俳優やタレントは「〜させていただきました」という表現を好んで使います。
たとえば、
- 結婚させていただきました
- 出演させていただきました
- 主演を務めさせていただきました
といった具合です。
芸能人が使うこれらのおかしな言い回しに、あなたは違和感を覚えませんか?
この記事では、
- 了承はいらない
- 許可しているわけではない
など、「芸能人や俳優が使う〜させていただきましたの違和感」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
芸能人や俳優の「〜させていただきました」発言に違和感
芸能人や俳優は、なにかを「させていただく」ことが好きな奴隷気質をもっているようですが、結婚や交友関係に関しては、われわれ一般人の知ったことではありません。
「このたび私たちは結婚させていただきました」
といった芸能人の結婚報告は、違和感のかたまりです。
結婚するしないは本人たちの自由であって、誰かに承諾してもらう必要はありません。
ですので、「結婚しました」といえばじゅうぶんです。
なぜなら、私たち一般人がふたりを「結婚させてあげている」わけではないからです。
謙虚さや丁寧さのアピール?
「〜させていただきました」という表現によって、タレントは、謙虚さや丁寧さをアピールしたいのかもしれません。
なぜなら人気商売である芸能人にとって、好感度は欠かせないからです。
- 結婚させていただきました
- 出演させていただきました
- よく通わせていただいてます
果てには「仲良くさせていただいてます」なんて表現を使う俳優まで存在します。
彼/彼女らにどんな思惑があるのか知りませんが、「〜させていただきました」という言い回しは、長ったらしくて鬱陶しいだけです。
人々の好感を得るどころか、「言葉遣いおかしくない?この人、頭悪いのかな?」と視聴者に思われるリスクを孕んでいます。
ゆえに、〜させていただかないほうがマシです。
- 結婚しました
- 出演しました
- よく通っています
- 仲良くしています
これでじゅうぶんです。
上のような表現にたいして、われわれは誰も「生意気だ」や「偉そうだ」などとは思ったりしません。
私たちが許可したわけでもなく、そもそも誰の許可もいらない行為なので、勝手にどうぞ、ってなもんです。
謝罪文ではなぜ炸裂しないのか
「〜させていただく」ことが大好きな俳優や芸能人ですが、犯罪をやらかしてしまったときには、どういうわけかお気に入りの言い回しを封印します。
謝罪文において、
- お騒がせさせていただきました
- ご心配かけさせていただきました
- 大麻を所持させていただいております
- 複数の女性と不適切な関係を持たせていただきました
- 飲酒運転をさせていただき、前方の車に追突させていただきました
芸能人は誰もこのような表現を使いません。
あれほど好きだった「〜させていただく」は、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。
どうやら残念なお知らせのときには、芸能人は〜させていただかないようです。
そもそもタレントは奴隷や召使ではないので、「ご主人様。お食事の準備をさせていただきました」といったへりくだった表現を使う必要はありません。
あるいは芸能人やタレントというのは、私たち一般人に「生かされている」とでも、本気で思っているのでしょうか。
だとしたら、なんとも肩身の狭い商売です。
まとめ
炎上を恐れるあまりリスクマネジメントが行き過ぎたせいなのか、さまざまな芸能人が「〜させていただく」という気持ちの悪い表現を用いるようになりました。
本作には主人公役で出演させていただきました。
ヒロイン役の〜さんとは以前にもお仕事をさせていただいたことがあります。
本作でふたたびご一緒させていただけて、たいへん嬉しく思わせていただいております。
一生懸命お芝居させていただきましたので、ぜひ劇場に足をお運びいただき、ご鑑賞いただけましたら幸いです。
こんなまどろっこしい舞台挨拶は誰も見たくありません。
偉そうに思われて炎上するリスクだけでなく、気持ち悪い日本語を使って頭が悪いと思われるリスクに関しても、マネジメントが必要です。
仲良く|してます。
仲良く|させていただいてます。
このように、意味のない文章の割合が増えるほど、何をいってるんだかわからなくなるからです。
むしろ忙しい現代人に気を遣うなら、端的な表現を用いて、要点のみをズバッと話すべきではないでしょうか。
われわれは誰も「〜させていただきました」を聞くのに時間を割きたくありません。
以上、芸能人や俳優が使う〜させていただきましたの違和感についてでした。
結論。仲良くさせていただいてます、は誰にたいしてへりくだっているのか。ただ語尾を「させていただいております」にすれば良いとしか思っていないようで、頭が悪そうに見える。誰かに仕えるのが好きなら、天職であるメイドやボーイに転職すべき。
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