ネット上でよく、他人の貯金事情について知りたがる人を見かけます。
「いくら貯金がありますか?」だとか「月々どれくらいの額を貯蓄に回していますか?」だとか。
こんなことにはまったく意味がないのでやめるべきです。
この記事では「他人の貯金額を知ることが無意味なワケ」を書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
他人の貯蓄額を知っても意味がない
他人の貯蓄額を知りたがる人には2種類います。
- 自分で考えられない人
- 好奇心旺盛な人
後者はさておき、問題は前者です。
貯金をしようと考えている、あるいはすでに貯金をしているのだけども、自分のやっていることが合っているのかわからないんですね。
だから「もしかして少なすぎるんじゃないか?」と不安になり、他人の貯金額を聞きたくなってしまう、と。
ですが、他人の貯蓄額を知ったところで何にもなりません。
そもそも信憑性がない
そもそも、貯蓄額なんていくらでも嘘がつけます。
「28歳です。貯金額は600万円です」という書き込みが本当かどうかを検証することなどできません。
であれば、そうした信憑性に乏しいデータを集めたところで、やはりなんの役にも立たないわけです。
本当は貯金なんてまったくないのかもしれませんし。
でも、そうした他人の貯金残高を知ってしまうと「自分はこのままだとマズい。ぜんぜん足りていない」などと不安になりますよね。
つまり百害あって一利なし。
人の貯蓄額を知ってもいいことなんてありません。
然るべき貯金額は人それぞれ
だいいち、「自分の貯金額が少ないのかどうか」は他人と比べてもわかりません。
なぜなら人それぞれ置かれている状況がちがうからです。
親が莫大な財産を持っていて、親の死後に相続できるのだとしたら、貯金をする必要はなさそうです。
たとえ40歳で50万円しか貯金がなかったとしても問題ないでしょう。
そのため、「なぜ貯金をしているのか」という目的を明確にし、「いつまでにいくら貯める必要があるのか」をハッキリさせなければなりません。
ここを自分できちんと把握していれば、わざわざ他人と比べる必要なんてありませんよね。
「このままのペースで貯めていけば目標額に到達できるのか」を判断するだけでいいので。
漠然とした不安がある?
もしかして、「老後のために〜円貯めよう」などという具体的な額が見えておらず、とりあえず貯められるだけ貯めようとしていませんか?
それはあなたが将来にたいして「漠然とした不安」を抱えている証拠です。
きっと1000万円貯まったとしても、その不安はなくなりません。
2000万円、3000万円貯まってもおなじです。
残念ながら、お金がいくら貯まっても、あなたは不安なまま日々を過ごすことになるでしょう。
もし「心配しないで済むようにお金を貯めなきゃ」と考えているのなら、お金ではない手段で不安にアプローチしてみてはいかがですか?
まとめ
他人の貯金額ばかり気になる人は、まず自分の将来にたいして不安を抱いています。
それから、現在の自分の行いについても自信がありません(同世代に比べて貯金額が少ないんじゃないか、など)。
そんな人は、「お金を貯めること」以外の方法で不安を消すのがおすすめです。
たとえば読書をしてみたり。
というのも、あなたが本当に望んでいるのはたくさん貯金をすることではなく、「なるべく不安を抱かずに生活すること」だと思うので。
(上の本おすすめです。私は読みました)
以上、他人の貯金額を知ることが無意味なワケでした。