【なぜ】フィアット500が「軽自動車」ではない理由

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フィアット500は軽自動車ではありません。

 

その証拠に、軽自動車のトレードマークである「黄色いナンバープレート」をつけて走っているフィアット500を見たことがないはずです。

 

フィアット500はボディサイズが小さいため軽自動車のように思えますが、分類上は、普通車に該当します

 

では、フィアット500はどうして軽自動車に分類されないのでしょうか。 

 

この記事では、

  • 軽自動車の規格とは
  • フィアット500がオーバーしているもの

など、「フィアット500が軽自動車ではない理由」をわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

フィアット500が軽自動車ではない理由

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フィアット500は軽自動車ではありません。

なぜなら、軽自動車の規格におさまっていないからです。

 

たとえば、アイスクリームを名乗るためには、

  1. 乳固形分10%以上
  2. 乳脂肪分8%以上

これらの基準を満たしている必要があります。

 

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どちらか片方でも満たせていない(つまり乳成分が少ない)場合、その商品は、アイスミルクやラクトアイスと表記しなければなりません。

 

軽自動車もおなじです。

軽自動車を名乗るためには、満たさなければならない基準が存在しています。

そして、フィアット500はその基準を満たせていない、ということです。

 

フィアット500はああ見えて普通車ですので、

  • 自動車税
  • 高速道路の利用料金

など、オーナーは普通車のそれを支払っています。

 

軽自動車であるための規格がコレ

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軽自動車を名乗るためには、大きくわけて2つの基準をクリアしなければなりません。

 

  1. ボディサイズ
  2. エンジン排気量

これら2つにたいして、軽自動車には制限が設けられています

 

まず、軽自動車のボディサイズは、

  • 全長:3,400mm
  • 全幅:1,480mm
  • 全高:2,000mm

これらの数値が上限であり、超えてはいけません。

1mmでもオーバーした場合、その車は軽自動車ではなく「普通車」となります。

 

では、フィアット500のボディサイズはどうでしょうか。

  • 全長:3,570mm(170mm超過)
  • 全幅:1,625mm(145mm超過)
  • 全高:1,515mm(クリア)

このように、全長および全幅が、軽自動車の枠内におさまっていません。

ゆえに、フィアット500は普通車扱いとなります。

 

 

エンジン排気量の上限

軽自動車であるためには、エンジン排気量を660cc以下におさめなければなりません。

 

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フィアット500に搭載されているエンジンは、

  • 875cc
  • 1,240cc

この2タイプで、いずれも排気量の上限(660cc)をオーバーしています。

 

つまり、フィアット500がクリアしている基準は「全高だけ」で、

  1. 全長
  2. 全幅
  3. エンジン排気量

これらすべてにおいて軽自動車の枠をはみ出してしまっています。 

 

そもそも軽自動車という規格自体、日本にしか存在しません。 

ゆえにイタリア車であるフィアット500が、ニッポンに存在する「軽自動車の枠」をわざわざ意識して作られていないのは当然です。

 

たとえるなら、私たちがSNSヘ投稿する際に、「これをイタリア人が読んだらどう思うだろう」などと意識しないようなものです。

 

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ちなみにフィアット500をスポーティにチューンアップしてできているアバルト595もまた、

  1. ボディサイズ
  2. エンジン排気量

ともに軽自動車の規格におさまっていないため、普通車となります。

 

まとめ

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フィアット500が軽自動車ではない理由をお伝えしてきました。

フィアット500が黄色いナンバープレートを付けれないのは、軽自動車の枠をはみ出しているからです。

 

ちょうど私たち大人が、体が大きいせいでベビーカーに座れないようなものです。

われわれは大きくてベビーカーに乗れませんし、フィアット500は大きくて黄色いナンバーをつける資格がありません。 

 

軽自動車を名乗るためには、

  • 全長:3,400mm
  • 全幅:1,480mm
  • 全高:2,000mm
  • エンジン排気量:660cc

この枠内におさまっていなければなりません。

 

たとえばホンダの軽自動車N-BOXのスペックを見てみると、

  • 全長:3,395mm(5mmマイナス)
  • 全幅:1,475mm(5mmマイナス)
  • 全高:1,790mm(210mmマイナス)
  • エンジン排気量:658cc(2ccマイナス)

このように、ギリギリ軽自動車の枠内で設計されていることがわかります。

 

それから追加情報として、軽自動車には、「64馬力自主規制」というものが存在しています。 

ただしこれはメーカーの自主規制(勝手に上限を決めているだけ)であり、馬力は、軽自動車の規格で定められていません。

 

ほんとうはターボエンジンをチューニングして65馬力以上にすることも可能ですが(それでも軽自動車のまま)、自主規制により、64馬力を守っています。

このあたりの背景はやや複雑ですので、興味があれば調べてみてください。 

 

以上、フィアット500(チンクエチェント)が軽自動車ではない理由でした。

結論。軽自動車にはボディサイズとエンジン排気量に関する規格が存在していて、フィアット500は、そのどちらもオーバーしているから。だから軽自動車ではなく、普通車に分類されてしまう。結果、軽自動車のメリットである税の優遇措置などは受けられない。

 

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