成功するためには、寝食を惜しんで猛烈に働かなければならないと思っていたのですが……。
この記事では、ジョシュ・デイヴィス著『成功する人は、2時間しか働かない』を読んだ感想をご紹介します。
たった2時間の労働で成功できるだなんて、あなたは信じられますか?
『成功する人は、2時間しか働かない』の感想
会社員は1日8時間の勤務が一般的ですよね。
ところが、成功する人は2時間しか働かないそうです。
朝9時に出社して、11時に退社。
「成功」の定義はともかく、毎日たった2時間の労働で済むとは驚きです。
そこで、夢のような秘訣を知るべく本書を読んだのですが、正直いって期待外れな内容でした。
2時間の意味はとくになし?
まずぶったまげたのが「2時間の意味は特にない」と著者が述べていたことです。
2時間だけ働くと書いたのはなんとなくで、べつに10分でも4時間でもいいと。
いや、よくありません。
2時間で済むという文言に引かれたのに、あんまりです。
頭がもっともよく働く条件を整えよう。
これが本書のメッセージでした。
なんというか、タイトルに騙されました。
本書の内容はつまりこれ
本書の内容を要約してみます。
適度に運動をして、昼食をドカ食いせず、こまめに水分をとる。
で、整理されたデスクで明るいライトを点けて仕事をしよう。
ただし座りすぎないこと。ときどき立ち上がったほうがいい。
以上。
たったこれだけで1日2時間の労働に短縮できるのかといえば、ちょっと難しいでしょうね。
『成功する人は、2時間しか働かない』というタイトルはなんだか大袈裟です。
この内容なら『仕事中に眠くならない方法』くらいがちょうどいいかと。
会社員には無理な話
そもそも、本書を会社員が読んでも効果は得られません。
どれだけ効率的に仕事をしても、かならず8時間は会社に拘束されるからです。
それが会社員ですよね。
時間を切り売りしている立場のため、2時間で帰ることなどできないのです。
本書を読むとしたら、フリーランスなどの自営業者、あるいは経営者ですね。
まぁ、内容が参考になるかどうかはわかりませんが。
まとめ
「成功する人はとにかく働く」と思っています。
仕事が好きで好きで、とにかく仕事をしていたい。 成功するのはそんな人ではないでしょうか。
ほとんどワーカホリックのような(スティーブ・ジョブズなど)。
いかに短く働くかを考えているようでは、本当の意味で仕事が好きではない、つまり真に成功するのは難しいのではないかと思ってしまいます。
もちろん、仕事を好きであることが成功の絶対条件ではないのですが。
そういえば本書には、集中するために雑音から遠ざかれと書かれていました。
そのために「ドアを閉めよう」と。
これは比喩でもなんでもなく、文字通りの意味です。部屋のドアを閉めるべし。
「その手があったか!」と感じた人は、ぜひ本書を読んでみてください。
「そりゃそうだろ!」と感じたなら、読む必要はなさそうです。
成功する人は、2時間しか働かない: 結果を出すための脳と身体のピークのつくり方
- 作者: ジョシュデイヴィス,Josh Davis,西川美樹
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本
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以上、ジョシュ・デイヴィス著『成功する人は、2時間しか働かない』を読んだ感想でした。
2時間しか働かないってニートすれすれですね。