人を優先して、自分のことは後回しにしていませんか?
この記事では、積田美也子著『「つい自分を後回しにしてしまう」が変わる本』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「つい自分を後回しにしてしまう」が変わる本』の要約と感想
まずは本書の要約から。
自分を優先するのはわがままではない。
幸せになるのに罪悪感は要らない。
人を優先してしまう人には、歪んだ思考の癖がある。
7つのステップで思考を改善し、人ではなく、自分を優先して幸せに生きるコツを紹介。
以上がおもな内容です。
読みやすい本だと感じました。
ポイントが順序立てて端的にまとめられています。
ありのままの自分ではダメ?
自分を後回しにしてしまう人は、「ありのままではダメ」だと感じていることが多いと著者は指摘します。
素の自分を出したら嫌われてしまう。
だから他人に合わせて生きないといけない。
そんな不安が根底にあるために、自分を後回しにし、人を優先させてしまうわけですね。
これが「歪んだ思考の癖」です。
素の自分を出したら嫌われるというのは、思い込み。
本当に嫌われたりはしません。
自分を優先することとわがままを混同せず、切り離して考えるのが重要だといえそうです。
自分ファーストを決めて実践する
自分を後回しにしないための訓練として、著者は「自分ファースト」を提案しています。
やりたいことを1日1個決め、実行するのが自分ファーストです。
内容は些細なことで構わないのだそう。
- 散歩をする
- マンガを読む
- ケーキを買って食べる
- 入浴後にストレッチをする
など。
これが良いのは、つづけているうちに「自分は何がしたいのか」と考えられるようになることですね。
人を優先させてしまう人は、自分の気持ちや欲求に目を向けようとしません。
「あの人はどうしたいのか」ばかり気にしています。
が、他者軸で生きていては幸せになれない。
自分の欲求に気づき、叶えてやる必要がある。
1日1個の自分ファーストは、自分軸で生きるための練習です。
具体的でわかりやすい提案だといえます。
自分を優先させるとは
自分を優先させるとは、「自分の正直な思いに気づき、認めること」だと著者は説明しています。
ほんとうの気持ちを我慢したり、無視したりしてはいけません。
自分はランチに寿司が食べたいなら、家族やパートナーに「私は寿司がいい」と主張するべきです。
主張しても嫌われませんし、罪悪感を抱く必要もないんですね。
このあたりの考え方、捉え方についても、本書には説明があります。
まとめ
自分を後回しにしてしまう人は、総じて「自分に自信がない」といえそうです。
だから、素の自分を出して嫌われないように、他人のご機嫌ばかり気にしているわけですね。
ところであなたは、図々しい人を見てどう思いますか?
- 強引に割り込んでくるドライバー
- ラスト1個のからあげを遠慮なく食べる人
図々しい人を嫌いなのは、「自分もそんなふうに感情を表現したい」という気持ちがあるからなのだそうです。
つまり羨望しているのです。
図々しい人が嫌いなのは、自分を後回しにして生きている証なのかもしれませんね。
本書を読んで、思考の癖を直しませんか?
以上、積田美也子著『「つい自分を後回しにしてしまう」が変わる本』の要約と感想でした。