羽田圭介著『メタモルフォシス』を読んだ感想【ネタバレなし】

作家・中村文則が「これは羽田圭介の最高傑作だ」と絶賛した本があります。

それが『メタモルフォシス』です。

 

この記事では、羽田圭介著『メタモルフォシス』を読んだ感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

なお、ネタバレはいっさいありません。

 

 

羽田圭介著『メタモルフォシス』の感想

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『メタモルフォシス』には2つの作品が収録されています。 

1つは「メタモルフォシス」で、もう1つが「トーキョーの調教」です。

 

トーキョーの調教……?と引っかかった方もいるかもしれませんね。

そう、これらはいずれもSMクラブに通う男性の物語なのです。

ゆえにあまり具体的な内容は書けませんので、想像力を膨らませて読み進めていただけると幸いです。

 

羽田圭介の顔が邪魔する

世の中には「作家はあまり顔を出さないほうがいい」という意見があります。

本作を読んでいて、まさにその通りだと思いました。

 

羽田圭介は作家のなかでもメディア露出の多い部類に入ります。

私は(特徴的な)彼の顔をバッチリ思い浮かべることができますし、あなたもボンヤリと想像することができるでしょう。

 

だから本書を読んでいて、主人公が嬢王様にあんなことやこんなことをされている描写で、つい羽田圭介を想像してしまうのです。

 

「これ本人が体験したよね?」と。

で、ちょっと引いてしまう。

もちろん、本人はSMを体験せず、緻密な取材と卓越した想像力を駆使して書いた可能性もじゅうぶんあります。

 

読者にそのあたりの真相はわかりませんが、なんにせよ、脳裏にチラつく羽田圭介の顔が厄介でしたね。

もしあなたが羽田圭介の顔を知らなければ、知らないままのほうが、(彼の作品を読む上では)たぶん幸せです。 

 

 

人によっては拒絶反応を示すかも

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内容が内容なだけに、なかなかエグい描写もあったりするので、免疫がない人(つまり大抵の人)は拒絶反応を示すかもしれません。

 

私にも本作を読んでいて「ちょっとこれは……」と感じる箇所がいくつかありました。

人によっては「気持ち悪くてもう読みたくない」と途中で投げ出してしまってもおかしくない内容です。

かなり読む人を選ぶ作品だといえるでしょう。 

 

私は「怖いもの見たさ」とでもいうべきか、好奇心を刺激されてしまい、グングン読み進めてしまいましたが。

 

いつ読んだらいいのか

『メタモルフォシス』はすくなくとも食前や食事中、食後に読むべきではありません。

気分が悪くなってしまう可能性があります。

 

それから変に興奮しないよう、寝る前も避けましょう。

就寝前に読むと、脳が刺激されてしまい、なかなか寝付けなくなる恐れがあります。

睡眠モードから覚醒モードに切り替わってしまうのです。

 

寝起きに読む内容でもありませんし、電車のなかで読んでいて他人に見られたらマズいですし、読むのに適したタイミングがほとんどありません

ちなみに私は、歯医者の待合室でこっそり読んだりしていました。 

 

まとめ

本当はもっと具体的な内容について触れたいのですが、ブログや広告の規制により、そういったテーマについて書くことができず残念です。 

 

ただ、読者のみなさんには「なんだかヤバい小説」だということは伝わったことでしょう。

この小説が持つ「ヤバさ」が伝われば、それでじゅうぶんです(映画ならR-15くらい)。

 

百聞は一見にしかず。すこしでも興味を持った方は、勇気を出して『メタモルフォシス』チャレンジしてみてください。

ちなみに本作は芥川賞候補作です。受賞は逃してしまいましたが、個人的には、(勝手に)芥川賞だと思っています。

 

メタモルフォシス (新潮文庫)

メタモルフォシス (新潮文庫)

 

以上、羽田圭介著『メタモルフォシス』を読んだ感想でした。

書いた羽田圭介も、絶賛する中村文則も、変態ですね。