Googleなどに代表されるITビジネスが、どのような仕組みで儲けているのかを知ることができます。
この記事では、尾原和啓著『ITビジネスの原理』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ITビジネスの原理』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者は、Googleや楽天など、計10回の転職を経験したプラットフォーム屋。
ITビジネスは何を売っているのか。
検索エンジンにおけるページランク理論とは何か。
課金ビジネスが成功しにくい理由。
ITが生み出した細切れの労働。
ユーザーが幸せになれるインターネット社会を作るには何が必要なのか。
彼が見てきたこれまでのITビジネスと、今後の姿について解説する。
以上がおもな内容です。
広告で稼いでいるブロガーが読んでも本書は参考になるでしょう。
自分が行っているビジネスの原理が理解できるからです。
ITビジネスの本質を押さえていなければ、収益を生み出すブログに育てるのは難しいのかもしれません。
もちろん、あなたがブロガーでなくともITに興味があれば本書は参考になる。
インターネットビジネスの基本が学べる
Googleがどのように収益を生み出しているかをご存知でしょうか。
インターネット以前のビジネスは、「モノを安く仕入れて高く売る」のが主流でした。
いっぽうでインターネットビジネスは、「ユーザーを安く仕入れて高く売っている」のだといいます。
つまり、サイトを訪れたユーザーが、運営側にとって「金の卵」だというわけです。
ユーザーをサイトに集め(仕入れ)、広告をクリックしてもらうことで、スポンサー企業へユーザーを販売します。
この対価としてサイト運営者は利益を得ているのだと、説明されていました。
Googleが提供しているGoogleマップにおいても、このような売買がなされているといいます。
なるほど、デジタルへと移行しても、「安く仕入れて高く売る」という商売の本質は変わっていなかったわけです。
複雑に見えるネットビジネスも、本質を理解すれば難しくありません。
本書を読んでおいたほうが良い理由
インターネットを活用できなければ、現代のビジネスにおいては高確率で損をするでしょう。
なぜなら、多くのライバルがネットを駆使し、情報発信、集客、販売を行っているからです。
ネット上に存在しない店舗やサービスは、この世に存在しないも同然です。
美味しいラーメンを作っているとして、ネット検索で出てこない損失は計り知れません。
したがって、ITビジネスの原理を知り、正しく活用することが必須だといえます。
本書には、ITビジネスが得意としていること、ITビジネスで何ができて、何ができないのかなどが書かれています。
ネットビジネスを理解するのに本書は最適です。
まとめ
本書の前半ではITビジネスの仕組みについて、後半ではITの歴史と今後について書かれていました。
前半部分だけでも本書にはじゅうぶんな価値があるといえます。
後半はやや退屈だった。
収穫逓増の法則を知っておけば、ネットビジネスを展開する上での戦略を立てやすくなります。
むしろ、この法則を知らなければ、努力が水の泡になってしまう恐れがあるでしょう。
あるいは、課金ビジネスが成功しにくい理由を知っておくことも重要です。
知らずに挑めば、これまでの敗者たちとおなじ轍を踏むことになりかねないからです。
インターネットを活用してお金を稼ぎたい、収入を増やしたいと考えている方に本書はおすすめです。
以上、尾原和啓著『ITビジネスの原理』の要約と感想でした。
結論。ITビジネスの原理について知るのは、人間の細胞について知るようなもの。ネットビジネスで成功するにも、健康について考えるにも、基礎が大事。