なにかを学びたいときや、知識を得たいとき、YouTubeなどの動画を見てインプットするのは賢いやり方ではありません。
なぜなら、動画をとおして情報を得るのは時間がかかり、効率が悪いからです。
この記事では、
- 動画と活字の違い
- 動画なら「ながら学習」ができるか
など、「YouTubeなどの動画を見る勉強はなぜ効率が悪いのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeなどの動画を見る勉強はなぜ効率が悪いのか
知識をインプットしたいときにおすすめの手段は、本を読むことです。
YouTubeで動画を再生することではありません。
なぜなら動画による学習は、視聴時間がかかるわりに得られる情報量が少なく、効率が悪いからです。
2分間のニュース動画を15秒でインプット
たとえばYouTubeには、2分程度のニュース動画がアップされています。
- 政治
- 経済
- 事件
- 事故
- スキャンダル
など、民放番組で放送されたニュースを、ネット上で動画として見ることができるのです。
あなたがもし、タレントの不倫に関する2分間の動画を見た場合、騒動の内容を知るには2分かかります。
ですが、動画の説明欄にアナウンサーが読み上げている原稿が記載されていれば、文章を読むだけでタレントの不倫騒動について把握できます。
- 動画を見る:2分
- 活字で読む:15秒
このように、動画を再生するよりも、活字を読んだほうが短時間でインプットでき、効率的です。
なぜなら、耳よりも目のほうが情報処理能力が高いからです。
おまけに動画と違い、アナウンサーの息継ぎなど、文章にはよけいな間がありません。
知識を得る手段として、動画よりも文章(書籍)のほうが優れている、ということです。
東京-大阪間を三輪車でキコキコ移動するよりも、新幹線で移動したほうが効率的なのとおなじ。
しゃべりは遅い
ニュース動画ではなく、書籍を例にして考えてもよくわかります。
たとえばデール・カーネギーの名著『人を動かす』をインプットしたいとき、
- 朗読を聞く
- 書籍を読む
どちらのほうが早く内容を知れるでしょうか。
答えは後者です。
それも圧倒的に、です。
動画や音声を使ってのんびり学習するほど、現代人はヒマではありません。
動画や音声を用いて学習ペースを他者に委ねるのではなく、書籍を読み、あなた自身が学習ペースをコントロールするのが賢明ではないでしょうか。
動画学習はマルチタスクができて便利か
「動画を再生しながら他のことができるから、動画で勉強したほうが賢い」
このように考える方がいるかもしれません。
たしかに、食器洗いをしながら本は読めませんが、食器洗いをしながらビジネス系動画を再生することならできます。
株式投資に関する動画を再生しつつ、
- 掃除
- 洗濯
- 散歩
- ドライブ
など他の作業を並行してできるわけです。
これをマルチタスクといいます。
ですが残念ながら、マルチタスクは効率が悪いとされています。
つまり、私たちの脳はマルチタスクに向いていない、ということです。
脳はマルチタスクが苦手
われわれの脳は、同時に複数のことに集中できません。
あれもこれも同時にできているように思えて、実際のところ、集中すべき対象をカチカチと高速で切り替えているだけなのです。
動画、食器洗い、動画、食器洗いってなもん。
集中する対象をパッパと変えていくぶんだけ、むしろマルチタスクは脳を疲れさせます。
タブレット端末を使い、ビジネス系チャンネルの動画を流しながら食器洗いをしていると「デキるビジネスパーソンになった」かのように感じられますが、錯覚です。
学習も食器洗いも、どちらも中途半端になるだけでしょう。
グラスに油汚れが残ったり。
二兎を追う者は一兎をも得ず、ということわざが示す通りです。
学習する際にはシングルタスクを意識し、集中して本を読むことをおすすめします。
まとめ
YouTubeなどの動画を見て勉強する効率の悪さをお伝えしてきました。
何かを動画で学ぼうとするのは、
- よけいな時間がかかる
- (マルチタスクは)集中できない
このようなデメリットがあることから、おすすめしません。
学習におすすめなのは、読書です。
「これから稼げるブログのキーワード10選」などという動画を、YouTubeで15分もかけて視聴するのは愚かです。
活字で読めば、1分もあればじゅうぶん把握できる内容だからです。
何かを学びたい意欲がある方は、動画という受動的媒体ではなく、書籍という能動的媒体に頼ることをおすすめします。
以上、YouTubeなどの動画を見る勉強はなぜ効率が悪いのか、でした。
結論。おなじ内容を動画で学ぶか本で学ぶかの違いは、おなじ料理を爪楊枝一本で食べるかスプーンで食べるかの違いのようなもの。効率の悪いことはやめるに限る。
この世の中の残酷さを知るのにおすすめの本はこちらです。
世間がウソであふれていることを思い知らされます。
賢く生きたい方にはこちらの本がおすすめです。
YouTubeのビジネス動画を見るよりも間違いなく役に立ちます。
YouTubeに投稿されているビジネス系動画は、なぜ、どれもこれも胡散臭いのでしょうか。