この記事では「S660の騒々しさ」について書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
S660は騒々しい車
レンタカーでS660を2日間レンタルしました。
もっとも印象的だったのは「やかましさ」だったといえるほど、S660は騒々しい車でしたね。
盛大なエンジン音と風切り音はけっして看過できるものではありません。
チープでうるさいエンジン音
S660はMR(ミッドシップ)なので、構造上、運転席の後部からエンジン音が聞こえてきます。
ホンダとしては「あえてエンジン音を聞かせて気分を上げる」狙いだったらしく、防音材などもなく、ストレートにサウンドが届いてきます。
ですが、これがとにかく気分を盛り下げるんですね。
ただの軽自動車のエンジン
S660といえど軽自動車ですから、エンジン音がとにかくチープでちゃちいんです。
妻にいわせれば「軽トラにずっと煽られている」かのような音がします。
これで気分が上がる人などいるのでしょうか。
耳を塞ぎたくなるほどショボい音なので、できれば室内に響かない設計にしたほうが良かったですね。
ルーフを開けるとチープなエンジン音がより鮮明に聞こえてくるので、あまりオープンで走ろうという気になれませんでした。
コペンは秀逸
音に関して秀逸なのが、S660と比較されがちなダイハツコペンです。
かつて乗っていたコペンローブは、標準仕様の野太い排気音が魅力的で、オープンドライブの気分を高めてくれました。
音に関していえばコペンの圧勝です。
軽自動車らしからぬコペンにたいし、S660からは、どんな軽自動車よりも"軽自動車"であることを意識させられる嫌な音がします。
盛大な風切り音
屋根を閉めてS660で高速道路を走ったところ、盛大な風切り音が車内に響きました。
音の出所はフレームとルーフのつなぎ目です。
屋根は正しく閉まっているにも関わらず隙間風が入ってきて、なんともやかましかったですね。
低速で一般道を走っているぶんには問題ありません。
高速道路を走り出したとたんにゴーゴーという風切り音に見舞われるのです。
後方からは頑張っているエンジンの音も聞こえてくるため、車内は騒音のダブルパンチ状態でした。
S660が静粛性を求める種の車ではないのは承知していますが、それでも好きな音楽を聴きながら運転できる程度の静けさは欲しいと思いました。
まとめ:S660は賑やか
S660は賑やかな車でした。
マセラティのような美しい音色ではなく、ただただ耳障りな音がドシドシ耳に届きます。
なんというか、S660を運転しているとジャイアンの歌を聴いているような気分になるのです。
誰もジャイアンのリサイタルを聴きたがらないのといっしょで、S660のエンジン音で喜ぶ人は誰もいないと思います。
スポーツカーを運転する楽しさには「音」も深く関係しているので、もうすこしドライバーの気分を高めてくれる工夫があれば良かったのですが。
なお感性は人それぞれですが、S660のサウンドに関しては、100人中99人が本記事の内容に同意してくれるはずです。
嘘だと思ったらレンタカーなり試乗なりで実際にS660を運転してみてください。
残念なサウンドに残念な気分になることでしょう。
以上、S660のうるささについてでした。
本記事でサラッと書いた「高速道路の走行」が、じつはわりと命がけだったり。