心を落ち着けて過ごすためには、図書館のような「静かな環境」に身を置く必要があります。
たとえば、近くでガガガガガと工事が行われている騒がしい状況下では、意識がそっちに向いてしまい、リラックスできません。
ショッピングモールに置かれたベンチに腰かけてみても、わんさかいる買い物客の話し声や視線のせいで気が散り、ゆったりできません。
では、リラックスして過ごせる場所は、どこにあるのでしょう。
ストレスを寄せつけない「メンタルの休憩所」は、どこか身近に存在するのでしょうか。
この記事では、
- 密室
- しんとしている
- 誰にもジャマされない
といった観点から、「リラックスできる場所や空間」を4ヶ所ご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
心が落ち着くおすすめのスポット4選
糖質過多の食生活がカラダに悪いのとおなじで、ストレスフルな日々は、私たちのメンタルにとって有害です。
つねに緊張状態にある精神は、たとえるなら、ずっと伸ばされているゴムのように負荷がかかっています。
いつかブチッと千切れてしまいかねません。
ストレスが限界に達し、ココロが崩壊してしまわないためにも、「リラックスできる安息の場」を確保しておきましょう。
たとえば、
- トイレ
- 自宅のお風呂
- 車のなか
- 路線バスの車内
これら4つのスポットは、ほっとひと息ついてくつろぐのに最適です。
1. トイレ
大勢の前に立ってスピーチをするとき、失敗しないかどうか不安になり、胸がドキドキします。
トイレはその反対で、便座に腰をおろすと緊張がとけて、精神的にリラックスします。
なぜなら、トイレの狭い空間は、自分しかいない密室だからです。
まず、トイレには誰の視線もありません。
個室に入れば、四方の壁が、他人の目をシャットアウトしてくれます。
たとえば、遠慮なくガバッと口を開けて、表情筋をほぐすためのストレッチができます。
それからトイレでは、目と脳を休められます。
どうしてかというと、視界に飛び込んでくる情報量が少ないからです。
トイレで目に入るのは、白い壁と、せいぜいトイレットペーパーの残量くらいです。
つまり、情報過多の現代社会で暮らしている私たちにとって、トイレは、目と脳に「休憩」を与えられる数少ないスポットだといえます。
くわえて、トイレには自分のほかに誰もいないので、雑音が耳に入ってきて気が散ることもありません。
そんなトイレは、リラックスするのに最適です。
事実、世の中には、ソファでもベッドでもなく、わざわざトイレにこもって本を読む人がいます。
というのも、落ち着いて読書ができるからです。
外出先のトイレでも
リラックスできるのは自宅のトイレだけではありません。
たとえば、ショッピングモールで買い物をしていて気疲れしたなら、メンタルを休めるためにトイレの個室へと避難しましょう。
個室はたいてい5〜6室設置されているので、私たちひとりが便座に座ってのんびりしていも問題ありません。
誰かの迷惑になったりしない、ということです。
洒落たカフェに入って気取ったドリンクを飲むよりも、狭いトイレに入ったほうがよほど心が落ち着くはずです。
しかもトイレなら、コストをかけずにリラックスできます。
それからトイレの便座にはたいていヒーター機能がついており、座面が温かくなっています。
ホットミルクを飲んだときのように、この便座の「ぬくもり」が、私たちの心をほっこりさせてくれるのです。
用を足すためでなく、安心感を得るためだけにトイレへ入ったとしても、かならずズボンを下ろし、お尻を便座にピタッとつけて座りましょう。
ぬくぬくと温かい便座のおかげで、リラックス効果がグンと増します。
2. 自宅のお風呂
トイレと同様に、自宅のお風呂も密室なので(誰にも干渉されないので)落ち着きます。
しかも、衣類を脱いで裸で入る浴室では、安心感といっしょに開放感も味わえます。
「開放感」は、トイレでは味わえません。
浴槽にお湯を張ったら、ザブンと浸かり、なにも考えずにボーッとしてみてください。
至福のひとときを満喫できるはずです。
お湯の温度が高いとのぼせてしまうので、39〜41度くらいの「ややぬるめ」に調整しておくと良いでしょう。
もちろん、ただボーッとするのではなく、スマホやタブレット、雑誌を風呂場に持ちこんで、エンタメを楽しむのもアリです。
- アロマを焚く
