映画の最後には、かならずエンドロール(スタッフロール)が流れます。
このエンドロールをおとなしく観る人もいれば、いっぽうで、席を立って途中で帰ってしまう人もいます。
エンドロールが流れている最中に映画館を出る人は、いったいどんなことを考えているのでしょうか。
"エンドロールまできっちり観る派"にとっては理解しがたい、彼/彼女らの考えをご紹介します。
この記事では、
- 興味がない
- せっかちな性格
など、「映画館でエンドロールの途中に帰る人の心理」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
映画館でエンドロールの途中に帰る人の心理2選
スクリーンが暗転し、エンドロールが流れ出したとたん、席を立って劇場を出ていく人が世の中にはいます。
エンドロールが終わるまで座って映画を観ない理由は、
- 興味がないから
- せっかちだから
このいずれかだと考えて良いでしょう。
1. 興味がないから
エンドロールが流れている途中で帰る理由として、「興味ないから」が挙げられます。
- 衣装協力はどこ
- キャスティング担当は誰
- アクションスタントは誰
これらの情報を知りたいと思わず、知ったところでなんのメリットもないと考えているため、彼/彼女らはサッサと帰ります。
作品の本編はすでに終わっているわけで、エンドロールはいわば「余韻」のようなものです。
映画館を訪れた目的が「作品を楽しむこと」であれば、エンドロールが流れ出した瞬間、目的は達成されたことになります。
だから、観ない派の人間は帰ります。
たとえば、
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
といった自宅にある電化製品について、
- 設計は誰なのか
- 企画は誰なのか
- マーケティング担当は誰なのか
- モーターはどこのメーカーのものか
といった情報に、いっさい興味がないのではないでしょうか。
これとおなじ考えを、エンドロール観ない派の人間は、「映画という商品」にたいしても抱いているだけだといえます。
なんら特殊な思想ではありません。
もし家電オタクの友人が「この炊飯器はさ、〜っていう天才エンジニアが設計していてね、しかもデザインを担当したのは〜」と語り出したら、話を遮りたくなるはずです。
なぜなら、興味がないからです。
- エンドロールが始まったら帰る
- 家電のうんちくが始まったら遮る
どちらもおなじです。
考え2. せっかちだから
あるいはせっかちな性格で、ひとつの物事が終わったら早く次の物事に取りかかりたい、と考えているのかもしれません。
たとえば、
- 帰って洗濯物を取り込まなきゃ
- 道路が混むから早く出たい
- ハンガーを買って牛乳も買わなきゃ
このように、「この後すべきこと」を考え、エンドロールの最中でつぎのアクションを起こしているわけです。
物語はすでに終わっているため、せっかちな人は、エンドロール開始をもって「映画は終わった」と認識します。
あとはBGMとともに知らない人たちの名前が流れてくるだけなので、エンドロールを見ずに帰っても、なんら支障はありません。
海外の映画だとクレジット表記が英語なので、余計にちんぷんかんぷんです。
たとえば、外出をするときに、エアコンの電源を切るとします。
リモコンの停止ボタンを押して本体からピーという音が聞こえたら、電源が切れた合図です。
エアコンの吹き出し口が閉じ切るまでじっくり眺める人は、まずいません。
「ピー」の電子音で電源がオフになったことを確認し、さっさと出かけるはずです。
エンドロールもおなじです。
せっかちな人にとってみれば、エンドロールが始まっていつまでも劇場内に居残っている人たちはまるで「エアコンの吹き出し口が閉じ切るまでジーッと眺めている」ようなもので、ずいぶんナンセンスに感じられることでしょう。
まとめ
映画館でエンドロールの途中に帰る人の心理をお伝えしてきました。
エンドロールの途中で帰るかどうかは、「どこまでを作品だとみなすか」次第です。
エンドロールが終わり、劇場内が明るくなったら「終わり」なのか、はたまたエンドロールが流れ出したら「終わり」なのか、認識は人それぞれ違います。
正解はありません。
ちょうど、歯磨き粉を「終わった」と判断するタイミングが、人によって異なるようなものです。
中身が出なくなったらあっさり捨てる人もいれば、チューブを丸めて絞り出す人、チューブをハサミで切って歯磨き粉をすくう人など、終了のジャッジはさまざまです。
映画もおなじで、どちらにも、それなりの考えがあります。
エンドロールの途中でさっさと帰る人を見て「せっかちなヤツだな」と感じるかもしれませんが、去っていくほうも同様に「呑気なヤツらだな」だとか「気取ったヤツらだな」だとか、心のなかでバカにしている可能性があります。
すなわち、どっちもどっちだ、ということです。
以上、映画館でエンドロールの途中に帰る人の心理2選でした。
結論。エンドロールを「興味のない情報」とみなしているか、エンドロールを「終わった合図」とみなしているか。なかには「2回目の鑑賞だから」エンドロールを観ない人もいる。 いつも録画しているアニメの、エンディングソングを聞かないのとおなじ。
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