軽自動車は金銭的に優遇されています。
軽自動車の自動車税や高速料金は低く設定されているため、普通車にくらべてオーナーの負担は少ないといえます。
では、優遇されている軽自動車は「ずるい」のでしょうか?
この記事では、
- なぜ軽自動車は優遇されているのか
- 安く済む軽自動車オーナーはずるいのか
など、「優遇されている軽自動車はずるいのか」について書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
優遇されている軽自動車はずるいのか?
軽自動車がずるいかどうかを考える前に、まずは軽自動車にどのような優遇措置が取られているのかを見ていきましょう。
一般的に知られているのは、
- 自動車税が安い
- 高速料金が安い
この2点です。
軽自動車はいずれも普通車にくらべると安く設定されているのは事実です。
1. 軽自動車は自動車税が安い
自動車税において、軽自動車は優遇されているといえます。
軽自動車に毎年かかる自動車税は10,800円です。
では、普通車はどうでしょうか?
1リットル超〜1.5リットル以下という一般的なコンパクトカーにかかる自動車税は、30,500円となっています。
つまり、軽自動車の自動車税は、一般的なコンパクトカーにくらべて3分の1程度に抑えられているわけです。
軽自動車を「維持費が安い」と感じるユーザーは、この税制面にメリットを見出しています。
2. 軽自動車は高速料金が安い
軽自動車は、高速料金においても優遇されています。
なぜ軽自動車だけ安いのでしょうか?
普通車よりも安い金額で高速道路を走れるのは、軽自動車が道路に与える負荷がほかの車種より低いから、だそうです。
車重が軽いから道路へのダメージも少ない、ということ。
とはいえ、普通車の重量もさまざまです。
ミニバンとコンパクトカーを比較すれば、ミニバンのほうが重く、道路により多くのダメージを与えていることは確かでしょう。
ですが、ミニバンとコンパクトカーは一括りで「普通車」とされています。
両者の高速料金に差はありません。
そう考えると、なんだか軽自動車だけ「ずるい」ように思えてきます。
それでも軽自動車がずるくない理由
軽自動車が、
- 自動車税
- 高速料金
において優遇されているのは事実です。
しかし、ずるいかどうかといえば、軽自動車はずるくありません。
なぜなら、軽自動車は性能が低いからです。
ボディサイズやエンジン出力(64馬力)に規制がかかっており、その枠をオーバーしないように作られている軽自動車は、お世辞にも「高性能」であるとはいえません。
それでも新車販売価格はコンパクトカーと同等か、なかにはコンパクトカーを上回っている車種も存在します。
車の性能で考えれば、普通車を買うのが賢い選択です。
同価格であれば普通車のほうが高性能であり、コストパフォーマンスが上だからです。
ですが、それでは軽自動車が売れません。
そこで「税制面で優遇」することで、軽自動車をお得に見せかけて販売しているといえます。
すなわち、「値段が高くて性能が低い車を、優遇された税制に釣られて買っている」わけです。
軽自動車ユーザーを羨むことはありません。
税制で優遇しなければ誰も買わない
軽自動車は日本国内だけの規格です。
非力で性能が低いため、海外へ輸出して売ることもできません。
軽自動車メーカーは、国内の消費者にクルマを買ってもらわなければ困ってしまいます。
自動車関連は産業としても大きいため、国としても「国内産業を守るため」に税制や高速料金において軽自動車を優遇しているのではないでしょうか。
言い換えれば、優遇しなければ魅力がなく、誰も買わないのが軽自動車だということです。
そんな軽自動車オーナーがずるいかといえば、答えはノーです。
性能にたいして販売価格が割高なため、軽自動車が税制や高速料金で優遇されるのは妥当だといえます。
まとめ
軽自動車がずるいのかどうかについて書いてきました。
軽自動車は優遇こそされているものの、ずるいとはいえません。性能から考えれば、むしろ妥当です。
それでも納得できず、「軽自動車だけズルい」と感じる方は、ご自身も軽自動車に買い換えることをおすすめします。
そうすれば妬みやストレスを感じることなく過ごせるのではないでしょうか。
以上、優遇されている軽自動車はずるいのか、でした。
結論。ずるくない。妥当。
軽自動車が舐められる理由について、当サイトにはこんな記事があります。