168kmの山道を寝ずに走りつづけるという、とんでもないレースがあるのをご存知ですか?
この記事では、鏑木毅著『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』の感想
著者はプロのトレイルランナーです。
トレイルランというのは山岳レースとも呼ばれ、舗装されていない山道を走る競技のことをいいます。
トレイルランの最高峰であるUTMBというレースでは、2500m級の山を10個乗り越え、168kmの道のりを寝ることなく走りつづけるのだとか。
上級者しか参加できないにもかかわらず、7割がリタイアすることもあるという過酷なレースです。
なお、著者はこのUTMBにおいて3位になった実績を持っています。
そんなハードなレースをやり抜くためには、体力はもちろんのこと、屈強な精神力が欠かせません。
本書には、いかにして著者がメンタルを鍛え、練習をこなし、厳しいレースを乗り越えてきたのかが書かれています。
好きなことを仕事に
鏑木氏はプロのトレイルランナーです。
プロなので、トレイルランだけで食っています。
著者曰く「好きなことを仕事にできている」とのこと。
好きなことだけをやって生きていけれるなんて、羨ましい限りです。
できれば私もコタツで文章を書いて生きていきたい……。
が、著者は「仕事にすると純粋な楽しさが失われてしまう」といいます。
仕事になったとたんに、結果を出さなければならない、というプレッシャーが生じるため、楽しめなくなってしまうのだとか。
とはいえ一時的なもので、うまくいけばまた楽しさは戻ってくるようです。
好きなことだけで生きるのもラクじゃないんですね。
なお、本書には 「好きなことを仕事にしつづけるコツ」についても書かれていました。
誰かのために努力する
レースをしていて本当にツラくなったとき、心の支えになるのは家族の存在だといいます。
誰かのためだと思えなければ極限状態は乗り越えられない、と。
これは禁煙もおなじだと聞いたことがあります。
「誰かのため」にタバコをやめようとしている喫煙者はやめられるが、「誰かのため」という動機がない喫煙者はやめられない。
吸ってる本数も喫煙歴も禁煙には関係ない。誰かのためだと思えるかどうかだ、と。
自分にとってツラいこと、苦しいことに臨むときには、他者の存在が欠かせないようです。
著者の場合はそれが家族だとか。
誰かのため。大事ですね。
まとめ
著者は、トレーニングでラクをしたいと思うこともあるそうです。
そんなときは「これは遊びなんだ」と考えるとのこと。
つねに楽しむ姿勢を持つことが大事なんですね。
なるほど。私も会社での仕事がダルくなってしまったら「これは遊びなんだ」と考えるようにしてみます。
で、ときどきジャンプしながら奇声をあげたり。
それから、モチベーションを上げるための方法、ランニング中に考えていること、マイナースポーツ選手がプロになるのに欠かせない要素など、さまざまな情報が載っていました。
これらの知識を活かせば、プロの散歩男になれるかもしれない……。
スポンサーを募り、散歩で生きていけれたらいいなぁと考えています。
ブラブラ歩くのが好きなので。
以上、鏑木毅著『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』を読んだ感想でした。