『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の要約と感想

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本書に書かれているのは、人生がうまくいく可能性を高める52の方法です。

いずれも学術研究に基づいており、著者の独断や偏見ではありません。

 

ご自身の人生を「より良いもの」にしたい方におすすめです。 

 

この記事では、ロルフ・ドベリ著『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

最新の学術研究に基づく「よりよい人生を送るための52の思考法」について書かれている。

大事な決断の前にはじゅうぶんな選択肢を検討すべき。

勝つことではなく、負けないことを意識する。

 

お金との上手な付き合い方4つのルール。

同窓会に出席しないほうが良い理由。

あらゆるものの90%はクズである現実、など。

 

以上がおもな内容です。

どのように人生を送ったら良いか」という指針を手に入れたい方に本書はおすすめです。

 

幸福になるための方法は、存在しています。

問題は、それを知っているかどうか、です。 

 

なぜ銅メダリストは幸せなのか? 

持っていないものについて考えるより、すでに持っているものを持っていなかった場合にどれくらい困るかを考えるべき、だと著者はいいます。

なぜなら、そのほうが幸福になれるからです。

 

豪邸に住んでいる自分について思い巡らすのではなく、いま住んでいるアパートや家がなかったとしたらどうなるかを考えてみるわけです。

あるいは、1億円を手にした自分を妄想するのではなく、預金通帳にある30万円がなかったとしたらどうなるかを考えてみたり。

 

そうすることで、現状を肯定的に捉えられるようになります。

「狭いアパートでも、住むところがあるだけ幸せだ」ってな具合です。

 

本書ではメダリストの例が紹介されていました。

銀メダリストは金メダルにあと一歩届かなかったことを悔しがるいっぽうで、銅メダリストは、メダルを取れなかった選手たちとくらべ、銅メダルを獲得できた自分を幸せ者だと感じるのだといいます。

だから銀メダリストよりも銅メダリストのほうが幸福度が高いのだそう。

 

どうせ仮定するなら、「もしあったら」ではなく「もしなかったら」と考えたほうが幸福度がアップするということです。

 

 

反生産性のワナ

反生産性という言葉をご存知ですか?

この概念を持っていると、人生で損をする機会を減らせます。 

 

反生産性というのは、「必要に見えて本当は必要でないもの」のことをいいます。

 

例として、本書ではクルマが紹介されていました。

車は速く移動できる便利な乗り物です。

ただし、車両価格は安くないうえに、ガソリン代やオイル代、税金など諸々の費用がかかります。

 

車を買って維持するには、そのぶん働かなければなりません。

労働のコストを考慮すると、車がほんとうに便利かどうかはわからない、といいます。

 

「ラクをするためのテクノロジー」を買うにしても、そのためには労働が必要です。

したがって、「本当は必要ないもの」を人生から排除することが重要なのだと著者はいいます。

 

最新テクノロジーや便利家電には飛びつかないよう注意したほうがよいかもしれません。

一見すると便利になったように見せかけておきながら、じつは反生産的に作用しているケースが多々あるからです。

 

より良い人生を送るためのアドバイス

本書に書かれていたほかの指針をザッとご紹介します。

 

自分を重要視する度合いが低ければ低いほど、人生の質は向上するといいます。

自分を重要な存在だと思い込むと、よけいな労力が必要になるからです。

 

お金だけを追い求めても幸せにはなれないといいます。

金銭的な余裕ができたら「お金以外の要素」で幸福度が決まるからです。

 

軌道修正が重要だといいます。

物事が計画通りに運ぶことなどないからです。

 

「自分の基準」を持つべきだといいます。 

気をつけなければ承認欲求の塊と化してしまうからです。 

 

周りがあなたをどう思うか」を気にすべきでないといいます。 

周りがあなたを褒めちぎろうが貶そうが、あなたの人生が受ける影響はごくわずかだからです。

 

本書に興味を持った方はぜひ読んでみるべきです。 

行動しなければ、なにも変わらないからです。

 

まとめ

アドバイスはわかりやすく、どれも本質的です。

著者の賢さが窺えました。

 

どんな仕事をするか、会社員でいるのか、独立してフリーランスになるのか。

何にたいしてお金を使うか、ブランド品を買い漁るのか、あらゆる欲求を抑え込んで貯蓄に励むのか。

 

私たちがとる行動は、すべて「どのような考えを持っているか」次第です。

脳の指示にしたがって行動しているからです。 

ゆえに行動を変えるには、思考を変えなければなりません。

 

いまの人生に満足していない方は、これまでの考え方にどこか問題があります

ただし、思考は他人から見えないため、誰もアドバイスしてはくれません。

つまり変われません。

 

だからこそ、本書のような人生の指針となる本を通じて思考を変え、人生を変えていくべきです。

現状に満足していないすべての方に本書はおすすめです。 

 

以上、ロルフ・ドベリ著『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の要約と感想でした。

結論。ショボい自己啓発書に時間とカネを使うくらいなら、本書を読んだほうがいい。