あなたは友人からの誘い、上司からの(理不尽な)依頼を「ムリです」ときっぱり断れていますか?
この記事では、チョン・ムンジョン著『無礼な人にNOと言う44のレッスン』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『無礼な人にNOと言う44のレッスン』の要約と感想
まずは本書の要約から。
基本的には女性向けの内容。
読者が「たくましく」生きていく助けになることを願って書かれている。
悪質な下ネタやセクハラへの対処法をはじめ、無礼な人への接し方、批判に傷つかない思考法など、たくましく生きる術を学べる。
なお本書はエッセイです。
本文中には韓国独自の表現がしばしば登場しますが、訳者による訳注が理解をサポートしてくれます。
たいへん親切だと感じました。
下ネタやセクハラへの対処法
あなたは男性の発言にショックを受けたり、傷ついた経験はありませんか?
下ネタやセクハラについて著者は、「自分の感情を信じていい」と述べています。
なぜなら、「不快だ」という思いは主観的なものだから。
つまり他人が認めたり認めなかったりする類のものではないんですね。
あなたが「不快」だと感じたなら、その感覚を信じるべきだといいます。
それから、
- 考えすぎかもしれない
- この人はそんな人じゃないし
などといった考えは捨てるべきであるとも。
笑うべきではない
さらに、「笑わないこと」も大事だそうです。
なぜなら、拒否できずに笑ってしまうと、相手は「自分に好意がある」のだと都合よく解釈することがあるから。
下ネタやセクハラのような発言をされたとき、笑ってやり過ごすのは考えものですね。
「強い抵抗の意思がない」と勘違いさせないためにも、笑顔は見せないほうが良いのかもしれません。
なんにせよ重要なのは、違和感を覚えたら「大したことではない」と思い込まないこと。
これが著者からのメッセージです。
人生を「退屈」に感じる理由
それから衝撃を受けたのが、「自分の人生を退屈に感じるワケ」についてです。
あなたは自分の人生を退屈に感じますか?
SNSで他人の投稿を見て、「充実していて羨ましいなぁ」などと感じていませんか?
でも、それは勘違いだと、著者は気づかせてくれます。
なぜなら、自分の人生というのは「長回しで撮影した無編集の本編」だから。
ダラダラと退屈に感じてしまうのは仕方ありません。
他人の人生は「予告編」
いっぽうで他人の人生は「編集や修正が加わった予告編」なのだそう。
映画の予告編って、どんな作品でもやたら面白そうに見えませんか?
あれはダラダラしたシーンをカットして、編集して、見栄えのいいシーンだけを集めているからです。
したがって、予告編の見栄えがよくなるのは当然なんですね。
私はこのメッセージに衝撃を受けました。
「他人の人生がキラキラして見えるのはそういうカラクリだったのか!」と。
それから著者は「SNSを見て他人を嫉妬するのはやめよう」と続けています。
そうですね。私もそれがいいと思います。
予告編が面白だったのに、実際に観たらクソつまらない映画ってあるじゃないですか?
そんな「クソつまらない映画」の予告編(つまり他人のSNS)に嫉妬するなんて、エネルギーの無駄遣いに他なりません。
まとめ
本書には「たくましく」生きるためのメッセージが詰まっています。
- 愛のない批判に傷つかない方法
- いい人になる必要がないワケ
- なぜブランドバッグを買うのか
- 「倦怠期」なんて言うな
- 依頼をスッパリ断る方法
- 無礼な人への対処法
- 生きる理由なんて要らない
などなど。
もしあなたが「たくましく生きたい」と願うなら、本書を読んでみてはいかがでしょう。
無礼な人に「ノー」を突きつけ、SNSのアカウントを削除するあなたに生まれ変われます。
以上、チョン・ムンジョン著『無礼な人にNOと言う44のレッスン』の要約と感想でした。