「ストレスが髪に良くない」なんて話をよく聞きますよね。薄毛の原因になる、と。
でも、「だからストレスを溜めない生活を目指そう」というのは無理な話です。
すでに薄毛に悩んでいる者にとっては"ハゲかけていること"こそが最大のストレスであり、この薄毛のストレスから逃れることなど不可能だからです。
薄毛に気づく、ストレスが溜まる、薄毛が進行する、さらに悩む、さらにストレスが溜まる、さらに薄毛が進行する……まさに負のスパイラルといえるでしょう。
ストレスでハゲるだなんて、ふざけた話だと思いませんか?
ストレスがハゲの要因の時点でゲームオーバー
薄毛はどんな人にも相当なストレスを与えます。
髪が薄くなりかけてきたら誰だって落ちこみますし、誰だって対処法を探しますし、誰だって改善できるよう必死に努力します。
ただ、薄毛の原因を調べると必ず「ストレス」の4文字が出てくるんですよね。
ストレスで血行が悪くなり抜け毛が増えるので、まずはストレスを溜めない生活を心がけましょう、って。
どうやってストレスを溜めずに生きろと?
いや、「薄毛に悩んでいるのにどうやってストレスを溜めずに生きろと?」という話なんです。
こんな滅茶苦茶なアドバイスはありません。
「ストレスを感じるなら会社を辞めて悠々自適に暮らしましょう」といってるのとおなじレベルです。
無茶いうなよ、といいたくなってしまいます。
それができないからストレスを感じているんだろうが、と。
「散歩やジョギングをしましょう」だと?
それでウェブサイトを見ていると「ストレス解消のために外に出て体を動かしましょう」なんてふざけた助言が書かれていたりするんですよね。
歩いている最中にどこかで笑い声が聞こえたら「おれのハゲを見て笑っているんじゃないか?」と不安になり、ストレスが溜まります。
すれ違いざまに頭部を見られたら「あぁジョギングして血行を良くしてもハゲる人はハゲるんだな」と思われただろうなと想像して、虚しい気分になり、やはりストレスが溜まります。
つまり散歩やジョギングをしたところでストレスが溜まるだけ。ストレス発散とは真逆の効果をもたらします。
ハゲから遠ざかるどころか、着実にハゲへと歩みを進めてしまうのです。
「趣味に打ちこもう」だと?
「週末は趣味に打ちこんでストレスを発散しましょう」なんてアドバイスも、ハゲに悩む者には意味がありません。
読書をしようと思い本屋へ行っても、気が付いたら「髪にいい食べ物」なんて本を手にとっていて、悲しくなるんです。
気晴らしに映画館へ行ったって、ハゲを気にして一番後ろの席に座ってしまい(上から頭を見られるのが恥ずかしいので)、全然楽しめません。
一番後ろの席なんて迫力がありませんからね。
ハゲのストレスがハゲを加速させる
スポーツもダメ。趣味もダメ。恋愛はもっとダメ。
ハゲのストレスは八方塞がりで、どこにも出口がありません。
どこにもストレスの出口がないこと、はけ口がないことそれ自体にもストレスを感じ、ストレスがさらに増大し、増大したストレスがいっそうハゲを加速させます。
ハゲるというのは、底なし沼に足を踏み入れるも同然です。
抜け出すことなどできるはずもなく、もがけばもがくほど事態は悪化していく。
底なし沼に落ちた者を待ち受けるのが「死」であるならば、薄毛地獄に落ちた者を待ち受けるのは「光」です。
とはいえ希望なんかではなく、光という名の地獄ですが。
結論:ハゲたら終わり
『IT〜それが見えたら終わり〜』というホラー映画があります。
薄毛も同様で、『IT〜ハゲ始めたら終わり〜』なのです。
残念なことに、ひとたびハゲ始めてしまったら、もうどうにもできません。
いつ何どきも薄毛の悩みが頭にこびりつき、対照的に髪は頭から抜け落ち、ストレスが増大し、太陽が昇り、そして沈むのです。
風呂場で濡れた頭部を見つめ、現実を目の当たりにし、鏡から目をそらし、濃いすね毛が目に入るのです。
ハゲ始めてしまった者にできることといえば、現実に抗ってストレスを膨らませることではなく、薄毛を受け入れて薄毛とともに生きていくことです。
「ハゲ 俳優」と調べ、海外のダンディーな薄毛俳優たちの存在を知り、勇気をもらうことです。
ハゲは人生の終わりではありません。
ドライヤー生活が幕を閉じるだけです。
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以上、「ストレスでハゲる」だなんて、ふざけた話だと思わない?でした。
記事を読んだあなたの気持ちが少しでも軽くなり、毛髪が少しでも重くなれば幸いです。
ひとまず「薄毛なのにストレスを溜めないなんて無理だよ!」というストレスを溜めないようにしたいものです。