生卵を食べるとハゲるリスクがある?【アビジンと薄毛の関係】

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生卵を食べるとハゲる

そんな噂があります。

これは事実なのか。それともデマなのか。

 

「生卵がハゲの原因になる」が事実だとすれば、卵かけご飯が好きな男性にとって由々しき問題です。

 

そこでこの記事では、

  • なぜ生卵で禿げるとされているのか?
  • 生卵は控えたほうがいいのか?

など、「生卵を食べるとハゲるリスクがあるのか」について書いていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

生卵を食べるとハゲるリスクがある?

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卵かけご飯として生卵を摂取するくらいであれば、ハゲの心配はないといえます。

卵かけご飯を仮に毎日食べたとしても問題ありません。 

 

「なぜ生卵を食べてもハゲの心配がないのか」を説明するには、「そもそもなぜ生卵で禿げるという噂があるのか」を明確にする必要があります。

ですので、生卵と薄毛の関係について解説します。

 

アビジンという成分

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髪の育成に関わっているビオチンというビタミンがあります。 

ビオチンは髪の毛だけではなく、皮膚や粘膜の維持、爪の健康にも深く関わっています。

 

髪の成長に欠かせないビオチンにとって、天敵とも呼べる成分があります。

それがアビジンです。

 

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アビジンはビオチンを不溶にし、腸壁での吸収を阻害します。

つまりアビジンは、ビオチンの吸収を妨げてしまうわけです。

 

アビジンによって髪の毛の成長に欠かせないビオチンが不足することで、ハゲるリスクが高まる。

これが、アビジンという成分の恐ろしさです。 

 

そして、そんなアビジンを多く含んでいるのが生卵の白身なのです。

 

生卵の白身に含まれるアビジン

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生卵の白身にはアビジンが含まれています。

したがって、卵かけご飯などで加熱していない白身を食べてしまうと、アビジンを摂取することになります。

 

体内に入ったアビジンはビオチンを不溶にし、吸収を阻害し、ハゲのリスクを高め……というわけです。

 

ただし、これだけの情報で不安になるのは早いといえます。

なぜなら、髪の成長に欠かせないビオチンはさまざまな食品に含まれており、腸内細菌によって合成もされているからです。

つまり、通常の食生活でビオチンが欠乏することはありません

 

 

「大量の生卵を摂取」しなければハゲの心配は無用

卵白中のアビジンがビオチンと結合し、吸収を妨げるのは事実ですが、これは大量の生卵を摂取した場合の話です。

 

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ゆえに、卵かけご飯程度であれば、ハゲの心配をすることはないといえます。

薄毛になるのが怖いからといって、大好きな卵かけご飯を封印することなどないのです。

  

ところで、肉や魚を焼いたときにできるコゲを食べるとガンになる

こんな話を聞いたことはありませんか?

 

これは事実ですが、恐るるに足りません。

なぜなら、コゲによって発がんリスクが高まるのは、毎日数キロあるいは数トンのコゲを食べた場合の話だからです。

焼肉でちょっと焦げた肉を食べたからといって、発がんリスクが急上昇するわけではない。量の問題。がしかし、多くの人がガン対策としてコゲを避けている。無駄な努力。

 

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「生卵を食べるとハゲる」というネット記事はいくつか存在していますが、いずれも「生卵の摂取量」という視点が抜け落ちています。

 

あたかも生卵を1個食べただけでハゲサイドへ引きずり込まれるかのように、読者の不安を煽るような書き方がされているのです。

 

でも、それは正しくありません。

少なくとも、毎日1杯〜2杯の卵かけご飯を食べるくらいであれば、薄毛の心配をすることはないといえます。

 

アビジンは加熱すれば変性する

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ここで述べている内容が信じられない方、不安な方は、卵を加熱して食べるようにしてください。

卵を加熱すると、白身に含まれているアビジンが変性します。

 

これにより、髪の育成に関わるビオチンの吸収を阻害することはなくなり、薄毛の心配もなくなるというわけです。

ゆで卵、目玉焼き、玉子焼き、 スクランブルエッグにするなどの加熱調理を行うと良いでしょう。

 

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ただし先述の通り、生卵を毎日1個食べたくらいで、体内のビオチンが不足(つまりハゲへ一歩前進)することはありません。

 

あなたが卵かけご飯を愛しているなら、我慢してストレスを溜めてしまうことで髪に悪影響が及ぶリスクがあるといえます。

 

まとめ

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生卵とハゲ・薄毛の関係についてお伝えしてきました。

要するに、これは程度の問題です。

 

糖分と脂質たっぷりのクッキーを食べたら太ると思いますか?

答えはイエスでもノーでもあります。

なぜなら、食べる量によるからです。

 

1日1枚しかクッキーを食べなければ、クッキーが原因で太ることはありません。

でも、毎日10枚も15枚も食べていたら、体重が増えてしまう恐れがあります。

 

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生卵に含まれるアビジンもまったくおなじです。

摂取量の問題なのです。 

 

「ハゲるのが怖いから」といって生卵を封印するのは、「太るのが怖い」といって大好きなクッキーを1枚も食べないようなもの。 

ビビり過ぎだといえるでしょう。

 

アビジンやビオチンといった名称は忘れて構いません。 

覚えておくべきは「大量に摂取しなければ生卵でハゲることはない」という事実だけです。

 

以上、生卵を食べるとハゲるリスクがあるのか、でした。

結論。薄毛を気にせず生卵を食べて良し。

 

薄毛が心配な方は、ビオチンをサプリメントで摂取するのがおすすめです。

ハゲに怯えることなく、卵かけご飯や月見うどんを堪能できます。

 

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ビオチンはこちらのサプリメントにも配合されています。 

 

【参考文献】

宮澤賢史『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』イースト・プレス、2018年

藤川徳美『うつ消しごはん』方丈社、2018年