不倫をした芸能人が「このたびはご心配をおかけしてしまい申し訳ございませんでした」などとテレビで謝罪することがありますよね。
あれ、なんだか違和感がありませんか?
違和感を覚える理由はとってもシンプルで、"謝罪になっていない"から。
そこでこの記事では「芸能人の『ご迷惑をおかけし〜』が謝罪になっていない理由」を解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
「ご心配おかけし申し訳ございません」は謝罪になっていない
不倫をした芸能人が謝罪する姿を見るたびに、「なんでおれが謝られてるんだ?」と不思議な気持ちになります。
相手や自身の配偶者に謝るのはわかりますが、我々一般人にたいしての謝罪というのは、どうも意味がわかりません。
なんの被害もありませんし、とくに困ってもいない。
謝罪される筋合いはどこにもないわけです。
そもそも心配していない
そもそも、不倫をした芸能人を心配している人などいません。
不倫した芸能人にたいして「大丈夫かしら?」って、それはいったいどんな心配でしょう?
テストステロン値が高すぎやしないかという心配?そんな心配をする人こそ「大丈夫かしら?」ってな話です。
自分が心配されているなどという考えはただの自惚れです。
不貞行為を非難する人はいても、心配する人はいません。
「ご心配をおかけし申し訳ありません」
「ねぇお父さん。この人なにしたの?」
なんてこともあるわけで。
仮に心配していたとしても
仮に問題を起こした芸能人を心配していたとしても、謝罪をされるのはやはりちがいます。
心配するかどうかはこちらの問題であって、 心配したい人が勝手に心配しているだけなので。
ですから、カメラに向かって発言するなら「ご心配をおかけし申し訳ございません」ではなく、「ご心配いただき感謝申し上げます」ではないでしょうか?
これなら「ま、まぁな。いいってことよ」という気分になれます。
「ご心配をおかけし申し訳ございません」なんていわれても反応に困るだけです。
「なににたいして謝ってるの?」という話なので。
ご迷惑をおかけし〜も同様
謝罪にはもうひとつ「ご迷惑をおかけし〜」バージョンも存在します。
これもやはり意味がわかりません。
交通事故を起こしたことは、もちろん被害者にとっては大迷惑ですが、私にとってはなんら迷惑ではないからです。
カメラに向かって謝らなくていいから、被害者のところへ行って何度でも頭を下げてくださいと、そう伝えたいですね。
正しい謝罪の仕方
どの謝罪も的外れなので、滑稽に見えてしまうわけです。
視聴者は皆「べつにそこを謝って欲しいわけじゃない」と思っています。
もし芸能人が「そんなことこっちだって承知してるわ」と考えながら形式だけ謝罪しているのであれば、もはや茶番であり、わざわざ電波を使って放送する必要性すらないでしょう。
というわけで、的を射た正しい謝罪をご紹介します。
不倫をした場合の謝罪
不倫をした芸能人は「もうお前の顔なんか見たくないと思っている方もいるでしょう。ですが、こうしてノコノコと出てきてしまいました。申し訳ございません!」です。
交通事故を起こした場合
交通事故を起こした芸能人は「自動車メーカーは悪くありません。車はとても優秀です。悪いのは私のドライビングテクニックです!」です。
まとめ
「とりあえず形だけ謝罪しておけばいい」と考えていなければ、「ご心配をおかけし〜」などというセリフは出てきません。
謝罪に中身がありませんからね。ただただカメラに向かって頭を下げたいだけ。
そうすればとりあえずOKだと思っているのでしょう。
だから「ご心配をおかけし申し訳ございません」だなんていう、滑稽なフレーズが出てくるわけです。
これって「朝食にラザニアを食べてしまい申し訳ございません」とおなじレベルですからね。
「なんの謝罪?」ってな話ですから。
以上、芸能人の『ご迷惑をおかけし〜』が謝罪になっていない理由でした。
つい偉そうな文章を書いてしまい、ご心配、ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。