軽自動車に乗っているだけで、ほかのドライバーから理不尽な扱いを受けることがあります。
たとえば、
- 強引に割り込まれる
- やたら車間を詰められる
- 対向車に無茶なタイミングで右折される
といった具合です。
どうしてこんな「嫌な思い」をするのかといえば、そう、軽自動車が舐められているからです。
メルセデス・ベンツやBMWと違って周囲が萎縮し、気を遣ってくれることはありません。
普通車やトラックのドライバーから、軽自動車は"下"に見られています。
では、軽自動車に乗っていても舐められないようにする方法はあるのでしょうか。
そもそもなぜ、軽自動車だというだけで見くびられてしまうのでしょうか。
この記事では、
- 舐められない軽自動車もある?
- どうすればストレスから解放される?
など、「軽自動車が舐められる理由と対策」をわかりやすく解説します。
安心して軽自動車に乗るため、ぜひ参考にしてみてください。
軽自動車が舐められる3つの理由
軽自動車に乗っているだけで他のドライバーに舐められるのは、"自分よりも下"だと判断されるからです。
たとえば、高速道路の追越車線を走っていて後ろから真っ黒なメルセデス・ベンツが迫ってきたとき、すぐ道を譲るのではないでしょうか。
理由はシンプルで、なんだか恐ろしいからです。
軽自動車はこの逆で、"なんだかショボい"から軽く見られます。
軽自動車が舐められる理由としては、
- 価格が安いから
- ボディが小さいから
- パワーが弱いから
この3つが挙げられます。
いったいどういうことか、それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
1. 車両価格が安いから
軽自動車の魅力のひとつに「コストの低さ」があります。
たとえば、
- 車両価格
- 自動車税
- 高速道路の利用料金
軽自動車のこれら料金は、普通車よりも安く設定されています。
だから世の中には、軽自動車を"貧乏人の乗り物"だと思ってバカにしている人がいるのです。
この手の人々は、軽自動車を見たら反射的に"貧乏人"だと決めつけて気分が大きくなり、逆に高級車を見ると"お金持ち"だとジャッジして萎縮します。
つまり、自動車の価格によって「勝った負けた」と判断している人たちがいる、ということです。
このヒエラルキーをピラミッド型で表すなら、頂点が高級車、その下が普通車、最下層が軽自動車となります。
軽自動車にはステータスがありません。
だから軽自動車以外のドライバーに見下され、
- 割り込まれる
- 車間を詰められる
- 対向車に無茶な右折をされる
といった"被害"に遭うのです。
もちろん、「軽自動車は貧乏人の乗り物」は真実ではなく、ただの思い込み(偏見)です。
軽自動車に乗っているお金持ちなどいくらでも存在します。
がしかし、一部の人々から"貧乏人"だと決めつけられてしまうのは避けようがありません。
「私は金持ちだ。車に興味がないだけだ」などというステッカーをリアガラスに貼っておくわけにもいかないでしょう。
「安いクルマだから下」との決めつけから逃れるためには、軽自動車ではなく、普通車(コンパクトカーでもOK)に乗るのが一番です。
軽自動車とコンパクトカーの車両価格はさほど変わりませんが、周囲から受ける扱いは大きく変わります。
2. ボディが小さいから
軽自動車のボディサイズには上限があります。
ホンダのN-BOXをイメージしてみてください。
あれが軽自動車の大きさの限界です。
N-BOXよりも全幅を広げたり、全長を伸ばしたりすると、軽自動車ではなく普通車になってしまいます。
ところで、これまで大きな自動車を運転した経験はありますか?
