絶対に雨漏りしないオープンカーは存在しません。
ちょうど、絶対に壊れないスマートフォンが存在しないのとおなじです。
したがって、フィアット500C(カブリオレ)にも「雨漏りのリスク」はあるといえます。
ただし、滅多に起こるトラブルではありませんし、もし雨漏りが生じてもディーラーで対応してもらえます。
雨漏りに懲りてフィアット500Cを手放すならともかく、まだ買ってもいないうちから悲観的な諦めモードになるのは、もったいないといえるでしょう。
カブリオレには、カブリオレでしか味わえない爽快感や特別感があります。
せっかくフィアット500Cがアンテナに引っかかったのに、生じる「かも」しれない雨漏りを気にかけて購入を諦めるのは損だといえます。
この記事では、
- 雨漏りを防ぐ対策はある?
- もし雨漏りしたら修理できる?
- フィアット500Cは雨漏りしやすい?
など、「フィアット500Cの雨漏り事情」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
フィアット500Cの雨漏り事情
フィアット500Cがオープンカーである以上、雨漏りのリスクはゼロではありません。
とはいえ、「間違いなく雨漏りする」と決まったわけでもありません。
事実、雨漏りとは無縁のフィアット500Cオーナーは数多くいます。
雨漏りするかどうかは、クルマの保管環境と運しだいです。
たとえば、野ざらしの駐車場に置いておくよりは、紫外線を避けられる屋根下に止めておいた方が、幌の劣化を防げます。
フィアット500Cを車庫やガレージに止めておけば、雨漏りの予防になるといえるでしょう。
「自宅の駐車場には屋根がないからダメだ……」
と落ち込んでいる方がいるかもしれませんが、フィアット500Cを野ざらしにしているオーナーも存在します(雨漏りはしていない)。
もし心配であれば、ディーラーでフィアット500/500C専用のボディカバーを買って被せておくと良いでしょう。
太陽光の紫外線をカットできるため、幌が受けるダメージを抑えられます。
オープンカーの雨漏りは3タイプ
オープンカーの雨漏りは大きく3つのパターンにわけられます。
- 経年劣化で雨漏り
- 買って1〜2年で雨漏り
- イタズラされて雨漏り
それぞれ順番に見ていきましょう。
まずは経年劣化です。
クルマは物質ですので、経年劣化を避けられません。
古いボロ家の屋根が雨漏りするように、長く乗ったコンバーチブルの屋根が雨漏りすることはあります。
たとえば、劣化した幌に雨水が染みたり、ボディと幌の間にできた隙間から雨水が入ってきたり、です。
後者はボディ剛性が低いオープンカーならではの現象です(徐々にボディがねじれて隙間ができる)。
幌(ソフトトップ)を紫外線から保護するには、
- 屋根下に駐車する
- ボディカバーをかける
これらの対策がおすすめです。
フィアット500/500C専用のボディカバーはFIATのディーラーでお買い求めください。
通常タイプは約2万円、防炎と裏起毛がついた上級タイプは約3万4千円です。
あるいは、これらの対策をせずに「長く乗ったら幌を新品に張り替える」ことも可能です。
20〜30万円ほどの費用がかかりますが、ルーフを新品へと交換できます。
「幌の張り替え」ほど大掛かりな部品交換でなくとも、ディーラーで定期点検や部品交換を行えば、たいていの雨漏りは防げます。
メンテナンスを行なっていれば大丈夫、ということです。
雨漏りを過度に恐れることはないでしょう。
ときどき「オープンカーを買ってすぐ雨漏りに悩まされる」不運なオーナーがいますが、FIATの場合は新車保証が標準でついてくるため、万が一の場合にもディーラーで対応してもらえます。
ただし、中古で買う場合には「メーカー保証」が適用されないためご注意ください(自費で対応)。
フィアット500Cを新車で買うなら心配無用です。
雨漏りが生じたら、プロの手に任せましょう。
イタズラに備えるなら車両保険
ここまでは経年劣化と欠陥(初期の不具合)を見てきました。
オープンカーが雨漏りする3つ目のケースは、イタズラです。
