高速道路を走っていて、覆面パトカーに捕まらないためのコツがあります。
アクセルペダルに乗せている右足を、床からあと15°離すこと、です。
早い話が、スピードを緩めること、です。
高速道路で覆面パトカーに取り締まりを受けるとしたら、
- 速度超過(スピードオーバー)
- 走行帯違反(ずっと追越車線を走る)
たいていこのいずれかです。
どちらも「急ぎすぎ、焦りすぎ」が招いたペナルティだといえるでしょう。
高速道路をかっ飛ばしてもロクなことがありません。
- 事故を起こす
- 覆面パトカーに捕まる
- オービスに撮影される
といったやるせない結末が待っているだけです。
この記事では、
- 覆面パトカーとして使われている車両
- 「ゆっくり走る」以外の抜け道はないのか
など、「高速道路で覆面パトカーに捕まらない方法」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
高速道路で覆面パトカーに捕まらない方法
テレビゲームと違って、覆面パトカーに対抗できる"裏ワザ"はありません。
取り締まりを受けたくないとしたら、制限速度を守って走ること、これだけでOKです。
ただし、追越車線をずっと走行していると走行帯違反になってしまうため、左側の走行車線を走るようにしてください。
以上のポイントを意識して運転していれば、高速道路で、覆面パトカーに追いかけられる心配はないといえます。
覆面パトカーの多くはセダン
「法定速度を守って走ること」ではアドバイスとして身も蓋もないので、覆面パトカーを見分けられるよう、その特徴についてお伝えします。
まず、覆面パトカーはほとんどがセダンです。
ミニバンでもSUVでもなく、セダンです。
したがって、もし高速道路でセダンを見かけたら、すべて覆面パトカーではないかと疑いましょう。
のんびり走っているセダンを時速160kmでぶち抜いたらアウトだ、ということです。
「人を見たら泥棒と思え」みたいな発想で、高速道路でセダンを見たら、覆面パトカーだと思うべきです。
- 国産車
- セダン
この2点が、覆面パトカーの特徴です。
覆面パトカーの具体的な車種としては、
- トヨタ クラウン
- トヨタ マークX
- トヨタ カムリ(TRDエアロ装着)
- 日産 スカイライン
- 日産 ティアラ
- スバル インプレッサ
- スバル WRX S4(ボディ色ブルー)
- スズキ キザシ
これら挙げられます。
ほかにも覆面パトカーは存在していますが(トヨタ アリオン等)、たいていは上のいずれかです。
それから覆面パトカーには、ミニバン(ステップワゴン等)、SUV(エクストレイル等)といった「セダン以外」のボディ形状をしたクルマもあるものの、これらは交通機動隊ではなく、捜査用車両として使われています。
ミニバンの覆面パトカーでスピード違反者を取り締まっているわけではない(ステップワゴンでは爆走するポルシェに追いつけない)、ということです。
らしくない覆面パトカーたち
覆面パトカーと聞いて、どんな車をイメージしますか?
形状はセダンで、ボディカラーは白か黒、もしくはシルバーで、リアガラスにスモークがかかっていて……といった想像をするかもしれません。
たしかにこれは典型的な「ザ・覆面パトカー」ですが、世の中には、そんな私たちの思い込みを逆手に取ったかのような警察車両も存在しています。
たとえば、スバルWRX S4です。
ボディ色が鮮やかなブルーなので、「スバル好きな兄ちゃん(通称スバリスト)がいる」くらいにしか思いません。
とても、警察官が乗っているようには見えないのです。
がしかし、上の覆面パトカーは実在しています。
おなじくTRDエアロパーツを装着したトヨタ カムリの覆面パトカーにも、意外性があるといえます。
カスタムして、ドレスアップしているカムリは、まるで田舎のヤンキーです。
いわゆるDQNになりすましていて、じつは覆面パトカー……こんな頭脳プレイ、騙し打ちで、警察は違反者を捕まえています。
クルマを「見た目」で判断してはいけません。
私たちがどんなセダンもすべて覆面パトカーだと考えるべきなのは、こうした「(違反者を油断させる)らしくない覆面パトカー」が存在しているからです。
ちなみに、スズキが製造・販売しているキザシというセダンは、一般向けにはほとんど売れていません。
不人気車です。
そんなキザシを警察が覆面パトカーとして採用したために、一時期、日本国内で登録されているキザシのうち「57%が覆面パトカー」などという事態になりました。
ですので、クラウンやスカイラインはともかく、「スズキ キザシを見たら覆面と思え」の箴言は案外まちがっていません。
たとえるなら、美人を見たら彼氏がいると思え、みたいなものです。
制限速度を守るのみ
覆面パトカーによる取り締まりを受けないためには、制限速度にしたがって走行するしかありません。
この上なくシンプルな原則です。
ちょうど、公然わいせつ罪で逮捕されたくなかったら、わいせつなことを「公然と」しないよう努めれば良いのとおなじです。
もっと具体的にいえば、右足の角度を上げること、そうすれば車はスピードダウンして、合法的な速度域におさまります。
あとは、追越車線をずっと走りつづけないこと、です。
どうしてかというと、追越車線に居座り続けていたら、走行帯違反で取り締まられるからです。
じつはスピード違反ではなく、走行帯の違反で警察に捕まるドライバーも少なくありません。
追い越しが完了したら、すぐ走行車線へ戻ることです。
たとえるなら、上映が終わった映画館内にいつまでも残っていてはいけないのとおなじです。
サッサと帰りましょう、戻りましょう。
ところで、高速道路でときどき、
「走行車線に戻ったら、車体に仕掛けられた爆弾が爆発するんだ。だから追越を走りつづけるしかないんだ」
といわんばかりに道を譲らない、迷惑な自動車を見かけませんか?
あれは完全にアウト、走行帯違反です。
もしその場に覆面パトカーがいたら、捕まっています。
まとめ
高速道路で覆面パトカーに捕まらない方法をお伝えしてきました。
抜け道も、裏ワザも、攻略法もありません。
私たちがすべきは、制限速度を守って走行車線を走ること、それだけです。
もしアクセル全開で爆走したいなら、サーキットへ行くべきです。
サーキットへ愛車を持ちこめば、好きなだけかっ飛ばせます。
警察やスピードメーターを気にする必要はありません。
たとえるなら、
- 街中で素っ裸になったらアウト
- 銭湯なら全裸になってもセーフ
みたいなものです。
高速道路でスピード違反をするのは、街中で服を脱いでいるも同然の「恥ずかしい行為」なのでご注意ください。
ただひたすらにクレイジーです。
覆面パトカーに限らず、高速道路では、オービス(速度違反自動取締り機)もわれわれドライバーを監視しています。
近ごろは移動式オービスが実用化されており、なかには市販のレーダー探知機では捕捉できないタイプのオービスも出てきています。
レーザーもレーダーも使用しない、光電管式オービスがそれです。
レーダー探知機をかわし、暴走ドライバーに気づかれることなく「カシャ!」と撮影するツワモノだといえます。
早い話が、私たちにできるのは速度超過、スピードオーバーに気をつけることだけだ、ということです。
捕まらないために悪知恵をはたらかせるよりも、自制心をはたらかせるほうが賢明です。
以上、高速道路で覆面パトカーに捕まらない方法でした。
【結論】制限速度を守ること。これが原点にして頂点の方法。
【参考文献】
『ベストカー別冊 平成~令和新時代 パトカー30年史』講談社ビーシー、2020年
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