自動車のフロント部分には、しばしばメッキが使われます。
アクセントとしてメッキパーツがついている車から、フロントが「ほとんどメッキ状態」の車まで、さまざまです。
この記事を読んでいるあなたは、「多すぎるのではないか」と車へのメッキ濫用に嫌悪感を抱いていることでしょう。
この記事では、
- なぜメッキだらけの車が発売されるか
- メッキだらけの車を買う人の心理
など、「車のメッキが多すぎる問題」について書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
車のメッキが多すぎる問題
車のボディにメッキが使われているのは、それを「カッコいい」と思っているからです。
誰が思っているかといえば、
- 自動車メーカー
- 消費者
双方でしょう。
「こんな車カッコいいでしょ?」
「うわっ!カッコいい!」ってなもんです。
メッキの使用量はどんどんエスカレートし、ついには「フロントがほとんどメッキ」のような自動車まで発売される事態になっています。
見るからに悪趣味な車ですが、どうやら「ほぼメッキ」の自動車にも、買い手はつくようです。
自己顕示欲の塊
メッキだらけの自動車は、人一倍強い自己顕示欲をもつ消費者が買っているのでしょう。
この「自己顕示欲が人一倍強い消費者」は、日頃の生活において満足していません。
周囲から注目されていないわけです。
会社や家庭、コミュニティにおいて、この人は重要な人物ではない、ということです。
だからせめて車だけは目立ちたい、みんなに注目されたい、そう思い、メッキだらけの車を買っているのだといえます。
そうでなければ、これほど悪趣味なピカピカ輝く自動車を買う理由がありません。
満足して横柄になる
ド派手なメッキ車両を運転していることで、自己顕示欲が人一倍強い消費者の心は満たされます。
すれ違うドライバーからの視線を感じられるからです。
結果として、自己顕示欲が人一倍強い消費者は調子に乗り、態度が大きくなり、威圧的な運転をしがちです。
たとえば、前を走るクルマとの車間を詰めます。
前のクルマが右折レーンに移行したら、ピカピカのメッキ自動車は、猛スピードで直進レーンを駆け抜けていきます。
周囲からの注目を浴びていることで、自己顕示欲が人一倍強い消費者の気分は大きくなっているのでしょう。
「走るミラーボール」のような悪趣味な自動車を見つけたら誰だって凝視してしまいますが、運転している自己顕示欲が人一倍強い消費者は、その事実に気づいていません。
「カッコいいから羨望の眼差しを向けられているのだ」と幸せな勘違いをしている、ということです。
ピカピカの自動車に乗るだけで日頃の鬱憤を晴らせるわけですから、これまた幸せなことです。
後ろにメッキだらけの車が来たら
あなたが運転していて、後ろにメッキだらけの自動車がつくことが今後あるでしょう。
フロントがメッキで光り輝いているので、その存在にはすぐ気付けるはずです。
もしメッキだらけの自動車が後ろに来たら、あなたが気をつけるべきことはただ一つです。
後続車のドライバーを刺激しないこと、です。
なぜなら、後続車のドライバーは自己顕示欲が人一倍強い消費者であって、ただいま気分が絶賛拡大中だからです。
「俺様だぜ/ワタクシだ」ってなもんですので、逆鱗に触れないよう注意したほうが良いでしょう。
あなたの走行スピードが遅かったり、いきなり急ブレーキをかけたり、いつまでも右折しなかったりすると、自己顕示欲が人一倍強い消費者はイライラし、ピカピカの自動車をあなたの自動車に接近させてくる恐れがあります。
たくさんの自動車があるなかでわざわざ走るミラーボールのような車を買ってしまう人物が、まともな感覚を持っているはずがありません。
フロント部分のメッキ占有率が高まれば高まるほど、ドライバーの危険人物度も高まるとお考えください。
まとめ
車のメッキが多すぎる問題について書いてきました。
目立つことを良しとせず、横並びを好む日本にあって、メッキだらけの自動車が売れるのは普通ではありません。
買うユーザーには、買うユーザーなりの事情があります。
自己顕示欲が人一倍強いにもかかわらず、日頃の生活で満たされていない、という事情です。
だからこそミラーボールのような自動車を購入し、ドライバーや歩行者の視線を集め、悦に入っているのでしょう。
たいてい自動車のメッキパーツはメーカーオプション、 すなわち有料です。
メッキがたくさんついている自動車は、オーナーがストレス発散のためにお金をかけて行った装飾、だととらえてください。
彼/彼女らに視線を注げば注ぐほど、自己顕示欲が人一倍強いオーナーを喜ばせることができます。
他者貢献感が得られ、あなたも幸せな気分になれることでしょう。
以上、車のメッキが多すぎる問題でした。
結論。車のメッキは精神安定剤のようなもの。ダサいけれど、なりふり構っている余裕などオーナーにはないのだ。自己顕示欲を満たしたいのだ。注目されたいのだ。存在価値を認めて欲しいのだ。フロントのメッキは、自己顕示欲が人一倍強い消費者の、悲痛な心の叫びなのだ。
メッキについて、当サイトにはこんな記事もあります。