- 入浴剤を入れる
- コーヒーや紅茶を飲む
といった工夫をして、浴室でのリラックス効果を高めることもできます。
ただし、のびのびとするあまり、湯船のなかで眠らないようご注意ください。
風呂で居眠りしてしまうと、体が滑って顔が湯に浸かり、溺れる恐れがあるからです。
とりわけ、
- 眠くなる
- 判断力が鈍る
これらの要素を持っている「お酒(アルコール類)」は、入浴前あるいは入浴中に飲まないほうが良いでしょう。
酔っ払った状態で溺れると、たとえ自宅のコンパクトサイズな浴槽であっても、溺死するリスクがあります。
3. 車のなか
もし自動車を持っていれば、マイカーのなかでリラックスする手もあります。
なぜなら車というのは、自分ひとりで独占できる密室空間だからです。
ただし、自宅の駐車場でボーッとするのは避けましょう。
「なにあれ、気味が悪い」と近所のウワサになりかねません。
発進もせずただクルマに乗っていたら、「なぜ家じゃなくて、あんな狭苦しい車内で過ごしてるわけ?」と見かけた人は疑問に思います。
もしくは、不審に思います。
不審者扱いされないためにも、スーパーや公園までドライブし、人目が気にならない場所にクルマを止めましょう。
スーパーの駐車場でエンジンを切ってボーッとしていても、なんら怪しくはありません。
「車内で連れの帰りを待っているドライバー」にしか見えず、そんなドライバーは、他にいくらでもいるからです。
トイレや風呂と違うのは、 車を運転して移動すれば、新鮮な景色を見ながらくつろげる点です。
家から出ると気分転換にもなるので、リフレッシュして自宅に戻れるのではないでしょうか。
4. 路線バスの車内
最後は路線バスです。
路線バスに乗って、メンタルを癒します。
「どこまで乗っても料金一律のバス」が走っていれば理想的です(企業ではなく地域が運営している採算度外視の福祉バス)。
たとえば、どれだけ乗車していても運賃は変わらず150円、といった田舎のローカルバスによくある料金システムです。
この「揺れる箱」に乗りこんで、窓から外の景色を眺めつつ、ボーッとしてみてください。
おそらく、バスの乗車率が200%(激混み)に達するようなことはないでしょう。
クルマ社会の田舎であれば、バスを利用する人はほとんどいないので、満席どころか乗っているバスが貸切状態になることもしばしばです。
トイレの便座とおなじく、バスの座席もシートヒーターで温められているので、ほっこり感は抜群です。
それからバスに乗っている限り、
- 信号機の色
- 後続車の近さ
- 右折レーンの混み具合
といった交通状況をいっさい気にすることなく、ただただ風景を楽しめます。
操作はバスの運転士に任せて、われわれはキョロキョロしたり、ウトウトしたり、ボーッとしたりして気楽に過ごしましょう。
放心状態でクルマを運転したら対向車や電柱に衝突して死にますが、路線バスなら、ポカーンと口を開けたまま乗っていても問題ありません。
トイレや風呂と違っていろいろな景色を見せてくれるバスは、華やかで、贅沢で、うららかな「憩いの場」だといえます。
まとめ
緊張感がない穏やかな場所、くつろげる空間をお伝えしてきました。
疲れたカラダを休めるためには、布団や枕が必要です。
メンタルもおなじで、心労を癒すには「落ち着ける場所」が欠かせません。
リラックスするためには、意識して「落ち着ける場所」に身を置きましょう。
安らかな気分を味わい、英気を養いましょう。
ただし、バスタブのなか、路線バスのなかでスマホを操作し、ニュースを見てしまったらすべて台無しです。
- 誰々が死んだ
- どこどこで火災
- どこどこで殺人
- どこどこで交通事故
こうしたネガティブな情報を浴びて「幸せな気分」になれるはずがないからです。
たとえるなら、受験生の部屋に「ぜったい落ちる。不合格まちがいなし」と書いた紙を貼り、勉強する意欲を削いでいるも同然だといえます。
リラックスすると決めたら、せめてその時間だけでも、心をかき乱すニュースやSNSは遮断して過ごしてみてください。
以上、リラックスできる場所や空間4選でした。
結論。トイレ、風呂、車内、バス、この4つの密室空間が、落ち着いて過ごすには最適。「アクティブさ」を求めるなら、自然のなかを歩くのも効果的。
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