唐突ですが、スマートフォンで花火の写真を撮る人が嫌いです。
「写真なんか撮らずに見たらいいのに」と思ってしまうのです。
もちろん花火をどう楽しむかは本人の自由なので、「写真を撮るな」とはいいません。
「撮るな」とはいいませんが、「撮る人が嫌いだ」とはいいたい。
そこでこの記事では、スマホで花火の写真を撮る人が嫌いな理由をまとめてみました。
「それわかる!」という方にだけ読んでいただければと思います。
スマホで花火の写真を撮ってどうする
スマホで花火を撮影している人は、目の前の花火を見ていません。
スマホの画面を見て必死にシャッターボタンを押しています。
これ、すごくもったいないと思うのです。
写真におさめた花火など、迫力のかけらもありませんし、たいして美しくもありません。
「謎の爆発物」のような画像ができあがるだけです。
そんなものを後で見返したって、感動することはないでしょう。
せいぜい「花火ってなぜかうまく写真に撮れないんだよねぇ」という感想を漏らすくらい。
であれば、肉眼で花火を見て、美しさをその目に焼き付けたほうがいいではありませんか。
後のために今を犠牲に?
花火の写真を撮る行為は、後のために今を犠牲にしているといえます。
撮影などせずに花火を見る感動が100だとして、スマホの画面を通して花火を見る感動はせいぜい3です。
「後で見て楽しみたいから。写真に残しておきたいから」というだけの理由で、100の感動を3にしてしまっているわけです。
のちに写真を見たとして、写真から得られる感動は0.5くらいでしょう。
だいいち、「謎の爆発物」のような画像を見返そうとは思わないでしょうし、人によっては「失敗した」といって画像を消してしまうケースもあります。
これでは花火を撮影する意味がありません。意味がないのですから、撮影などせずに、素直に見たらいいのです。
「今この瞬間」を大切にしようではありませんか。
シャッター音がうるさい
それから、シャッター音がうるさいのも、撮影を嫌う要因のひとつです。
せっかく花火を楽しんでいるのに、ガシャガシャとうるさすぎます。
「めちゃくちゃ連写してるやん」と思ってしまい、気が散ります。
花火が消えた瞬間にガシャと撮影している人もいます。
「いや、反射神経鈍すぎやん」と思ってしまい、やはり気が散ります。
画面が眩しい
目の前でスマホを高く掲げて写真を撮影する人もいます。
画面の光が視界に入るので目障りです。
しかも、たった今撮影した写真を確認していて、目の前に打ち上げられている花火を見ていません。
「花火好きなの?嫌いなの?どっちなの?」と思ってしまい、やはり気が散ります。
とにもかくにも、近くで花火の撮影をされると、気が散るのです。
だから私は、スマホで花火の写真を撮る人が嫌いです。
一眼レフで撮影するのはいい
ちなみに、「スマホで花火の写真を撮る人」は嫌いですが、「一眼レフで花火の写真を撮るガチな人」はいいと思います。
ものすごく綺麗に撮影できますしね。写真展などで、プロが撮影した花火の写真を見ると感動します。
こう書くと、「そんなの差別だ」と思う人がいるかもしれません。
スマホはダメで一眼レフならOKとはいったい何事だ、と。
たとえるなら、「爆音を立てて走る車」ですね。
改造した軽自動車が爆音を立てて走っていたら「うるさいな」と思いますが、フェラーリが爆音を立てて走っていたら「素敵やん」と思うでしょう。
この感覚に似ています。一眼レフはいいのです。
花火と一緒に写るのは無理
それから花火会場には、花火を入れた自撮りに挑戦する女子もいます。
花火がパッと開いた瞬間にキメ顔でシャッターを押すわけですが、たいていは顔が暗く写ります。
そして、たいてい次はフラッシュを焚いて撮影します。すると今度は、顔はバッチリ写っているものの、花火の存在感が薄れます。
そうした女子を見るにつけ「両方は無理だからあきらめて」と思ってしまい、気が散ります。
まとめ
花火は刹那の美しさを楽しむからこそいいのです。
パッと光って一瞬で散ってゆく。「あぁ綺麗だな」これでじゅうぶんではありませんか。
写真におさめて後日楽しもうなどと欲張ってはいけません。
それから、「これ見て。花火大会行ってきたの」と写真を見せられた人は、たいてい反応に困ります。「謎の爆発物」にしか見えないからです。やめましょう。
以上、「スマホで花火の写真を撮影する人が嫌いだ」でした。