私たちが「食べ物や飲み物」を館外から持ちこむ行為を、ほとんどの映画館が許可していません。
このルールについてあなたはどう思いますか?
セコくて理不尽で、従う価値のないルールだとは思いませんか?
この記事では、
- なぜ持ち込み禁止なのか
- ルールに妥当性はあるのか
など、「映画館の飲食物持ち込み禁止ルールがセコい件」についてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
映画館の飲食物持ち込み禁止ルールはセコい
映画館では、上映前にいくつかの注意事項がスクリーンに流れます。
- 上映中の会話は禁止
- 前の座席を蹴らないこと
- 映画を撮影してはいけない
これらのルールは良いでしょう。
いずれも映画館の秩序を守るために必要です。
ただし、「館外から飲食物を持ち込まないでください」という指示だけは、毛色が異なります。
どうして館外から飲食物を持ち込んだらダメなのか、理由がわかりません。
映画館内は飲食禁止なのか
そもそも劇場内が飲食禁止なのであれば、食べ物や飲み物を持ち込んではいけないのは仕方がありません。
食べ物や飲み物をこぼしてお客に座席を汚されないための対策、ということでしょう。
実際、美術館や博物館などでは、飲食物の持ち込みが禁止されています。
ただ、映画館には売店が設けられており、
- ドリンク
- ポップコーン
- ホットドッグ
- 唐揚げ
などの販売が行われています。
観客はそれらを買い、座席に座って映画を観ながらジュースを飲んだり、ポップコーンを食べたりできるわけです。
つまり、映画館内はけっして飲食禁止などではない、ということです。
飲食禁止ではない映画館に、どうして私たちは飲食物を持ち込んではいけないのでしょう。
物販で儲けたい考え
映画館側は、映画を観にきたお客にドリンクやフードを買ってもらうことで、収益アップを見込んでいます。
原価の低いドリンクとフードをそれぞれ400〜500円ほどでお客に売りつけ、映画館はガッポガッポとお金を儲けたいわけです。
もし館外からの飲食物持ち込みを認めてしまうと、お客のほとんどがコンセッションでドリンクやフードを買ってくれなくなるでしょう。
なぜなら、映画館で売られているドリンクもフードも、値段が割高だからです。
そこで運営サイドは「館外から食べ物や飲み物は持ち込まないでください」なるルールを設け、お客に館内のコンセッションを利用させます。
2時間も映画を見ていたらノドが渇くため、途中で水分補給をしたいお客は、割高なドリンクを渋々買わざるを得ない、という構図です。
なんとセコく、意地汚い商売なのでしょうか。
ルールに合理性や妥当性はあるか
- ゴミのポイ捨て禁止
- 電車内での喫煙禁止
- 駐車場での空吹かし禁止
などのルールや規則には、いずれも合理性や妥当性が認められます。
人が他者に迷惑をかけることなく社会活動を回すためには、どれも必要なルールです。
では、劇場が設けている「館外からの飲食物持ち込み禁止ルール」はどうでしょうか。
A太郎さんは白湯が好きで、マイボトルに白湯を入れ、映画館へ向かったとします。
上映中にマイボトルの白湯を飲んだA太郎さんは、はたして「いけないこと」をしてしまったのでしょうか。
答えはノーです。
A太郎さんは非難されるべきではありません。
なぜなら、「館外からの飲食物持ち込み禁止(でも売店で買ったやつは良い)」というルール自体が、合理性や妥当性を欠いているからです。
合理性も妥当性もないルールには、従う必要がありません。
かりにA太郎さんは胃腸が弱く、飲み物は白湯しか受けつけない体質だったとしたら、映画館のセコいルールに従う道理などこれっぽっちもないのです。
誰にも迷惑をかけることなく、飲食可能な空間で(持ちこんだ)白湯を飲んだだけのA太郎さんを、いったい誰が非難できるでしょう。
まとめ
映画館の飲食物持ち込み禁止ルールがセコい件についてお伝えしてきました。
チケットを買って映画館に利益をもたらしているお客にたいし、理不尽なルールを押しつけ、飲食物持ち込みの自由を奪い、割高なドリンクやフードを売りつけ、お金をむしりとるというのは、とても品の良い商売とはいえません。
映画館は私たちから、
- 自由
- 水分
- カネ
これらを奪っています。
なぜなら劇場運営サイドは、お金をたくさん儲けたいからです。
私たちはこの理不尽かつ意味不明なルールに黙って従うことなどありません。
劇場内へ堂々とマイボトルを持ちこみ、堂々と緑茶を飲んでやれば良いのです。
堂々とポテトチップスを持ちこみ、バリバリと咀嚼してやれば良いのです。
合理性も妥当性もないルールに従うべきではありませんし、同調圧力に負けるべきでも、同調圧力を作り出すべきでもありません。
もしあなたの前に座る男性が(館外から持ち込んだ)ペットボトル入りのジュースを飲んでいたら、心のなかで彼を称えましょう。
なぜなら彼は、思考停止に陥らず、言われるがままに支配されず、飲食物持ち込み禁止ルールの理不尽さに気づいた賢い人物だからです。
たんなるケチかもしれないけど。
以上、映画館の飲食物持ち込み禁止ルールがセコい件でした。
結論。映画館というのは、スクリーンも音量もデカいけれど、態度もデカい。映画を観る前にテンションが上がるのは仕方ないが、原価数円のジュースが数百円に跳ね上がるのは、看過すべきでない。
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本記事に納得できたとしたら、あなたはいわゆる「ケチ」かもしれません。
たいていの人にとっては「数百円くらいいいじゃん」ってなもんです。
ただ、ケチは素晴らしき才能であって、ネガティブに捉えることはないといえます。
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