集客に悩んでいませんか?
この記事では、山岸二郎著『ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏ワザ』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏ワザ』の要約と感想
まずは本書の要約から。
父から引き継いだ飲食店は赤字だった。
手書きのハガキだけで店を繁盛させた著者が、集客に悩む経営者にそのノウハウを明かす。
店舗を構える業態の商売は、自分の手でお客と売り上げをコントロールする攻め型に変革できる。
以上がおもな内容です。
飲食店や個店を経営している方に向けた本です。
飲食店を窮地から救った手法
著者が父から引き継いだ飲食店は、赤字だったといいます。
売り上げを増やすために、
- 休日をなくす
- 労働時間を伸ばす
- 身を粉にして働く
- 食事に時間とお金をかけない(1日1食)
といった努力をしたものの、効果は出ず。
そこで著者が思いついたのが、お客に手書きのハガキを出すこと。
ハガキの効果で、売り上げは引き継いだ当時の3倍に増えたといいます。
だからタイトルが『ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏ワザ』なんですね。
ペンだけで売上をアップさせる
手紙を出すためには、お客の個人情報を入手しなければなりません。
したがって、「来店者の顧客情報」を手に入れることが大事だといいます(例えばアンケートに回答してもらうなど)。
入手した顧客情報をもとに、お礼状を書く。
ニュースレターとセールスレターでリピートしてもらう。
これがペンだけで売上をアップさせる手法です。
新規顧客を開拓するのではなく、リピーターにお金を落としてもらうわけですね。
というのも、すぐに売上を上げるなら、
- 既存のお客にもう一度来てもらう
- 既存のお客に利用頻度を上げてもらう
- 既存のお客に利用額を増やしてもらう
などが最善な方法だから。
情報を持っている顧客にむけて情報を発信し、来店してもらうこには、手書きのハガキが良いのだとか。
効率化のために手書きをやめ、印刷にしたこともあったそうです。
が、明らかに反応が落ちたため、ふたたび手書きに戻したのだとか。
手書きの文字には人を惹きつける何かがあるのでしょう。
労を惜しまず、ペンで書くのが重要だといいます。
経営戦略について
著者はニュースレターだけにとどまらず、店舗の経営について幅広くアドバイスしています。
- 売上を上げる方法
- リピーターを育てる方法
- 利益を生み出す効率的な仕組みの構築法
- マインドシェア獲得のためのメッセージ
これらすべてを「ペン1本で実現できる」。
そういう本です。
特別な資源は必要ありません。
ゆえに再現性のある方法かと思います。
文字を手書きする機会も、手書きの文字を見る機会も減りつづけていますよね。
だからこそ、時代に逆行して手書きのレターを送るのもアリではないでしょうか。
印象に残りますし、心に響きます。
我が家に届くフィアットディーラーからのレターは手書きで、真心にグッときます。いつか買ってしまいそう。
まとめ
経営者にむけた、経営の指南書です。
店舗を構える業態の商売は、待ち型だと思いがち。
でも、自分の手でお客と売上をコントロールできる攻め型に変革できる、と著者はいいます。
今後も待ちつづけるか、攻め型に転向するか。
どうしますか?
以上、山岸二郎著『ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏ワザ』の要約と感想でした。