ひとりで映画館へ行くことをためらっていませんか?
もしかすると、
- 寂しい人間だと思われるかも
- 劇場内のカップルや夫婦に笑われるかも
といった不安を抱えているかもしれません。
これは周囲の目を気にしているが故の心配です。
ただ実際のところ、1人で映画館を訪れたからといって、バカにされたり、恥をかいたりするようことはないといえます。
ひとり映画を「孤独」だと考えているなら、定義をアップデートしましょう。
ひとり映画とは「自由」に他なりません。
1台の自転車に2人で乗ったら思うように進めないのとおなじで、映画館に複数人で行くと、しばしばガマンや妥協を強いられます。
この記事では、
- どの作品を選んでも文句を言われない
- どの上映時間を選んでも反対されない
など、「1人で映画館に行くメリット」をわかりやすく解説します。
気になっている作品を大迫力のスクリーンで楽しむため、ぜひ参考にしてみてください。
1人で映画館に行くメリット3選
もし映画館にたった一人で行ったら、ほかの客にバカにされるんじゃないか……と気にして行動できない人が世の中にはいます。
がしかし、これは考え過ぎです。
カップルに笑われるかも、などと不安に怯えることはありません。
というのも、カップルはお互いに夢中で、周りのお客など気にしていないからです。
もし3つ前の座席に自分の親が座っていたとしても、気づくことはないでしょう。
それくらい周囲に関心がない、ということです。
カップルに限った話ではなく、学生、おねえさん、おじさん、おばさん、皆がそうです。
上映開始までスマホの画面とにらめっこしていて、「誰が何人でやって来たか」など気に留めていません。
だからひとり映画を"孤独"とする考えは捨ててしまいましょう。
誰とも群れずに1人で劇場へ行くメリットは、
- 好きな作品を観れる
- 好きな時間に観れる
- 鑑賞前後の予定が自由
おもにこの3点です。
では、順番に見ていきます。
1. 好きな作品を観れる
どんな作品でも選び放題、これがひとりで映画館へ行く一つ目のメリットです。
誰かを誘っていたらそうはいきません。
たとえば、こっちはアクション映画が観たいというのに、相手は恋愛やホラーを推してくるかもしれません。
向こうの意見を聞き入れれば、私たちは妥協することになります。
反対に、もしこちらの意見を押し通せば、相手に妥協してもらうことになります。
つまり、どちらか片方は相手の趣味に付き合わされて、アンハッピーになってしまうわけです。
もちろん自分と相手の「観たい作品」がおなじなら良いのですが、いつでも一致するとは限りません。
映画に誘う相手は、私たちから分裂してできた"クローン人間"ではないのです。
これは旅行もおなじで、ひとり旅なら好きな場所だけを回れますが、誰かがいっしょだとそうもいきません。
ペットの犬を連れ回すわけではなく、相手の意見を尊重してやる必要があります。
旅行も映画も、ひとりなら、こうした煩わしさがありません。
「あの人はサスペンスにも興味あるかな?」などと考えたりせず、自分が観たい作品だけを選んで鑑賞できます。
誰かと観れるなら、エロ、グロ、ファンタジー、どんな作品でも構わないとお考えですか?
それとも、観たい映画がありますか?
後者なら「ひとり」がおすすめです。
2. 好きな時間に観れる
作品だけではありません。
ひとりなら上映時間だって選び放題です。
あさ9時の上映回でも良いですし、寝坊するリスクがあるなら、昼過ぎでも構いません。
鑑賞料金を抑えたいならレイトショーが良いでしょう。
「映画の世界に浸ったまま布団に入りたい」という方にもレイトショーがおすすめです。
ただし、誰かと観に行く約束をしていたら、そうはいきません。
なぜなら、友人や家族、恋人にはそれぞれ都合があるからです。
いくら私たちがレイトショーで観たくても(劇場から出たとき外が暗いほうが好きだったとしても)、「睡眠時間が削られるから嫌だ」とパートナーに突っぱねられたらそれまでです。
- 昼間の上映会に変更する
- 論破して説き伏せる
どちらかを選ばなければなりません。
後者を選んだら「嫌なヤツ」と化してしまいますし(じゃあ一人で行けと言われておしまい)、前者を選んで人に合わせてばかりいたら疲れてしまいます。
私たちはべつに、公園のシーソーで遊びたいわけではないのです。
誰かがいっしょにいなくても、映画は、ひとりでじゅうぶん楽しめます。
むしろ、ひとりのほうが自由で良いくらいです。
楽しみたいと思っているのはシーソーですか、それとも映画ですか?