大きな自動車というのはたとえば、
- SUV(ハリアーやCX-5など)
- ミニバン(アルファードやノアなど)
これら普通車です。
こうした大きなクルマの運転席に座ると、なんだか自分が偉くなったような気がして、気分まで大きくなってしまうものです。
だから大きな自動車に乗っているドライバーほど、軽自動車を見下しがちです。
「どけどけ、俺様が通るぞ」ってなもんです。
ボディの小ささで舐められないためには、N-BOXやタント、スペーシアなどハイトワゴン系の軽自動車に乗るのが良いでしょう。
全高が高く、軽自動車のなかでも「大きいほう」だからです。
これとは反対に、
- コペン
- S660
- ラパン
- アルト
- ミライース
といったボディが小さな軽自動車に乗っていると、舐められる頻度がグッと高まります。
ちょうど、豪邸はスゴくて小さな平屋は大したことない、みたいな(サイズ頼りの)感覚でまわりから見られるのでしょう。
もし軽自動車に乗っていて、後ろを走る自動車の車間距離の近さに迷惑しているなら、リアに「後方録画中」のステッカーを貼っておくと良いかもしれません。
あなたの顔とクルマのナンバー、行いはすべて録画していますよ……と後続車ドライバーへの牽制になるからです。
ネット通販サイトAmazonでは、こちらのステッカーが売れています。
「でもドライブレコーダーが付いていない」
という方もいるでしょうが、ハッタリで構いません、「後方録画中」のステッカーだけ貼っておきましょう。
ちょうど駐車場にダミーの防犯カメラを設置するようなもので、どうせ嘘だとはバレないので、バッチリ牽制できます。
理不尽な理由で舐めてくる相手にたいして、フェアに闘う必要はありません。
3. パワーが弱いから
軽自動車がもっとも舐められるシチュエーションは「高速道路で追越車線を走っているとき」かもしれません。
というのも、普通車にくらべて軽自動車はパワーがないからです。
軽自動車には「64馬力自主規制」というルールが存在しているため、64馬力を超えられません。
したがって、
- ターボエンジン車:64馬力
- ノンターボ(自然吸気)車:48〜54馬力
このあたりが軽自動車の一般的なパワーです。
それにたいして、ヤリスやフィットといったコンパクトカーは100馬力近くあります。
たいていのSUVは150〜200馬力ほどありますし、レクサスLXやランドクルーザーに至っては400馬力近いパワーを有しています。
ちなみに、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンといったスーパーカーの最高出力は720馬力です。
早い話が、軽自動車の比ではない、ということです。
追越車線を走っている軽自動車というのは、普通車ドライバーの目に"競走馬に混ざっているチワワ"のように映っています。
100馬力程度のコンパクトカーと64馬力の軽自動車でもパワーに大きな差があります。
だからこそ、軽自動車で追越車線を走っていると「どけどけ」といわんばかりに普通車に車間を詰められることがあるのです。
不快な思いを避ける対策としては、
- 後方録画中ステッカー
- 後ろに車がいない時に抜かす
といった方法が有効です。
「ミラーに普通車が映ってるけど、まだ距離があるから追越車線に出ちゃえ」と車線変更すると、すぐに追いつかれ、車間を詰められる恐れがあります。
とくに上り坂で前の自動車を抜かす際にはご注意ください。
軽自動車のパワーでは足りず、ぜんぜん加速しない……後ろのドライバーの顰蹙を買う……なんてことが起こりえます。
高速道路に限らず、アップダウンの激しい峠道にもおなじことがいえます。
パワーがあるクルマに乗っている人間ほど気が大きくなっている(周囲に格の違いを見せつけたい)ので、危険な運転に巻き込まれないよう注意が必要です。
まとめ
軽自動車はしばしば舐められます。
というのも、
- 価格が安い
- ボディが小さい
- パワーが弱い
これら3つの「舐められ要素」を有しているからです。
一番良いのは「周囲の目など気にしないこと」ですが、割り込まれたり車間を詰められたりしたら気にしないわけにはいきません。
そこで対策として、軽自動車にこだわるなら、
- ハイトワゴン系を買う
- 後方録画中ステッカーを貼る
- 高速道路では基本的に走行車線を走る
こうした工夫をするのが良いでしょう。
「舐められるのは嫌だ。気分が悪い」
という方は、軽自動車ではなく、普通車を買うことをおすすめします。
軽自動車よりも新車価格が安い普通車はたくさんありますし、中古で探せばもっと安く手に入ります。
それでいて、同時に軽自動車以上のステータスも手に入ります。
「でも普通車は維持費が……」
と気になるかもしれませんが、
- 軽自動車:10,800円
- コンパクトカー:30,500円
このようにせいぜい自動車税が高いくらいで、ほかはたいした違いがありません。
年間2万円の差額です。
ぜひ普通車を検討してみてはいかがでしょう。
普通車なら舐められにくくなるばかりでなく、よりいっそうの馬力、静粛性、積載性、居住性、快適さなどがセットでついてきます。
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以上、軽自動車が舐められる理由と対策でした。
【結論】軽自動車は安い、小さい、パワーが弱い。だから見下されがち。大型バイクは舐められないが、原付は舐められるのとおなじ。対策としては、背の高い軽を買うか、後方録画中で牽制するか、軽をやめて普通車を買うか。もっとも低コストの選択肢は、気にしないこと。
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実際にドライブレコーダーが付いていなくても構いません。
安い自動車に乗るお金持ちの考えについて、当サイトにはこんな記事があります。
軽自動車は貧乏人の乗り物……そんな一部の声(偏見)を気にする必要はありません。