たとえば世の中には、
- 幌に穴を開けられる
- 幌を刃物で切り裂かれる
といった被害を受けるオーナーがいます。
オープンカーの屋根に穴や裂け目があったら、車内に雨水が入ってくるのは当然です。
フィアット500Cのルーフはハードトップではなくソフトトップ(生地が布)ですので、こうした嫌がらせには注意が必要です。
万が一イタズラ被害に遭った場合には、幌を丸ごと新品に張り替えるか、破損箇所だけを修理するかを選ばなければなりません。
たとえるなら、釘に引っかけて破れたコートを買い替えるか、補修して使うか、みたいなことです。
この際、車両保険に入っていれば「イタズラによる傷」は保険で直せますが、加入していなければ全額自己負担となります。
たとえば、
- 自宅から離れた場所に駐車している
- 人通りが少ない場所に止めている
- ガレージや車庫に入れていない
- 治安が悪い地域に住んでいる
- 誰かの恨みを買っている
こんな方はイラズラされるリスクが高いので、念のため、任意保険に車両保険をプラスしておくと良いかもしれません。
くわえて、シャッターつきの車庫など、他人が手出しできない場所にフィアット500Cを止めておくと安心です。
イタズラ被害に遭う確率は「宝くじで10万円に当選」するくらい低いものの、悪さをする人間に警戒しておいて損はないといえます。
リスクを念頭に置いておけば、
- 防犯カメラを設置する
- 360度撮影可能なドラレコをつける
- 人目の少ない駐車場は避ける
など、行動が少し変わるのではないでしょうか。
まとめ
フィアット500Cはカブリオレ(オープンカーの呼び方の一種)です。
絶対に雨漏りしないオープンカーは存在しません。
つまり、フィアット500Cにも雨漏りのリスクがあるといえます。
具体的には、
- 経年劣化で雨漏り
- 買って1〜2年で雨漏り
- イタズラされて雨漏り
ご紹介したこれら3つのパターンにご注意ください。
経年劣化にたいしては、
- 屋根下の駐車場に止める
- 車体にボディカバーをかける
- 定期的なメンテナンスを行う
こうした対策が有効です。
購入してすぐの雨漏りが心配であれば、フィアット500Cを新車で買うと良いでしょう。
中古車と違い、FIATのすべての新車にはメーカー保証が標準で付帯されるからです(追加料金を払えば期間の延長も可)。
中古で安く手に入れたフィアット500Cが雨漏りし、多額の修理費を払うハメになったら、購入を後悔するかもしれません。
くわえて、フィアット500Cの幌の開閉は手動ではなく電動式ですので、モーターなど電気系統にトラブルが生じると開閉できなくなります。
ルーフが開かなくなるならともかく、開いたまま閉まらなくなったら最悪です。
こうしたリスクを考えても、やはりメーカー保証がつく新車がイチバンでしょう。
ただし、イタズラ被害の修理はメーカー保証の対象外ですので、あわせて車両保険にも入っておくと安心です。
万が一ソフトトップに穴を開けられたり、刃物で切られたりしても、自費で修理しなくて済みます。
フィアット500Cを買うなら、
- 紫外線対策を行う(可能であれば)
- 定期的にメンテナンスする
- 中古ではなく新車で購入する
- 車両保険に加入する
これらの対策を施して、楽しくて安心のオープンカーライフを送りましょう。
見てきたとおりコンバーチブルにはさまざまなリスクがあるため、「屋根は開けないけど見た目がお洒落だから」というだけの理由であれば、通常のフィアット500を買ったほうが良いかもしれません。
以上、フィアット500Cの雨漏り事情でした。
【結論】フィアット500Cが特別雨漏りしやすい、なんてことはない。けれど、オープンカーである以上雨漏りするリスクはある。幌自体は傘のように雨を防ぐが、劣化して雨水が浸透したり、ボディとの隙間から雨水の侵入を許したり。悲観的になるかもしれないが、「雨漏りしない可能性」も忘れるべきではない。事実、たいていのオーナーは雨漏りとは無縁。
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