映画だとして、希望する上映時間はありますか?
それとも、早朝、昼過ぎ(眠くなりやすい)、レイトショー、どれでも構いませんか?
上映時刻にこだわりがあるなら「ひとり」がおすすめです。
3. 鑑賞前後の予定が自由
映画館へ行くためには当然、自宅から出る必要があります。
そしてせっかく外出したのであれば、
- 書店
- 洋服店
- 美術館
- カフェ
- 飲食店
など、鑑賞ついでにどこかへ寄りたくなります。
もし誰かといっしょだったら気を遣ってしまいますが、ひとりで映画を観に行くとしたら、好きに行動できます。
たとえば、
- 映画鑑賞からのロフト
- ラーメン屋からの映画鑑賞からのスタバ
など、他の予定を好きにプラスして、お出かけをいっそう充実させられます。
もちろん1人なので、「えー、ラーメンって気分じゃないな。回転寿司にしない?」などと人に意見されることもありません。
つまり、自由です。
シャトルバスのように、自宅と映画館を往復するだけで満足ですか?
それとも、いくつかのオマケを足して、映画鑑賞を「もっと待ち遠しいイベント」にしますか?
後者なら、どこへでも行き放題の「ひとり」がおすすめです。
まとめ
一人で映画館へ行くことを、寂しいだとか、惨めだとか、悪目立ちするだとか、恥ずかしいだとか、友達がいない証拠だとか考えるのは、不健全です。
どれも正しくありません。
そもそも上映が始まったら2時間近く話さないわけで、だったら誰かが隣にいる必要などありません。
「ひとり」を深刻に考えるのはやめましょう。
もし遊園地のシーソーに1人で腰掛けていたら周囲の視線を感じるでしょうが、映画鑑賞は違います。
ひとりでじゅうぶんです。
事実、誰も誘わずひとりで映画館へ行く高校生、大学生、社会人、おじさん、おばさんなど世の中にいくらでもいます。
それに私たちは3歳児ではないので、「パパかママはいっしょ?」だとか「あらら、ひとりでどうしたの?」なんて劇場スタッフに声をかけられることもありません。
一度でも体験すれば、すぐ慣れます。
むしろ、ひとり映画が良いとさえ思うようになります。
というのも、余計なことを何も気にせずただ好きな映画作品を楽しめるからです。
シーソーで遊ぶわけではないのに、将棋をさすわけでもないのに、体育館でバドミントンをするわけでもないのに、まだ「誰かにいてほしい」と思いますか?
以上、1人で映画館に行くメリット3選でした。
【結論】好きな作品を好きな時間帯に楽しめる。鑑賞前後の予定も好きに組める。すべてが自由。誰かに合わせたり、誰かに合わせてもらったりする必要がない。もし感想を誰かと共有したいなら、ヤフー映画などのレビューサイトを利用する手がある。他人の感想を知れるし、(書き込めば)自分の感想も知ってもらえる。
Amazonでは、書籍『映画を早送りで観る人たち』が売れています。
映画館のポップコーンが高い理由について、当サイトにはこんな記事があります。
映画館への到着時間に関して、当サイトにはこんな記事があります。
どのあたりの席に座るか決めていますか?
映画館の座席選びについて、当サイトにはこんな記事があります。
グロテスクな映画の呼び方に関して、当サイトにはこんな記事があります。
自宅のテレビやスマートフォンならともかく、映画館のスクリーンで鑑賞するにはちょっと勇気がいるかもしれません。