カーポート、車庫、ガレージなど……屋根がある駐車場にクルマを止めておくと、どんな良いことがあるのでしょう。
たとえば、落っこちてくる鳥のフンから愛車のボディを守れます。
フンが落ちるデメリットは、
- クルマが汚れること
- 拭き取る手間がかかること
だけではありません。
鳥のフンというのは酸性で、これを放置しておくとクルマの塗装が傷む原因になります。
屋根下の駐車場にクルマを止めておけば、そんな糞害を受けずに済みます。
駐車場の屋根というのはお金のようなもので、無いよりはあったほうが良いといえるでしょう。
この記事では、
- 雨を凌げる
- ガラスに霜が降りない
など、「屋根付きの駐車場に車を止めるメリット」をわかりやすく解説します。
ぜひカーポート設置や駐車場選びの参考にしてみてください。
屋根付きの駐車場に車を止めるメリット4選
駐車場に屋根がついていると、何かと便利です。
具体的には、
- 鳥のフン付着を防げる
- 雨天でも乗り降りがラク
- 紫外線をカットできる
- 雪が積もらない霜が降りない
これら4つの恩恵に与かれます。
駐車場の屋根はけっして「必須」ではありませんが、永く大事にクルマに乗りたいなら、屋根付き駐車場を選ぶことをおすすめします。
たとえば世の中には、自宅アパートから徒歩10分のところにわざわざ「屋根付き駐車場」を借りている人がいます。
アパートに駐車場がないワケではなく、愛車を屋根下で保管しておきたいから、です。
屋根がない駐車場にクルマを止めると、
- 鳥のフンが落っこちる
- 雨天だと乗り降りが大変
- 紫外線を浴びまくる
- 雪が積もるし霜が降りる
このように、先ほどとは真逆の"過酷な環境下"で保管することになります。
青空駐車場か屋根付き駐車場……愛車をどちらに置いておきたいでしょうか。
1. 鳥のフン付着を防げる
車のボディに鳥のフンが落っこちると厄介です。
1ヶ所ならともかく、2〜3ヶ所にフンが落ちていたら、出発前にすべて落とすだけで一苦労です。
「忙しくて時間がないから」といってフンを落とさずに出発すれば、すれ違う対向車のドライバーに「クソだらけ……あれが気にならないとはどういう神経だろう」と冷ややかな目を向けられることでしょう。
それだけではありません。
すでにお伝えしたとおり、鳥のフンは酸性で、塗装にダメージを与えます。
たとえば、フンがついていたところだけボディカラーが変色してしまったり、です。
床にこぼしたミルクとおなじで放置すべきではありません。
とはいえ、屋根がない駐車場にクルマを止めていると、フンが落ちていることになかなか気づけません(たとえば1回も車に乗らない日など)。
フンの落下と同時にスマートフォンにアラームが届くわけではないからです。
結局のところ、糞害から愛車を守るためには、カーポートなど屋根下に止めておくのが一番だといえます。
「フンが落ちたら取れば良いだけだ」
そう考える方がいるかもしれません。
がしかし、フンを落とそうとティッシュで強く擦ってもボディに傷がつくわけで、付着を未然に防ぐのがベストです。
2. 雨天の乗り降りがラク
カーポートや車庫はクルマを守るだけでなく、私たちのことも守ってくれます。
たとえば雨が降っているとき、クルマに乗り降りするのは億劫です。
なぜなら、髪や体が雨に濡れるからです。
濡れないよう傘を差してクルマに近づき、運転席のドアを開けてシートに座り、そのまま傘を畳もうとして「ボディに引っ掛けて傷をつけてしまう」人もいます。
駐車場に屋根がついていれば、こんなストレスには晒されません。
車庫ないしカーポート自体が"大きな傘"のような役割を果たしてくれるからです。
クルマに乗り込む際にも濡れませんし、自宅に着いてクルマから降りる際にも濡れません。
スーパーで買ってきた食料品を家に運びこむときだって、雨を気にしなくて済みます。
だから荷物を持ってクルマと玄関を2〜3往復しても平気です。
「あの家の人……どうしてあんなボロい軽自動車をわざわざカーポートに止めてるんだろう」
と誰かの家を見て疑問に思ったことはありませんか?
