KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)で電子書籍を出版する際には予約販売機能が使えます。
あらかじめ発売日を告知しておき、ユーザーからの注文を受け付けることができるんです。
もし自分の電子書籍に予約注文が入ったら、熱心な読者がいる証になります。
「はたしておれには熱心な読者がついているのだろうか?」
確かめたくなったので、予約注文を受け付けてみました。
結果をこの記事でお伝えしていきます。
KDPの予約注文機能を使って出版してみた
まず結論から書いてしまいます。
予約は1件も入りませんでした。
誰からも待ちわびられることなく、ひっそりと出版当日を迎えることに。
2冊目の電子書籍(ショートショート)だったので、1冊目読者からの注文が押し寄せるのではないかと思ったのですが、押し寄せませんでした。
予約が入らなかった理由は以下のように分析しています。
3日後に設定していたこと
まずは、予約受付期間が短過ぎたことが挙げられます。
というのも、予約注文の受付を始めたのは発売の3日前。
予約注文には「本の告知」ができるメリットがあるのですが、たったの3日間では、告知期間として不十分です。
せめて2週間前、1ヶ月前から予約注文を始めるべきでした。
そうでなければ予約注文の意味がありません。
電子書籍を予約する意味はある?
考えてみれば、読者にとって電子書籍を予約するメリットとは何でしょう?
これがもし紙の本なら「在庫を確保しておいて発売日にすぐ手に入る」という確実性が得られます。
だから紙の本を予約する読者の気持ちはわかります。
しかし、電子書籍が品切れになることなどありません。
初日に100万部売れようと、1000万部売れようと、購入者にはすぐに配信できます。単なるデータですからね。
予約するメリットがない
とすると、電子書籍を予約注文しておくメリットはないと思うんです。
初回特典があるわけでも、安く買えるわけでもない。
さらには品切れもにならない。
だったら発売日を待って、誰かが購入するのを待って、レビューを見てから買うかどうかの判断すればいいや、と。
読者はそんな冷めた態度になってしまう気がします。
強いてメリットを挙げるとすれば「買い忘れを防げる」ことくらい。
そもそも熱心な読者であれば、買い忘れることなどないような気もしますが。
ですので、個人的に「読者にとって予約注文をするメリットはない」と考えています。
まとめ
KDPの予約注文機能を使って出版してみた結果をお伝えしてきました。
2冊目となる電子書籍に予約が1件も入らなかったこと。
受付期間が3日しかなかったこと。読者にとって電子書籍を予約するメリットが乏しいこと。
これらが上記の内容です。
はい、肝心な部分に触れていません。
それは「書いているものがツマラナイのでは?」ということです。
あえて触れませんでした。
「私のショートショートがツマラナイからです」なんて、 そんなこと書いてしまったら作者として終わりなので。
ショートショートが面白いかどうかは、みなさんのご想像、あるいはご判断にお任せします。
予約注文こそなかったものの、読んでいただいてはいます。
そもそも「電子書籍の予約注文」というシステムが滑稽な気が……。
以上、KDPの予約販売機能を使って2冊目の電子書籍を出版してみた結果でした。
「そんなに魅力的な機能ではない」というのが結論です。
KDP作家のみなさんは、予約販売などせず、発売日にポーンと出版してもいいのかもしれません。
KDPのペーパーバック出版に関して、当サイトにはこんな記事があります。