロボットや食洗機のようなもの。
なくても困らないけれど、あると便利で安心。その程度です。
自分が被害者になること前提?
ドライブレコーダーというのは、「自分が損をしないためのもの」です。
- 一時停止を無視した車がぶつかってきた
- 対向車がセンターラインをはみ出した
- クルマにいたずらをされた
こんなときにドラレコの映像が活躍するわけですね。
録画映像を警察に見せ、「自分は悪くない。向こうが悪いんだ」と証言する際の根拠になります。
ドラレコの映像があれば、事故の過失割合でモメずに済むかもしれません。
「ほら、やっぱりあったほうがいい」
そう思う方もいるでしょう。
ですが、考えてみてください。
なにかあった際、本当に自分だけが一方的な被害者になるでしょうか?
一時停止で紛れもなく一時停止し、法定速度を1キロたりともオーバーせず、黄色信号では素直に止まる。
まるで教習所の教本に載っているような、律儀で善良な運転をしている自負がありますか?
歩く際にも撮影すべし
周囲はクレイジーなヤツばかりで、自分だけはまとも。
自分が被害者になると本気で信じている人は、街を歩くときにもカメラを回すべきです。
誰かと肩がぶつかって因縁をつけられたら、映像で確認しましょう。
「私は悪くなんかないんだ。見ろ」って。
ドライブレコーダーは「宝くじ」に似ている
自分は純度100%のピュアな被害者で、ドライブレコーダーがそれを証明してくれる。
ドライブレコーダーがあって助かった。
こんな状況になることを想像して、人々は数万円のドライブレコーダーを購入します。
でも、そんな状況にはまずなりません。
発生確率は低いわけです(自分が加害者になってしまう事故もあるでしょうし)。
それってつまり、宝くじを買うようなものですよね。
奇跡的な確率のラッキーに期待を込めて、お金を使うという点で。
- 宝くじ:得をしたい
- ドラレコ:損をしたくない
人間は「損をしたくない」という感情のほうが強いといわれています。
だから宝くじを買わないような人でも、ドラレコは買ってしまうのでしょうね。
要らないのに。
まとめ
ドライブレコーダーの必要性について書いてきました。
報道番組のなかで、煽り運転や危険運転を録画したドライブレコーダーの映像が流れることってありますよね。
そうすると、
- ドラレコのおかげで映像が残った
- 自分も買ったほうが安心だ
などと考えがちです。
ただ、報道の頻度と発生件数にはなんの関係もありません。
メディアが頻繁に煽り運転について報じているからといって、煽り運転の発生件数が増えているとは限らない。
気をつける人が増え、煽り運転の件数は減っていることも考えられます。
つまりいいたいのは、マスコミに不安を煽られていないか、ということです。
マスコミによる不安の煽りは、クルマを使った煽り同様にタチが悪いですね。
怖くなって心配になって、要らない製品に数万円を使ってしまうわけですから。
以上、ドライブレコーダーの必要性についてでした。
ドライブレコーダーは「あると便利なもの」に過ぎません。
出番がこないまま終わるかもしれないという意味では、お掃除ロボットは確実に役立ってくれるので、お掃除ロボットを買うほうが賢明です。
ドライブレコーダーの録画映像で浮気が発覚することがあります。
車間距離を空ければ事故のリスクが下がります。