それはクルマを大事にしたいというよりは、上のように雨を凌ぎたいから、かもしれません。
つまり自分が雨に濡れたくないということです。
駐車場の屋根はべつに"クルマ好きだけのもの"ではないのです。
3. 紫外線をカットできる
本やマンガが太陽光で日焼けするように、直射日光が当たる部分だけフローリングが早く劣化するように、紫外線は自動車にもダメージを与えます。
たとえば、郵便局の赤いバンをイメージしてみてください。
たいてい日に焼けていて、色落ちし、赤とピンクの中間色みたいなボディカラーになっています。
あれは太陽光に含まれる紫外線が原因です。
そして紫外線を避けたい人が日傘を差して歩くように、自動車を紫外線から守るためには、やはり日傘代わりになる「屋根」が必要です。
屋根下にクルマを止めておけば、紫外線による色落ち云々を気にする必要はないでしょう。
「いや、塗装技術は進歩している。最近のクルマは紫外線どうこうを考えなくて良いのでは」
そう考える方がいるかもしれません。
たしかにボディの塗装技術は向上しています。
色褪せに関わっているのは塗装表面にある「クリア層の強度」で、これがどんどん改良されて紫外線に強くなっているのは事実です。
ただし、3〜5年で次のクルマに買い替えるならともかく、おなじクルマに8年〜10年と乗り続ける考えであれば、屋根下で保管したほうが良いでしょう。
いくら技術が向上しているとはいえ、ボディが紫外線の影響をまったく受けないわけではないからです。
小さな違いの積み重ねが、10年後には大きな差になります。
たとえるなら、カップラーメンです。
カップ麺を食べたからといって翌日すぐにコレステロール値が上昇するわけではありません。
がしかし、健康的な食事をしていた人間と、カップ麺ばかり食べていた人間、10年後の健康状態はいったいどうなのか……あえて言うまでもないでしょう。
自動車の「日焼け対策」もおなじことです。
4. 雪が積もらない霜が降りない
最後は冬限定の話です。
車庫やカーポートに車を置いておくと、冬の朝でもスムーズに出発できます。
具体的には、
- 積もった雪を下ろす
- 窓ガラスの霜を溶かす
といった「発進前の一手間」をかけなくて済みます。
ただでさえ忙しいのが朝です。
朝起きて外を見て「あ、雪が積もってる。車も大変なことになってるから……今日はいつもより早く出なきゃ……」なんてストレスを抱えたくはありません。
とりわけ雪が多く降る地域、寒い地域に住んでいる方にとって、駐車場に屋根があるかどうかは特別な意味を持ちます。
雪だろうがみぞれだろうが天候に関係なくサッと車に乗り込んでササッと出発するためには、屋根下への駐車をおすすめします。
雪が降る地域でカーポートに車を止めている人物がいうには、「雪を載せたクルマでみんなが通勤してるなか、自分のクルマにだけ雪がないとちょっとした優越感を味わえる」そうです。
冬の朝のちょっとした優越感……味わってみませんか?
まとめ
屋根付き駐車場のメリットばかりお伝えするのもフェアでないため、最後にデメリットもお伝えします。
カーポートや車庫、ガレージに車を止める欠点とは、ずばり費用がかかることです。
たとえば自宅の駐車場にカーポートを設置するなら、10〜100万円ほどのコストがかかります。
もちろん、車を野ざらしにしておけば一銭もかかりませんし、風雨や鳥のフン掃除にさえ耐えれば屋根無しでもやっていけれます。
ゆえに車庫やカーポートは、必須ではない「贅沢品」だといえるでしょう。
契約駐車場の場合もおなじで、屋根付きのほうが金額が高く設定されています。
コストがかかる代わりに快適さやクルマに優しい保管環境を得ているわけで、当然といえば当然のトレードオフです。
ちょうど、移動の快適さを求めて高級車を買うようなものです。
カーポートやガレージに愛車を止めれば、
- 鳥のフン付着を防げる
- 雨天でも乗り降りがラク
- 紫外線をカットできる
- 雪が積もらない霜が降りない
これら4つのメリットを享受できます。
すなわち、空から降ってくるフン、雨、紫外線、雪を車に寄せつけない、ということです。
人生で家の次に高い買い物とされるクルマを、屋根のない野ざらしの状態で保管しますか?
それとも、雨や鳥のフン、紫外線を防げる屋根の下に置きますか?
以上、屋根付きの駐車場に車を止めるメリットでした。
【結論】糞害回避、天候不問、紫外線遮断、寒冷地平気。お金を出せば車と自分の快適さが手に入る。トイレのウォシュレットとおなじで、駐車場の屋根も無いよりはあったほうが良い。
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