『面白い!を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。』の要約と感想

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著者は「奇妙な考え」を提供してお金を稼いでいるといいます。

妄想がお金になるカラクリや独自の発想法を知りたい方は読んでみてください。

 

この記事では、浅生鴨著『面白い!を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『面白い!を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

著者は小説やエッセイを書きつつ、広告の企画やテレビ番組の制作をしている人物である。

本人曰く「いつもおかしなことを考えていたら、それが仕事になっていた」とのこと。

 

アイディアを生むための方法、なぜ検索する前に妄想をするのかなど、面白い発想をするためのコツを紹介する。

 

以上がおもな内容です。

著者が本書を通していちばん伝えたいのは、「妄想は楽しいよ」というメッセージです。

 

役立てられる人は少数

本書には、さまざまな妄想のテクニックが載っています。

2つ以上のものを擬人化して会話させるとか、もし世の中にそれがなかったらどうなるかを考えるとか。

 

ただし残念ながら、本書に書かれているノウハウを役立てられる人は多くありません。

なぜなら、こうした妄想はすべてナンセンスであり、ビジネスに直結するようなものではないからです。

 

工場勤務の男性が「もしこの世界からグラビアアイドルが消えたらどうなるのか」を考えたところで1円にもなりませんし、上司に評価されて基本給アップともなりません。

 

したがって読者は、著者のように書き物をしているのが理想です。

エッセイや小説など、自身の世界観を披露できる場を持っていてば、妄想は大いに役立つ(他者に評価されお金になる)といえます。

ショートショート作品を発表している私にとって本書は参考になった。 

 

 

著者はググらないのか?

本書のタイトルには「だから僕は、ググらない」とあります。

ググるというのは、Googleの検索エンジンで物事を調べることを意味します。

 

つまり著者は、検索エンジンを利用せずに生きていることになります。

ずいぶんと不便そうに思えますが、大丈夫なのでしょうか?

 

結論を書くと、「僕はググらない」はウソです。

むしろ著者は「かなり検索する」と述べていました。

ただし、検索する前に妄想をするのだ、と。

 

「太陽がいつか燃え尽きるって本当なんだろうか?」と疑問に思っても、すぐにはググらない。

まずは自分のアタマで妄想し、太陽が消えた状況について思い巡らせてみる。

こうして妄想を楽しんだのちに検索する、というワケです。

 

したがって厳密には、「だから僕は、(すぐには)ググらない」となります。

 

くわえて著者は、妄想に際してたくさんの情報を持っていたほうが良いとも述べていました。

物知りであるほうが、妄想は捗るそうです。 

 

だから気になる情報があれば妄想だけで済ませず、ネットで調べるのだといいます。

なんだか拍子抜け。ウソは良くない。「僕はわりと、ググる」に改題すべき。

 

まとめ

「いつもおかしなことを考えていたら、それが仕事になっていた」

これは著者の言葉です。 

 

いつもおかしなことを考えていたら、99%の人は変人扱いをされ、友人を失うのが関の山です。

したがって、本書の価値は「妄想が仕事(お金)になる」という気づきを読者に与えてくれる点にあるといえます。

 

面白いことを妄想して稼いだお金で生活できるだなんて、楽しそうだと思いませんか?

まずは「妄想で稼ぐ自分の姿」を妄想するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

 

面白い!  を生み出す妄想術  だから僕は、ググらない。

面白い! を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。

  • 作者:浅生 鴨
  • 発売日: 2020/01/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、浅生鴨著『面白い!を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。』の要約と感想でした。

結論。この社会では、課題を解決するスマートな発想やアイディアだけが重要なのか。答えはノー。無駄な妄想が役立つこともある。ただし、ごく稀に。

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

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  • 作者:加藤 昌治
  • 発売日: 2003/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

発想法について学びたい方は、こちらの本がおすすめです。 

アイディアを欲する人にとってのバイブルと呼べる一冊です。