『世界一しあわせな国ブータン人の幸福論』を読んだ感想

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ブータンといえば「幸せな国」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、『世界一しあわせな国ブータン人の幸福論』を読んだ感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『世界一しあわせな国ブータン人の幸福論』の感想

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2005年の国勢調査において、ブータン国民の97%が「幸せ」だと回答したといいます。

つまりほぼ全員が幸せな国。それがブータンです。

おそるべし、ブータン。

(残り3%になにが起こっているのかが気になる)

 

読みやすいレイアウト 

本書は格言集のようなレイアウトを採用しています。

 

大きくブータン人の言葉が紹介されていて、となりに解説が載っている。

これはとても読みやすく感じました

大きな文字で印刷されているブータン人の言葉が、読み終えてもなお印象に残っています。

 

なお、本書の作成にあたってブータンの現地取材をしたそうです。

現地の人の言葉だけでなく、ブータンのことわざも多く載っていました。

 

仕事、恋愛、人言関係、お金、人生など、テーマごとにわけてまとめられています。

 

ブータン人が幸福な理由

ブータン人の幸福には、「他人の幸せのために働く」という考え方が大きく関わっているように思いました。

 

私利私欲のためではなく、他者の幸福のために働く。 

そのためブータン人は無理をせず、身の丈にあった努力をするのだとか。

家族の具合が悪ければ仕事を1ヶ月休んだり、残業をせずに家族そろって夕食をとったり。

 

この「他者のために」というところがポイントです。

自分の欲を満たすために仕事をしていたら、いつまでも満足できませんよね。

 

「ポルシェ911(1500万円くらいする)を買いたい!」という考えを、ちょっと改めようと思いました。

欲が欲を呼ぶのだそうです。つまりキリがない、と。 

 

ところであなたは何のために働いていますか?

他者のためではなく、自分の生活のために働いていませんか?

少し意識を変えるだけで、気分も変わってくるのかもしれません。 

 

 

常識を捨てる

本書を読むことで、 これまで囚われていた常識に気づくことができます

 

日本の常識は、けっして世界の常識ではないんですね。

小さな島国で生活していると、なかなか外の考えに触れる機会がありません。

ですので、私たちの常識を「絶対的なもの」として考えてしまいがちです。

 

だからこそ、ブータン人の考え方を知って思い込みを捨てるのが大事

視野が広がれば、選択肢が多いことに気づきます(常識に縛られて自分で選択肢を狭めていたことに)。

 

それは恋愛、仕事、お金、人生、さまざまなことにいえます。

思い込みほど有害なものはないので。

 

幸せってなに?

そもそも幸せとはなんなのでしょう。

 

ブータン人によると、「自分の持っているものを喜ぶこと」だそうです。

車、家、時計、貯金、パートナー、仕事、健康など。

すべてのものに満足している状態、これが幸せなんだとか。

 

だとすると、国産コンパクトカーに満足せず、ポルシェが欲しいと感じている現状の私は幸せではありません。

まずは「足るを知れ」ってことですね。

 

でも、欲しいものは欲しい。

煩悩め……。 

 

まとめ

私は本書から多くのことを学びました。

 

とくに良かったのは、いま私たちが見ている世界は私自身を表している、という旨の言葉です。

世界が輝いて見えるなら、自分自身も輝いているということ。

もし世界が退屈に見えるなら、それは自分自身が退屈だということ。

世界をどう感じるかは、自分自身の心しだいなんだ、と。

 

これにはハッとさせられました。

世界が自分自身を表していると考えれば、退屈さを世界のせいにせず、自分自身を省みることができますよね。

「そうか、これはおれがツマラナイ人間だってことかァ!」って。

 

世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論

世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論

 

現状の自分が幸せなのかどうかはわかりませんが、本書を読めたことだけは、まちがいなく幸せです。

以上、『世界一しあわせな国ブータン人の幸福論』を読んだ感想でした。

 

ブータン人の幸福論、あなたもひとついかがですか?