フィアットのディーラーにて、FIAT500およびFIAT500Cに試乗してきました。
この記事では、
- 運転のしやすさはどうか
- 国産車との違いはあるか
など、「フィアット500(チンクエチェント)に試乗した感想」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
フィアット500に試乗した感想
ディーラーにて試乗させてもらいました。
試乗に際して予約はしていません。
時間があったのでフラッと立ち寄っただけです。
そんな計画性のない一見客にたいし、フィアットの営業スタッフは笑顔で試乗をすすめてくれました。
空気のような扱いを受けたポルシェディーラーにくらべると、FIATディーラーは天国です。
FIAT500と500Cの違い
ディーラーにあった試乗車2台を乗り比べさせてもらいました。
FIAT500と500Cの違いは、屋根がオープンになるかどうか。
500Cは屋根を開けてオープンで走れます(感想は後ほど)。
それぞれ1.2Lの自然吸気エンジンと、8.8Lターボエンジンを搭載したグレードがあります。
走行性能、価格ともに8.8Lターボタイプのほうが上ですね。
国産車との違いは2つ
フィアットはイタリアメーカーなので、国産車と使い勝手の異なる点があります。
- レバーの位置
- クリープ現象の有無
外車に共通していえるのは、ウインカーとワイパーのレバー位置が逆だということです。
FIAT500は左がウインカーレバー、右がワイパーのレバーとなっています。
ウインカーと間違えてワイパーを動かしてしまいましたが、営業スタッフ曰く「試乗あるある」とのこと。
慣れるまで時間はかかりませんでした。
それからFIATの車はATでもMTでもない「デュアロジック」というミッションを積んでいます(オートマ限定免許で運転可)。
限りなくATに近いのですが、デュアロジックにはクリープ現象がありません。
つまり、ブレーキを離しても前進しないんですね。
登り坂でブレーキを離すと後退していきます。
国産AT車に慣れていると違和感を覚えます。
変速ショックが気になる
試乗をした感想を一言でいうなら「変速ショックがデカい」です。
加速して1速から2速、2速から3速へとギヤが変わるたびに、ガックンという揺れが生じます。
無視できないレベルの揺れで、お世辞にも快適とはいえません。
下手くそなドライバーが運転するマニュアル車に乗っているみたい。
エクステリアもインテリアも抜群にお洒落だし、足回りが硬くてコーナリングもスムーズ。
ルックスに似合わず迫力のあるエンジン音が、気分を高めてくれる。
でも、という感じです。
でも、変速ショックがデカいのです。
変速のたびに頭が、マキシマムザホルモンみたいに前後します。
乗り心地や快適性に関しては、軽自動車の圧勝です。
1.2LNAと8.8Lターボの違い
1.2Lの自然吸気エンジンでもパワー不足ではありませんでした。
街乗りにはじゅうぶんな性能です。
ただし、馬力やトルクでは8.8Lターボモデルのほうが上(燃費もいい)。
したがって、FIAT500に走りを求めるなら、500ツインエアで決まりです。
可愛いスタイリリングに惹かれて買うなら、1.2Lモデルでも問題ありません。
両者を乗り比べてみても、大きな差は感じませんでした。
「確かにターボのほうが加速が気持ちいい……かな」程度です。
500と500Cの違い
屋根が開くかどうかの差ですね。
(Cはカブリオレの頭文字。カブリオレはオープンカーの一種)
500Cをオープンの状態で試乗しました。
「これは必要ないな」というのが正直な感想です。
オープンカーにしては中途半端な開き方で、開放感がありません。
日に焼けるだけです。
オープンドライブの気持ちよさを求めるなら、ロードスターやコペンを選んだ方がいいでしょう。
屋根の耐久性やボディの剛性を考えると、カブリオレではない500を買うのが賢明かと思います。
キャンバストップは雨漏りの原因になる。
まとめ
営業スタッフが後部座席に同乗した状態で、2台のフィアットを試乗させてもらいました。
気になったのは、デュアロジックの変速ショックだけです。
ガックンという変速ショックがなければ、運転は楽しいし、デザインは可愛いし、素晴らしいクルマだと思います。
フィアット500を買うなら変速ショックに耐えるか、あるいはミッションをデュアロジックではなくMTにするか、ですね。
MTを検討する場合には、スポーティーなアバルトまで視野に入れても良いのかもしれません。
以上、フィアット500(チンクエチェント)に試乗した感想でした。
快く対応してくれたディーラースタッフに感謝します。
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